2ntブログ

霧の寝台

ガチ×ノンケ専門の官能小説 主なジャンル:GL BL NTR 催眠 調教 監禁 男の娘 女装

Part.A1 【 遠隔レズ催眠◇ 】

ここは萌の通う専門学校。
 
授業を終えた萌は、
南の島で買ったお土産を、友人達に配っていた。
 
唐草模様の包装紙にくるまれたお土産。
中身は全てウミネコ饅頭だ。
 
 
「うわ、お土産? ありがとう、萌♪
南の島どんなところだった? 楽しかった?」
 
「ンーーまぁまぁだったかな?
ご飯も美味しかったし、見るとこもいっぱいあったしね」
 
「へぇー今度、私も彼氏と行ってみようかな?
萌も忍くんと行ってきたんだよね?」
 
「あぁ、うん……まぁね」
 
 
旅行の話で盛り上がり始める。萌の机の周りには、
南の島の話を聞こうと友人達が集まってきていた。
 
ガタッ……。帰り支度を終えた忍が立ち上がり、
出入口に向かって歩き始める。
 
それに気付いて、友人の一人が言った。
 
 
「あ、忍くんが行っちゃうよ? 今日は一緒に帰らないの?」
 
 
冬休み前はいつも一緒に帰っていた二人。
萌が自分達に遠慮しているのだと思い、伝えた友人であったが、返ってきたのは意外な答えだった。
 
 
「あーそれなんだけど、実はウチラ別れたんだよね。
だから一緒に帰ることはもうないよ」
 
「「「「エェーーーーーーー!!」」」」
 
 
一斉に驚嘆の声を上げる友人達。
会話に加わっていない友人も、それを聞いて驚いている様子だ。
 
 
「ダウト!今日はエイプリルフールじゃないよ、萌」
 
冗談だと思った友人がツッコミを入れる。
 
「ウソじゃないよ。ホント」
 
「……」
 
 
ツッコミを入れた友人は、
平然と返す萌に言葉を失ってしまった。
 
あれほど仲の良かった二人がなぜ……?
場は一気に重々しい空気へと変わる。
 
 
「え? みんなどうしたの?」
 
 
にも関わらず、萌はあっけらかんとしている。
信憑性に欠ける彼女の態度に、友人達は疑念を抱いていた。二人の仲を知っているからこそ、俄(にわか)には信じがたいのだ。
 
 
「じゃあさ、なんでそんなに平気な顔してるの?
前は忍くんが熱出しただけで学校休んでたじゃん」
 
「忍が浮気したから」
 
「え……マジ?」
 
「一緒に南の島行ったんだけど、あいつ現地の女と浮気しちゃってさ。そこでバイバイして別れちゃった」
 
「うわーそうだったんだ……
辛かったよね……大丈夫なの?」
 
「別にーもうどうでも良いし、どこにでも行けばって感じ」
 
 
萌の話に、みんな、お通夜状態だ。
 
おそらく萌は、あまりのショックで感情を失ってしまったのだろう。だからここまであっけらかんとしているのだ。

しかし、この状態もいずれ落ち着けば、悲しみとなって現れるはず。
 
そう思い、友人達は萌を励ますことにした。
 
 
「……大丈夫。萌ならすぐにもっと良い人見つかるって!
そうだ!合コンひらこ?
萌、可愛いから、きっとモテるって!」
 
「私、合コンマスターの友達いるから話してみるよ!
医者とか弁護士の卵、紹介してもらえるかもよ!」
 
「私も行くっ!みんなで萌をサポートしよう!」
 
 
合コンの話で盛り上がり始める友人達。
しかし、萌はそんな彼女達に水を差すように一言入れた。
 
 
「あーごめん……気持ちは嬉しいんだけどさ。
私、もう男にはウンザリしてて、
どうせだったら、女の子を紹介してもらいたいかな?」
 
「「「エェッッッ!!?」」」
 
 
萌の爆弾発言に、友人達の顔が凍り付く。
 
浮気されたショックで、女に走ろうとするだなんて、
よっぽど忍の裏切りが堪えたのだろう。
 
友人達は、一斉に同情の眼差しを向けた。
 
 
「もえーーーそんなのかなしすぎるよーー!」
 
「うわーーーん! こっちの世界に戻ってきてー」
 
「萌がおかしくなっちゃったーー!」
 
 
あまりに不憫で涙を浮かべる友人もいる。
 
萌が本当に同性愛者となってしまったことを知らない友人達は、あまりに重症過ぎる彼女の様子に、大いに同情するのであった。
 
 
※※※
 
 
その夜。
萌は服を着替えて、とある場所へと向かっていた。
 
向かう先は、□□市の風俗街にあるニューハーフバー。
 
彼女はそこに到着すると、
裏口に立っている黒服の男に声をかけた。
 

「あの」

「入れ」
 

黒服は無愛想に扉を開けると中に入るよう命じた。
催眠によって、すでに打ち合わせは済んでいるのか、
萌は疑う様子もなく店へと入った。
 
店は閉店しているのか、ひとけがなかった。
ほとんどの部屋は電気が消されており、
最低限使う通路の照明のみが点いている状態である。
 
そこで萌は一番奥の部屋に通された。
入り口で黒服に荷物を預け、中へと入る。
 
