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霧の寝台

ガチ×ノンケ専門の官能小説 主なジャンル:GL BL NTR 催眠 調教 監禁 男の娘 女装

Part.90 【 Nightmare kiss◇ 】

ちゅう♡

六度目のキス。
真里は唇から舌を伸ばし、萌の口に差し入れた。


「んん!? んんんっ!!」


真里の突然の行動に驚く萌。
間一髪のところで歯を閉じる。
そして可能な限り力を込めて、それ以上の侵入を防いだ。


レロレロレロレロ


舌を絡み合わせようとしていた真里であったが、
予定を変更し歯茎の外側を舐めることに専念した。


「ふうぅん♡ ううんっ!♡  んんん……」


歯茎に触れる真里の舌が気持ちよくて思わず声を上げてしまう。

その間も胸への愛撫は続いており、
萌は喘ぎ声を出しながらも、鼻で呼吸をするしかなかった。

ノンケでありながら、
同性の真里に無理やり登らされてしまう感覚。

嫌悪感は膨らんできていたが、それ以上に身体に与えられる快感は大きく、萌は顔を歪めながらも、真里の成すがままになるしかなかった。


ちゅぽんっ♡


真里はキスを終えると、萌の口に溜まった唾液を吸い取り、唇を離した。


「ペロ……もぉーレイプっぽくするのは良いんだけど、
キスくらいは普通にさせてよ」

「はぁはぁはぁ♡ だめ……真里……ホントだめ……♡
これ以上触らないで……お願いだから……♡」


本気の思いで訴える。

真里にキスをされる度に抵抗する気持ちがどんどん小さくなっていく。このまま何度も許してしまえば、いずれは受け入れてしまいそうな気がした。

だが真里は親友であって恋人ではない。

今ならまだ間に合う。
真里を説得して、親友という立場を守り抜くのだ。

しかし萌の訴えは甘い息が混じり、誘っているようにしか見えていなかった。


「ふーむ……萌は本気でレイプして欲しいみたいだね……
わかった、やってあげる……エロ同人誌みたいにねっ♪」

「ひっ!」


真里の言葉に、萌は本気で恐怖する。

しかしその表情も、真里には迫真の演技にしか見えていない。
真里は乱暴そうに萌の寝間着の下を脱がそうとした。


「やだっ! やめてっ!」


萌は両手で寝間着の下を掴み抵抗する。
だが力が入らず、いとも簡単に脱がされてしまう。

言葉では嫌と伝えていても、行動の伴わない拒絶。

そのようなことを繰り返しているため、
よけい真里は萌が演技をしていると思い込んでしまうのだ。


「うわーエッチ♡ 萌、もうすっかり濡れ濡れじゃん!
私にレイプされて、こんなに感じちゃったの?♡」


萌のショーツは、大きなシミが出来てしまっていた。

真里はそれを見て興奮すると、
ショーツに手を差し込み、萌の女の園を掻き回した。


「あぁっ⁉ はぁっん!♡」


突然の性器への刺激で、萌は大きく仰け反る。
真里はショーツから指を引き抜くと、それを萌に見せつけた。


「あぁ……そんな…………」


粘性の高い透明な液体が真里の指に絡み付いている。

人差し指と中指、並んだ二本の指を開くと、
トロリとした粘液がしっかりとした糸を引いた。

この液体は明らかに萌の愛液。

同性の真里にキスをされ、
胸を愛撫されて分泌したエッチなレズ汁に他ならなかった。

ノンケの萌は同性によって、ここまで感じさせられてしまったという事実にショックを受けていた。

嫌悪の対象である女同士の性行為に、
全身が染められていく……

今の自分でなくなっていく感覚。
新しい自分に目覚めていく感覚。

萌は恐怖で身体が震え始めてしまった。


「ふふ……もーえー、興奮してるの?
かーわいいー♡ もっとしてあげるね♡ てか、私が我慢できない」


真里はそう言うと、
すぐさま萌のショーツを脱がしにかかった。


「だ、だめぇ!」


萌の抵抗など、もはや何の意味も成さない。
真里はショーツの紐に指をかけると、
そのままスルスルと脱がせてしまった。

萌の濡れ濡れになった女性器が外気に触れる。
そこには細くて柔らかい陰毛が控えめに生い茂っていた。

真里は萌のショーツをベッドの下に投げると、
興奮した様子で彼女の両足を広げ、間に身体を入れた。

そうして萌の腰を掴み、股間に顔を近づけた。


「いやあああああああああああ!! やだああああああああああああ!! 絶対、嫌あああああああああああ!!」


ここに来て絶叫する萌。
言葉でしか抵抗することができないと察した萌は、真里が引くくらい大きな声を上げて止めさせようとした。


だが、真里は…………。


(す……すごい…………。何この、臨場感…………。
本当に萌を犯しているみたい……。
すごいよ、萌……。
なんだか背中がゾクゾクする……♡
エッチな液が止まらない……はぁはぁ♡♡)