壁紙がピンク色のいかにも怪しい雰囲気の部屋であった。

お香の匂いが立ち込め、薄暗い白色灯が室内を照らしている。壁には大きなモニターが掛けられており、天井にはカメラが設置されていた。
 
真ん中には直径5メートルはある丸形のマットレス。
特注の羽毛布団が掛けられており、その上にはツルツルとしたネイビーブルーのサテンの織物が掛けられていた。
 
萌はそのベッドの中央に座らせられ、
モニターに注目するよう言われた。
 
黒服がモニターのスイッチを入れると、
いつものように小早川が顔を見せた。
 
 
「はろ~ご機嫌いかが~?
今日は忍ちゃんと帰らなかったようネェー?
喧嘩でもしたのかしらん?」
 
 
見下すような目つきで挨拶をする小早川。
彼は忍と別れたことを揶揄するように話し始めた。
 
しかし、萌がそのバカにした態度を気にする様子はない。声を荒らげることもなく、落ち着いた様子で返した。
 
 
「そもそも興味もないので喧嘩なんてしません。
もう忍のことなんてどうでも良いです」
 
「クーーフッフッ、そうよネ。
あなたにとって忍ちゃんはどうでも良い存在だったわよネ」
 
「はい」
 
「あなたが興味があるのは女の子。
可愛くて、柔らかくて、良い匂いがする。
いつも女の子のことばかり考えてるのよネ?」
 
「はい、私は女の子のことばかり考えています」
 
 
南の島で掛けられた催眠術は、
今や萌の心を完全に鷲掴みにしていた。
 
小早川は、萌に掛けた催眠を強固なものにして、レズ調教師として活用することを考えていた。
 
 
「お復習(さらい)するわヨ。
あなたは男の子と女の子どちらが好きかしら?」
 
「……女の子です」
 
「そう、あなたは男の子よりも女の子の方が好きなレズビアンなの。女の子とエッチしたいと思ってる。そうでしょ?」
 
「……はい。私は女の子が好きなレズビアンで、
女の子とエッチしたいと思っています」
 
「今、付き合ってる女性はいるかしら?」
 
「……いません」
 
「付き合いたい?」
 
「……はい、付き合いたいです」
 
「あらそう……付き合いたいのネ」
 
 
小早川はニヤニヤと嗤っている。
すっかり真里と付き合っていた記憶も消えているようだ。
 
しかし、彼は萌をただのレズビアンにするつもりはなかった。
 
レズ調教師として、ノンケの女性をレイプさせ、
レズビアンに転向させる。
 
その役割を担わせるため、
特定の誰かと付き合わせるわけにはいかなかった。

そのため、萌の普通に誰かと恋愛したいという気持ちを、徹底的に消してやるつもりであった。
 
小早川はさっそく萌の考えを否定し始めた。
 
 
「それって勿体なくない?」
 
「……勿体ない?」
 
「せっかく世の中には、いろんなタイプの女性がいるのに、一人の女性とだけ付き合うなんて勿体なさ過ぎるんじゃない?」
 
「……」
 
 
小早川の主張に萌は黙っている。
 
彼女は特定の誰かを愛し一途に想い続けるタイプの女性だ。不特定多数の相手と遊びのセックスを楽しむタイプではなかった。
 
 
「あら、黙っちゃうの? 納得いかない感じかしら?
ま、経験がないから、仕方がないわよネ。
一度いろんな子とエッチすれば分かるようになるワ」
 
 
そう言うと小早川は、黒服に合図を送った。
 
黒服はドアを開くと、廊下にいる人物に手招きをした。
 
するとスレンダーな長身美女と、
背が低く華奢で可愛い女の子が入室してきた。
 

「こんにちは」
「こんにちわー!」
 

二人は小早川に軽く挨拶をすると、
萌をまじまじと見つめた。

 
「この子ですか?」長身美女が小早川に問う。
萌の容姿を見て、若干嬉しそうにしている印象だ。
 
「えぇ、その子が今度ウチで働くことになった女の子ヨ。あなた達の経験と知識で、女の子を気持ち良くさせる術を教えてあげて頂戴。報酬はたんまり払うワ」
 
 
小早川が報酬と言っていることから、
この二人は、雇われた外部の人間だということが分かる。
 
小早川はレズ風俗で働いている女性から、
経験人数の多い女性と、
タチ女性から評判の高いネコ女性を選び、
萌のレズ調教に当てるつもりであった。
 
 
(残念ながら、アタシの会社に女を調教する部門はまだないワ。今は外の女の力を借りるけど、
萌が育ったらチーム部門を編成してやるワ)
 
 
小早川の狙いは、萌を中心としたレズ調教部門を設立することであった。真里を堕とす際にレズ調教の有用性を感じた小早川は、ふたたび真里のような強敵が現れた時に備えて、今から準備をしようとしていた。
 
 
(男と女の関係はどちらか一方が心変わりすれば、
いとも簡単に崩れてしまうもの。
男を堕とすのが難しいのなら、女を堕とせば良いのヨ。
どうしてこんな簡単なこと今まで気づかなかったのかしら?)
 
 
小早川は誠を堕とすのに半年費やしている。
忍に至っては一年だ。
 
今回はたまたま真里と萌が友人だったため攻略できたが、そうでなければ一体どれほどの時間が必要だったかわからないほどであった。
 

「そういえば、このお店閉店するんですか?
入り口に張り紙が貼られていましたけど」

 
長身の美女が質問する。
彼女は相手がROSE興業の社長と知っていても、
物怖じしていなかった。
 
 
「そのつもりヨ」
 
「せっかく流行ってたのに勿体ない。
私もたまに友人と利用させていただいておりました」
 
「あら、そうだったの。それはごめんなさいネ。
このお店は一旦閉店して、
レズビアンバーとして再開するつもりなのヨ」
 
「えぇー、それは良いですねっ♪」
 
 
長身美女も華奢な女の子も、
新しいお店ができると聞いて嬉しそうだ。
 
 
「レズビアン風俗を兼ねたお店にするつもりヨ。
そのためにもこの子には頑張ってもらわないといけないの。将来のママ候補ヨ♡」
 
「おぉー!」「すごーい♪」
 
 
小早川の話を聞き、二人はやる気を出したようだ。
 
そうして一通りの世間話を終えると、
彼女達はさっそく萌に自己紹介を始めた。
 
 
※※※
 
 
「あなた萌ちゃんって言うのね。
私は相澤(あいざわ) 美雪(みゆき)。よろしくね」
 

長身の美女、相澤美雪は言う。
身長はだいたい170cm台半ばくらい。
 
青みのかかったショートヘアの黒髪にバレッタをしている。
 
少し痩せすぎな印象はあるものの、
全体的にスラッとした体型で、
冷たい雪のような白い肌をしていた。
 
パッと見て大人の女。しかも仕事のできそうなキャリアウーマンといった印象である。
 

続いて華奢な女の子が自己紹介を始める。

 
「こんな可愛い女の子が相手だなんて思わなかった♡
私は餅月(もちづき) 由香(ゆか)。よろしくね、萌ちゃん♡」
 
 
美雪とは逆にこちらは背の低い童顔の女の子だ。
身長140cm台。
赤茶色のロングヘアでウェーブがかかっている。
 
つぶらな瞳に小さな唇。
ゴシック調のフリフリした服装をしている。
その姿にマッチした特徴的なアニメ声。
 
なぜ子供がこんなところにいるのか?
そういった印象を抱かせるくらい場違いな女性であった。
 
 
これからこの二人に、女同士の性行為を教わる。
 
いつの間にか、そういった流れになっていて、
萌は怯えた表情を見せ始めていた。
 
全く見知らぬ女性としかも三人で、レズセックスをするなど、彼女の道徳観で許せることではなかった。
 
だからといって逃げることはできない。
彼女は今も小早川の催眠の支配下に置かれているのだから。
 
 
「小早川社長、この子、怯えてるようですが、
本当に大丈夫でしょうか?」美雪が言う。
 
「その子ネ、前の彼氏にひどい浮気をされているの。
それで女の子に走ることを決めたんだけど、
まだ一度も経験がないから怖いんだと思うワ」
 
「えっ!?」「そうなの?」

美雪も由香も、萌の事情を聞いて驚いている。
 
レズプレイの技術を授けて欲しいと依頼を受けて来たが、まさかノンケが相手だったとは。
 
二人とも不安そうな表情をしている。

そんな二人に配慮して小早川が言う。
 

「萌ちゃん大丈夫よネ? 経験なくても」
 
 
否定的な回答はできないようになってるので、「大丈夫」と答えるしかないのだが、萌はそれでも別の返事をすることにした。

 
「あの……一度もないわけではないです」
 
「あら? そうだったの?」

 
これは否定ではなく、単なる説明だ。
ほんの少しの時間稼ぎにしかならないが、
萌のできる限りの抵抗であった。
 
彼女は以前、忍の要望でレズ風俗を利用している。
忍と別れた今となっては、
あまり良い思い出ではなかったが、一応話すことにした。
 
その話に由香が興味を持つ。

 
「あ、そうなんだ。萌ちゃんは初めては誰としたの?
友達? 恋人?」
 
「前付き合っていた彼氏に、私がレズするのを見てみたいと言われて仕方なく……風俗を利用しました」
 
「そう……」
 

美雪も由香も、同情するような眼差しを向けている。
美雪は、悪いと思いつつ質問を続けた。
 

「それでしてみてどうだった?」
 
「あんまり気持ち良くありませんでした」
 
「そうだよね……」
 

自ら望んだセックスでないのなら、そこまで気持ち良くなれるはずがない。ましてやノンケで同性との交わりであれば尚更だ。
 
小早川は如何にも悲しそうな顔をして言った。
 

「何てことなの……そんなこともあったのネ。
聞いての通り、この子すごく可哀想な子なのヨ。
男性不信に陥っていると言っても良いワ。
ね? 萌ちゃん。男の人、大嫌いよネ?」
 
「はい、嫌いです」

 
即答する萌に、美雪も由香も悲しそうだ。

 
「だからあなた達の手で、この子をレズビアンの世界へ連れて行ってちょうだい。もう二度と男とセックスできなくなるくらい、女の子同士のエッチにハマらせてあげるの。
あなた達ならできるわよネ?」
 
「任せてください!」「任せてっ!」
 

美雪と由香は意気揚々と返事をした。
 
萌のかすかな抵抗であったが、
それによって逆にやる気を起こさせてしまったようだ。
 
萌は裏目に出てしまったこの状況に大きく身震いしていた。

Part.A2 【 相澤美雪と餅月由香◇ 】

 
 