萌の全力の演技に感動すら覚えていた。
今の真里にとって、萌は唯一無二の恋人。
本気で拒否される言われなどないのだ。


すぅーーと息を吸う。
萌の女の匂いが真里の鼻孔を刺激する。


(あぁ……良い匂い…………♡
萌…………♡ 好き……好き……愛してる♡♡)


うっとりとした表情で舌を出すと、
萌の割れ目に添って大きく舐め上げた。


「ああああああああああああ!!♡♡」


萌は、先ほどの絶叫と同じくらいの音量で声を上げた。
今回のは明らかに快感に喘いでいる声だ。

その声に気分を良くした真里は、
割れ目に唇をつけ、中にある快楽の泉を吸い上げた。


ぢゅうううううう♡


「ひゃう♡ ああああああんっ!♡」


萌は腰を曲げてクンニから逃れようとした。

しかし真里に掴まれていて、ぴくりともしない。


「はぁはぁ!♡ 萌、ヤバイ……
このシチュエーション、すごい興奮する……はぁはぁはぁ♡」


引き続き抵抗を見せる萌に、
真里の官能はさらに高まっていく。

高揚した真里は、次に萌のクリトリスに狙いを定めた。
蜜壺の上部分の皮を捲り、最も敏感な突起を口に含む。


ちゅぱ……………………ちゅぱ……………………


すぐに舐め上げるような無粋なことはしない。
この部分は女性にとって最も敏感な部分。
刺激が強すぎても、逆に快感が離れてしまうものなのだ。

同じ女性として、そのことを分かっている真里は、
軽く唇の部分で優しく包み込む程度の刺激を与えていった。


ちゅぱ…………ちゅぱ……………………ちゅうう♡


「ひゃあっ!♡」


時には変化を……
包み込む動きに、吸い込む動作を加えていく……。


(うっ……く……真里のクンニ、すごく気持ちいい…………
どうしよう…………忍にされるより気持ちいいかも…………)


それもそのはず、忍は女性器の本当の快感を知らない。
自身の身体で体感できないので、
萌の反応で気持ちいいか予測するしかないのだ。

それに比べ真里は、自身の身体を弄りまくって、
どこをどう弄れば気持ち良いか、全て分かっていた。


「あっあっあ♡ 真里、もういぃっ!♡ はぁっ!♡
満足したからっ!♡ もうやめっ♡ あぁんっ♡」


自身の性器がレズの味を覚えてしまう前に、
真里を止めなければならない。

一度でもそれを覚えてしまったら、
今後、忍とする時も、身体が思い出してしまうかもしれない。

萌は真っ向から拒否するのではなく、もう十分満足したから終わりといった趣旨で真里を止めることにした。


「ちゅぱ……そんなこと言って、まだ一度もイッてないじゃん。
あっ、もう満足させてって意味かな?♡
それなら…………一度イカせてあげるね!♡」


全くの逆効果だった。

真里は再び萌のクリトリスにしゃぶりつくと、
洪水状態の割れ目に指を添えて、ゆっくりと挿入した。


「やだぁっ! やだぁっ!」


涙目で真里の頭を両手で引き離そうとする。
しかしそれはただ手を添えているだけにしかならない。


ちゅうう……ペロペロ……ペロペロ


吸い付き、刺激が強すぎないよう控えめに舐める真里。


くちゅ……ちゅ……くちゅ……くちゅう♡


絶妙なスピードで、女の感じる部分を的確に刺激する。


「あ…………あ…………かは…………♡」


声を出す余裕すらなくなり、
萌はただ快感に耐えるしかなくなってしまっていた。


(やばい……この感覚は……このままいったら……)


身体が天にも登っていくような浮遊感。

腰が軽くなり、真里に刺激されている部分が温かくなってくる。
だが本当に体温が上がってきているわけではない。
精神的な温かさで、身体が満たされてきているのだ。


(これで、イッちゃったら……わたし……わたし……)


困惑と、ほんの少しの期待が入り交じる。

萌は直感的に分かり始めていた。

もしこのままイカされてしまったなら……
こんなにも愛情溢れるセックスで、心が満たされてしまったなら…………別の意味で、真里を好きになってしまう。


お互いにノンケ同士であったが、
もし女同士で愛し合う関係であったなら、
真里はここまで自分を満たしてくれる。

真里の笑顔、優しい声、一緒にいて落ち着ける雰囲気。

その全てがこれまでと違った印象を持つようになるだろう。

萌は、そういった真里との新しい関係に、
自身が期待し始めているのに、困惑と恐怖を感じていた。


ちゅっ♡ ちゅっ♡
ペロペロ……ペロペロ……

クチュクチュ……クチュクチュクチュ……


「あっ……あっ……ああっ…………はぁ♡ あ……はぁ……♡」


あまりの快感で頭がぼーっとしてくる。
視界が霞始めて、まるで天国にでも向かっているかのようだ。
真里のクンニは激しいものではなかったが、
確実に蓄積されていくタイプのものだった。