「それじゃあ始めてちょうだい」
 
 
小早川が開始を告げると、二人はさっそく行動を開始した。
 
まずは萌のいるベッドに上がり、
じりじりと躙(にじ)り寄っていく。
 
美雪がとなりに座り、手をとって萌の手の甲を指先で優しく撫であげた。サラサラとした感触が伝わる。
 
 
「大丈夫。いきなり激しいことはしないから。
ゆっくり気持ち良くなっていこうね?」
 
 
誘惑する眼差しで見つめられ、萌は硬直する。
 
こんな大人の女性に性的アプローチを受けるのは、
萌の人生において初めての経験。
 
女性に性的関心が移りかけている萌は、
少しだけ胸をドキドキさせるのであった。
 
 
※※※
 
 
相澤美雪、26歳女性。
 
彼女はアダルト業界で人気のAV女優で、
これまで数々の共演女優を堕としてきた過去があった。

その性技は素晴らしく、
ノンケの女優であっても、彼女の手にかかれば、
たちどころにレズに転向し、
レズ物AVへの出演が激増してしまうほどであった。
 
そのため業界では、
ノンケ堕としの女王様としても有名であった。
 
彼女はその風貌からか、女性に尊敬されやすく、
バリバリのキャリアウーマンタイプの女性であった。
 
彼女に守られたい、彼女に包まれていたい、
彼女のお嫁さんになりたい。
 
そう思わせてしまうほど、
女性を魅了する力を美雪は兼ね備えていた。
 
 
「私に任せて……男とするより、女の子とする方がずっと良いって教えてあげるから♡」
 
 
美雪は萌の肩に腕を回すと、後頭部に手を添えた。
 
 
「力を抜いてね……支えててあげるから」
 
 
言われた通り力を抜くと、
美雪は萌の身体を支えたまま、首もとにキスをした。
 
「んっ……♡ ふぅ……♡」
 
唇が触れて、舌先が首筋を撫でると、萌は思わず声を漏らした。
美雪はそのまま首筋にキスを重ねていく。
 
「ちゅ……♡ ちゅ……♡」
 
敢えて音を出し、耳を刺激する。
 
服の上から指先で、
萌の胸の輪郭をなぞるように、愛撫を加えていく。
 
「ふぅ……♡」
 
たいした刺激ではない。むしろ物足りないくらいである。
しかし、微かに感じるその刺激によって、
萌の性感は、たしかに高められていた。
 
 
(あぁ……うそ……)
 
 
自身の乳首が少しずつ大きくなっていくのがわかる。
まだ触られてもいないのに、チクチクとした刺激が先端から発せられているようだった。
 
美雪はなおも性感帯からは程遠い、
お腹や肩などの部分を重点的に触っていく。
 
そして時たま、胸の輪郭をなぞった。
 
たったそれだけのことなのに、
萌の乳首は痛いほど勃起してしまった。
 
 
(あぁ……こんな……知らない女の人なのに……)
 
 
見知らぬ女性の手で、女としての快感を呼び覚まされる。
萌はそんな背徳感からか下着を濡らし始めていた。
 
 
「美雪ちゃんだけズルいー私にもさせて」

 
置いてけぼりをくらった由香は、美雪に抗議する。

 
「じゃあ私は背中を支えてるから由香ちゃんは前をお願いね」

「りょーかい!」

 
美雪は萌の背中に回ると、しっかりと身体を支えた。
背中から抱きしめられる形となり、萌はより強く美雪を意識した。
 
 
(美雪さん良い匂い……それに胸が当たってて、
あぁ……なんか変な感じ……♡)
 
 
柔らかい女性の胸が背中に触れて気になって仕方がなかった。美雪の手が先ほどと同じように、胸や肩や腕などを愛撫してくれる。まるで全身を美雪に包まれているような、心地よい感覚が萌の中で目覚めつつあった。
 
 
「萌ちゃん、いっぱい気持ち良くなってね♡」
 
 
由香はアニメの美少女キャラのような声で言うと、
両手で、萌の太ももに指先を這わせてフェザータッチを始めた。女性器の周りを由香の指が這いまわる。
 
 
「あ……は……っ♡」
 
 
指が太ももを這いまわる感覚が途轍もなく気持ちいい。
でも肝心なところは触ってもらえなかった。
そのもどかしさにより、萌は思わず腰をくねらせた。
 
 
「こんなに腰クネらせちゃって~♡
由香の愛撫がそんなに気持ちいいの~?♡」
 
 
その姿、声から、
小さな子供に悪戯されているような感覚に陥る。

年齢は分からなかったが、本当にこんな子供とこんなことをしていて良いのだろうかという迷いと背徳的な快感が萌を襲った。
 
 
「やっ……♡こんなこと……ダメ……♡」
 
「ふふふ……本当にダメなのぉ?
萌ちゃん、すっごく気持ち良さそうだよ?♡」
 
 
由香は一旦、そこで手を止めると、
萌の靴下を脱がせにかかった。
布に覆われていた足が外気に触れる。
 
ぬちゃ……ぺろ……ぴちゃ……
 
 
(えっ!?)