(あ……だめ…………真里の愛が…………私の心を満たしちゃう…………ダメっ……ダメっ……)


「ああっ!♡ ああっ!♡ あああっ!!♡」


萌はここで真里の頭に両手を添え、太股で彼女の顔を挟むと、
自ら進んで、彼女の唇に股間を押し付けた。

そして真里から与えられた快感と愛情を、
全身でしっかりと受け止め…………


「ああああああああああああああ!!♡♡♡」


大きく身体を跳ねてイッてしまった…………


「あっ…………はっ…………はぁ…………はぁ…………」


顔を両手で覆い、大きく息を吐く。
深い余韻……ここまで深くイッたのは初めてだった。
忍の巨根で身体を貫かれる感覚とは違い、
今でも優しく包まれるような感覚が残っている。


(あ……あ……わたし……真里にイカされちゃった……)


途端に恥ずかしさが芽生えくる。

大切な親友と恋人以上の関係を持ってしまい、
とても真里の顔を直視できる気がしなかった。

同性にされるという嫌悪感も、初めに比べて大きく減っており、
萌は今回のことで自身が大きく変わってしまったことを実感した。

そんな萌に追い討ちをかけるように真里が接触してくる。

顔を覆っている両手をずらすと、そのまま唇にキスをした。


ちゅっ♡


本日七度目のキス。

目を見開き真里を見つめる。


ドキドキドキドキ……♡


見慣れた親友の笑顔も、今では違った感じに見える。

彼女はこんなにも美しかっただろうか?

心臓の鼓動が、再び高鳴り始める。

この心の揺れは本来であれば、異性に向けるべきもの。
それが同性の真里に対して疑いようもなく揺れているのだ。


「萌……気持ちよかった?」

「うん……とっても……♡」


その瞬間、萌は静止した。


(えっ……? 私、今なんて言ったの……? 声が勝手に…………)


「んふっ♡ こんなに臨場感のあるエッチしたの初めてじゃない?
私もすっごく良かった……大好き……萌……愛してるよ♡」

「うん……私も真里のこと、愛してるよ♡」


ちゅう♡♡♡


八度目のキス。
お互いに愛していると言い合った直後であったこともあり、
萌の心はさらに激しく揺れた。


ドキドキドキドキドキドキ♡


(違う……私……こんなこと言ってない……なのになんで⁉)



※※※



(ぷーーーくっくっくっくく…………。
効いたようね。一度絶頂を迎えた後に発動する暗示。

今の貴女は真里の言うことなら、
なんでも肯定するようになっているのヨ。
そうやって愛を確かめ合って、
心の底から彼女を愛するようになりなさい)


萌に掛けられた新たな暗示。

自分の意思と異なる言葉を発してしまうこの暗示は、
自己催眠の効果も備えていた。

愛しているという言葉には、愛していると返し、
気持ちいいという言葉には、気持ちいいと返す。

それを何度も繰り返すうちに、
自らの心を同性愛に染めてしまうのだ。

また同時に真里の言うことは、
なんでも聞いてしまうように暗示をかけられていた。

真里が立てと言えば立ち、座れと言えば座る。

小早川は自分が暗示を掛けるよりも、
親友である真里に操られた方が効果があると判断したのだ。


「ねーえ、萌。
私、まだまだ足りないんだけど、もっとしない?」

「うん……私も、真里ともっと抱き合いたい♡」

「うひっ♡ さっきとのギャップがすごい。
もーう、そんなに素直になったら今夜は寝かせないぜ?」

「いっぱいして!♡ 一晩中、私のことを愛して、真里!♡」


(何言ってるの! もうこれ以上、真里にされたら耐えきれない!
真里のこと、本気で好きになっちゃう……ダメええええ!!)


萌の心の声は、真里には届かない。
真里はやる気を出すと、再び萌を押し倒した。


「萌……。私、萌と付き合えて幸せ……。
大好きだよ! これからも一緒に幸せになろうね♡」

(うっ……そんな言葉……かけないで…………
そんなこと、あなたに言われたら……私……私…………)


ちゅう♡


九度目のキスをする真里。

全くの濁りのない純粋な愛。

それがあまりにも優しく綺麗なものだったため、
萌は完全に拒否することは出来なかった。

小早川の暗示と真里の純な性格により、
ノンケたる萌の心は崩れ落ちようとしていた……。

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