 
経験のない感触を感じて萌は目を見開いた。
自身の足を口に加え、入念に舐め回すいたいけな少女。

そのあまりに犯罪的な光景に、萌は思わず声をあげた。
 
 
「ふぅあっ!♡ そこ……だめ……汚いからぁ……♡」
 
「んーん?萌ちゃんの身体に汚いところなんてないよー?♡」
 
こんなに華奢で可愛い女の子が、
自身の足を愛おしく舐めてくれている。
 
しかも、すごく気持ちいい。
足の裏に感じる舌先の感覚が、快感となって伝わり子宮に届いてしまいそうになるほどであった。
 

 ※※※

 
餅月由香、19歳女性。
 
由香は元はメイド喫茶で働くどこにでもいる女の子であった。その容姿、アニメ声からオタク達に人気があり、連日満席となるくらい、由香の勤めるメイド喫茶は賑わいを見せていた。
 
そんな彼女が風俗業界に入る切っ掛けとなったのが、
オタク達による集団ストーカー事件である。
 
彼らは由香を誘拐し、ある家屋に監禁して、
何日も何日も性行為を強要した。
たまたま近くを通りかかった女性が異変に気付き、
警察に通報してくれたのだが、
助け出された頃には、
すっかり由香は男嫌いになってしまっていた。
 
由香は穢れてしまった自身の身体を浄化するため、レズ風俗業界に入った。男に穢された身体は女によって浄化される。メンヘラ気味な性格も併せ持っていた彼女は、思い悩んだ末、そのような思考に落ち着いたらしい。
 
由香は女性のAV監督の元、様々な女性とレズ行為に至ったが、その容姿と熱心な奉仕意欲から、女性の母性本能をくすぐり夢中にさせてしまう性質を持つようになった。
 
彼女と共演したノンケ女優は、その奉仕能力にハマってしまい、プライベートでもお金を払って、彼女にレズ奉仕を求めるようになった。そうして彼女にハマって、ノンケに戻れたものは誰一人としていなかったという。
 
そのため業界では、
ノンケ堕としのお嬢様として有名であった。

小早川は"ノンケ堕とし"として評判のある二人を抜擢していたのである。
 
 
(この子の舌……気持ちよすぎる)
 
 
萌は初めて感じる足への快感に戸惑いを感じていた。
徐々に徐々に足を性感帯へと変えられてしまう不安感。
 
このままこの快感にハマってしまったら、一体どうなってしまうのか?
もしかしたら彼女なしでは生きていられなくなるかもしれない。そうした不安が早くも芽生え始めていた。
 
 
(あぁっ、ダメっ!
こんなのにハマったら……戻れなくなっちゃう)
 
 
由香の舌技に翻弄される萌。
しかし、彼女がそうして由香に気を取られているうちに、
美雪による上半身への静かな開発は進んでいた。
 
美雪は、なるべく低刺激で萌の胸やお腹、肩、背中、腕などへの愛撫を続けていた。
 
美雪の愛撫により、
萌の吐息が熱くなり全身が温かくなっていく。
 
徐々に高まっていく心地よさ。
こうして美雪に背中を預ける安心感。
 
そして心までもが、
美雪によって温かく満たされようとしていた。
 
 
(あぁ……なに……なんだか……すごく幸せな気持ちになってきちゃった……ど、どうして?)
 
 
足への刺激が強くて、
その裏で行われる美雪の愛撫の実態に萌は気付かない。
 
まるで天国にいるような、フワフワとした感覚。
 
萌はそれが由香の舌によるものだと勘違いしていたが、
一つのきっかけで気付かされることとなる。
 
 
「あーーダメっ、なんかきちゃう……♡
なんかきちゃうの……あっあっ!!♡♡」
 
 
断続的に与えられる快感に萌の息が荒くなる。
 
 
「なに……なにが来るのっ?あっあーーーーっ!」
 
 
萌は未だに性感帯を触ってもらっていない。
胸、股関、お尻以外を撫でられているだけだ。

それだけに、なぜ自分がイキそうになっているのかわからなかった。
 
 
「あぁ、くるっ……くる……きちゃうぅぅぅぅぅぅ!!」
 
 
まさか足だけでイッてしまうというのか?

美雪の愛撫の効果に気付かない萌は、
そのまま意識を手放し盛大に……
 
 
「あっあっ!!あぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」
 
ビクビク!!ビクビクビクゥゥゥゥンッ!!
 
「あぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」
 
 
イッてしまった。
 
ピクピクと、絶頂の余韻に浸る。

美雪は、この瞬間を狙っていたと言わんばかりに、
萌のだらしなくヨダレを垂らす顔を、自分の方へと向けた。
 
「萌ちゃん、女の子でイケて良かったね♡」
 
「ンンッ!!♡♡」
 

イッた直後に、美雪の舌を差し込まれる。
美雪は萌の舌を捕らえると、そのまま絡み合わせた。
 
二人の息が、女同士の唾液が、口内で混ざり合う。
美雪は萌の身体をしっかりと抱き締めた。
 

「ンンンッ!!♡♡ンンーーンーー!!♡
ンンッ!!♡ンンンッ!♡ンーー!!♡♡」
 

絶頂の余波が冷めやらぬ隙に、
ディープなキスを仕掛けられ萌は混乱する。
 

「ハァウッ!♡ンムッ!ン………♡」
 

プシュ……♡
触られてもいない膣で、なんだか液体が吹き出た感じがした。女の人にキスをされて潮吹き……そんなバカな。
 
萌が潮吹きを気にして静かになったのに合わせるように、美雪は怒涛のキスを展開した。
 
それにより萌の思考は吹き飛んでしまう。
 
 
「ンッ!!ンンッ!!ンンッ!!ンンンッ!!
ンンーーーーーーーーーーーーーーーーッ!!!!!」
 
ビクビクビクゥゥゥゥンッ!!
ビクビクビクビクゥゥウウウン!!ウウゥゥン!!!
 
 
ぷちゅ……♡
そこでようやく美雪は唇を離す。
絶頂後にキスをされた萌は、美雪とのレズキスだけで、
二度目の絶頂を迎えてしまった。
 
キスを終えた萌はすっかりハート目で、
美雪のことを見つめていた。
 
これまでの心地よさは、
美雪が丹念に愛撫することによって生じていたもの。
 
それに気が付き萌は、
美雪への好意が一気に爆発してしまっていた。
 
 
 
「どう?女の子としてみて、男と比べてどっちが良かった?」
 
「ぜんぜん……比べものにならない……♡
こっちの方が良い……♡ こっちの方が好き……♡」
 
「嫌な男のこと忘れられそう?」
 
「うん……♡」
 
 
美雪の問いかけに、萌はメロメロになりながらも答えた。
 
 
「もう美雪ちゃんずるいー。
良いところだけ取っていくんだからぁー。
んーでも萌ちゃんが男の人と縁が切れて良かったかな?」
 
 
由香は萌の足から口を離すと、
萌がレズ宣言をしたことを喜んだ。

そしてそこで萌の股間の異変に気が付く。
 
 
「ねぇねぇ、萌ちゃん♡」
 
「んん……?」
 
「萌ちゃんの服……エッチな液でぐちゃぐちゃだよ♡」
 
「…………あっ!」
 
 
気付くと萌の履いているボトムは、萌の膣から垂れ流されたレズ汁でビシャビシャに濡れていた。
 
萌は、足への愛撫と、服の上からのフェザータッチ、そして美雪とのレズキスだけでここまで濡れてしまったのだ。
 
由香は萌が女同士の性愛行動で、
ここまで濡れたことを喜びながらも、次なる行動を求めた。
 
 
「萌ちゃん、次、どうしたい?♡」
 
「え?」
 
「この、ぐちゃぐちゃになった服を脱いで、
生で……♡女の子同士♡エッチなことしてみたくない?♡」
 
「ごく……はぁはぁ♡」
 
 
服を着てこれなら、
脱いでしたら、どれほど気持ちが良いだろう?
 
想像しただけで、
身体の震えが止まらなくなってしまった。
 
この震えは先ほどまでの、
女同士の行為への、本能的な嫌悪感からではなく、
期待感、興奮、好奇心からくる震えへと変わっていた。
 
特定の誰かと付き合い、純な恋愛を望むといった価値観は、美雪と由香とのレズセックスにより、脆くも崩れ去ってしまったのであった。
 
 
「萌ちゃん、遠慮しなくて良いのよ。細かいことは忘れて、女の子同士でいっぱい気持ち良くなりましょ?」
 
 
美雪は、そう言って萌を見つめた。
 
吸い込まれるような美しい瞳。
 
一度キスされ絶頂させられた今となっては、
彼女の魅力に無関心ではいられなかった。
 
 
その眼に魅了された萌は……
ただ「はい……♡」と返すのであった。

Part.A3 【 AV女優◇ 】

萌が美雪の誘いに乗ってから五分後、
三人は服を抜いで座っていた。

裸体になった美雪は、さすが一流のAV女優だけあって、
洗練された肉体美を放っていた。

括れるところと膨らむところがハッキリした身体つき。女性としての柔らかさを保ちつつも、鍛えるべき筋肉は鍛えている。

自身の身体を商品として理解し、
その価値を最大まで高めた管理の仕方をしていた。


「美雪さん……すごい綺麗……」


テレビや雑誌などで見るのとは違う、
肉眼でしか見ることのできないプロの女優の美しさ。

これほどの身体にするのに、
一体どれだけの努力をしてきたというのか?

初めて見るプロの女優の身体に、萌は感動していた。


「ありがとう、萌ちゃんだって可愛いわよ♡」

「私なんて美雪さんに比べたら全然……」

「そんな事ないわ。私はお仕事だから、こういう身体をしてるけど、萌ちゃんのように自然体が良いって人もたくさんいるのよ」

「それでも美雪さんの隣にいると、
なんだか恥ずかしいです……無駄に肉ついてるし……」

萌は脇腹を摘まんでプニプニしてみせた。

「それくらい普通よ。
私は萌ちゃんのような自然体の女の子の方が好きよ♡」

「そうですか……?」

美雪はコクンと頷くと軽くキスをした。

「ン♡」

萌は一瞬ビクリと身体を震わせる。しかし、美雪が優しく肩を撫でると、すぐに力を抜いて身を任せた。

ちゅぱ……。

軽いリップ音を鳴らし、美雪は唇を離す。

「ほらやっぱり可愛い……♡
私はあなたの魅力を認めているから、これ以上、自分を卑下しないでね」

「ハァハァ……はい♡」


(はぁ……美雪さん、かっこいいなぁ……♡)


こんなに出来る人なのに、
他人を思い遣り、謙虚に接することができる。
萌は美雪のことを羨望と尊敬の眼差しで見ようとしていた。


「萌ちゃーーん♡ ギュッ♡」

「えっ?」


萌が美雪に気を取られていると由香が抱き付いてきた。


「美雪ちゃんのことばかり見てないで、私のことも構って」

「あ、うん」


由香は美雪と違って、子どもっぽい身体つきをしていた。
胸の大きさはBカップくらいであろうか?
決して太っているわけではないが、全体的にプニプニとした肌をしている。あそこは脱毛しているのか何も生えていなかった。そのことが彼女の身体をより幼く見せていた。


「私も萌ちゃんとキスしたくなっちゃった♡
キスしてもいい?」

「うん……い、いいよ」


ここで断ったら、由香を除け者にすることになってしまう。
萌は人生で三人目(真里を入れたら四人目)となる女性とのキスを受け入れた。


「やった♡ じゃあ行くよ?」


少女の唇が自身の唇にくっつく。
小さくてあどけない。そんな印象だった。

由香は唇を離して頬っぺたにキスをして、
また離してはもう一方の頬にキスをして、
軽いバードキスを繰り返した。

甘えた目で見つめながら、
その小さな手で、萌の胸を愛撫する。

そうして過ごしていくうちに、萌は再び自分がいけないことをしているような錯覚に陥り始めた。


(やっぱりなんか……悪いことをしてるみたい……)


由香もこんなことしてるくらいだから、自分と同じくらいの年齢だと思うが、その容姿から、中学生くらいの子としている気分だった。


「ちょ……ちょっとまってね」

「ん? どうしたの?」


由香は行為を止められてキョトンとしている。


「気になったんだけど、由香ちゃんって何歳なの?」

「え、私? へへへー♡ 13歳だよ♡」

「えぇっ! 13!?」


由香の返事に、萌は愕然とする。
これでは未成年略取ではないか。


「なーんて、ウソ♡ 本当は19歳だよ」


悪戯な表情で伝える由香に、萌は安堵する。


「小早川社長が18歳未満の子を起用するわけないでしょ」


本気で驚いた萌に、美雪は笑って見せた。


「そう言う萌ちゃんは何歳なの?」

「私は20歳」

「ふーん、じゃあ由香の方が年下だね♡」


由香は自分が萌より年下と聞いて、嬉しそうにしている。

しかし、彼女は単に萌より若いからという理由で嬉しいわけではなかった。


「ねぇねぇ、萌ちゃんのこと〖お姉さま〗って呼んでいい?」

「えぇっ!?」

「由香ね、女の子に甘えるのすごい好きなの♡
萌ちゃんが嫌じゃなければ、
お姉さま呼んで、いっぱい甘えたいなぁ♡」


由香の突然の欲求に萌は困惑している。
ただでさえ中学生とエッチしてる気分なのに、ここでそんな呼び方をされたら、どれだけアブノーマルなエッチになるのか。

萌が返答に迷っていると、モニターから声がした。


「良いじゃない。何事も経験ってもんヨ。
由香ちゃんの要望を受け入れなさい。いずれあなたも同じようにお客様に奉仕するかもしれないんだから」

「は……はい」


小早川に命令されたら逆らえない。
萌は仕方なく、由香の欲求を受け入れた。


「えへへ♡ 萌お姉さまぁ♡
由香、お姉さまにいっぱい御奉仕させていただきますね♡」

由香はお姉さま呼びできるようになって、
調子づいて来たようだ。

「う……うん。お願いね」

戸惑いながらも、由香のペースに従う萌。
由香は萌のおっぱいに狙いを定めると、チロチロと舐め始めた。

「……ん♡……はぁ♡」

(気持ちいいけど、耐えられないほどではないかな。
でも、んん……なんだか赤ちゃんに舐められてる気分)


なおも由香の愛撫は続く。

彼女はその華奢な身体で、
萌のことを緩く緩く攻めていった。

そうして萌が出来上がってきたところで、
由香の唇は萌の乳首をとらえた。


「あぁ……♡」


由香が萌の乳首をちゅうちゅうと吸っている。
時おり、舌先でチロチロと舐めながら、入念に乳首を愛撫していく。

そうしていくうちに、萌は上気した優しい目付きで由香のことを見るようになった。


(これ……美雪さんと違う意味ですごいかも……
刺激は弱いんだけど、なんだかすごい変な気持ち……
由香ちゃんのことを、愛おしく思えてきちゃう)


萌の言っている愛おしいとは、恋人に向けたものではない。
彼女の言っている愛おしさは、庇護対象に向ける愛おしさであった。なんだか守ってあげたくなるような愛おしさを、萌は由香に感じ始めていたのである。


「あぁぁ……由香ちゃん」

「なぁに? お姉さま♡」

「そ、そろそろ……舐めるのおわりにしない?」


このままされたら、本当に変な性癖を植え付けられてしまう。そう感じた萌は、やめるように言った。


「じゃあ、由香にキスしてぇ♡」

「う、うん……」


キスくらいなら大丈夫。
そう感じた萌は由香に言われた通りキスをする。

こんな子供に自分からキスをするなんて……そう思いながらも、萌はこの背徳的な関係に魅了されていった。


「んーもっとぉ♡ もっと、いっぱいキスして♡」

「うん♡ 由香ちゃん……♡ ちゅ……♡ ちゅ……♡」


そこからは由香のターンであった。
由香のペースに呑まれた萌は、次から次へと出される由香のおねだりに操られるようになってしまった。


「お姉さま、由香の乳首も舐めて♡」

「うん、はぁ……由香ちゃんの乳首♡ ぺろ……ペロペロ」

「あぁん♡ 気持ちいいよぉ♡ もっと、もっとして♡♡」

「ハァハァ♡ いいよ……ちゅう♡
ペロペロペロ♡ ちゅぅぅぅぅぅぅ♡♡」


次第に少女の身体に魅了されていく。
萌は由香によって、小さな子供にも性的魅力を感じられるよう、ロリ好き属性を植え付けられようとしていた。


「お姉さま、大好き♡♡」

「私も……由香ちゃんのこと好きだよ」

「嬉しい♡ ちゅっ♡ ちゅううううう♡♡」

「ちゅう……ンンッ! ちゅうぅ……♡」


ロリ好きになる毒が、由香との口付けを通して、萌の身体に溶け込んでいく。美雪のような大人の女性とは違った少女特有の魅力に、萌は気付き始めていた。

そうしてキスを終え、由香は最初の仕上げに入ろうとした。


「お姉さま♡ また由香のお願い聞いてくれる?♡」

「うん、いいよ……ハァハァ♡」

「お姉さまとキスして、由香のあそこ、ウズウズしてるの♡ お姉さまのお口で、慰めて欲しいなぁ♡」

「ハァハァハァハァ……♡♡」


想像するだけで興奮してきてしまう。

由香は開脚すると、
そのツルツルでプニプニのロリまんこを見せつけた。


(あぁ……♡ 由香ちゃんのおまんこ……ピンク色で可愛い♡)


乳白色のツルペタロリまんこに釣られて、萌は顔を近付けていく。過去にオタクどもによって穢された由香の女性器であったが、今もそこは、一度も男を受け入れたことがないように清純な色形をしていた。


「お姉さま♡ 早く由香のおまんこ舐めてぇ♡♡」

「ゴク……由香ちゃん……♡」


中学生にしか見えない由香との禁断のレズセックスに、
萌の興奮は最高潮に達する。
彼女は由香の幼い薄桃色の蕾に唇を押し付けると、
白い肉ひだをかき分けた。
舌先をとがらせて、新鮮な肉壁を手繰り、その快感の核を吸い込む。ベビーパウダーのような優しくて甘い香りが、萌の鼻腔を刺激し、性感を震わせた。

ぺちゃぺちゃ♡ くちゅくちゅ♡
ぢゅううぅ♡ ぺちょん♡ くちょん♡ ぺちょん♡ んぬゅっ♡

夢中になって由香の幼きクレヴァスを味わう萌。
萌の潤みの壺はヒクヒクと蠢き、
歓びの涙が太ももを伝ってベッドに流れ落ちていた。


「あぁんっ!! おねぇさまぁ♡ 気持ちいぃよぉ♡
ゆか……このままされたらイッちゃうよぉっ♡♡」

「イッて♡  由香ちゃんのイッた姿見せて♡」


真里との情事の記憶がない萌からすると、
初めて同性をイカせることとなる。

レズビアンの道を進むことを決めた萌にとって、
この経験は完全なる男性との決別を意味していた。

萌はギュッと由香の腰を掴み、
由香を絶頂させるべく、ラストスパートをかける。


あむぅ♡♡ ぢゅゅうぅぅぅぅぅっ♡♡♡
レロレロレロレロレロレロレロレロレロ♡♡♡
チュッチュッチュッ♡♡ キュウゥゥゥゥゥゥゥン♡♡

「はぁんっすごいっ!♡ イクッ!♡ イクッ!♡ イクッ!♡
由香イッちゃう! イッちゃうぅ! イッちゃうぅぅぅ!!
萌おねぇさまっ!♡♡ すっきぃぃぃぃぃぃぃ!!♡♡
イッ…………ちゃうぅぅぅぅぅぅぅぅぅ!!!♡」


ビクビクビクビクッッ!!!

由香は萌の頭に両手を添えて、
全身を大きく震わせてイッてしまった。


「ハァハァ♡ハァハァ♡ハァハァ♡ハァハァ♡」


ぐったりと息を吐く由香を見て、少し冷静さを取り戻す。

年齢は大して違わないが、こんな幼い見た目の女の子を自らの手でイカせてしまった。その事実に萌は困惑していた。


(勢いでしちゃったけど……すごいことしちゃった……)


元は否定的だった性欲を満たすためだけの性行為。
見知らぬ女性とセックスして、イカしイカされた。
本来越えてはならない一線を、越えてしまったことを実感した。

息が整い、由香が起き上がる。
彼女はすぐに萌に抱き付くと、耳元で囁いた。


「お姉さまの舌が、由香のおまんこで暴れて、イッちゃった♡♡ すっごく、気持ち良かったよぉ♡♡」


生暖かい由香の吐息が耳に当たり、萌は背筋をゾクゾクさせる。同性にこんなスキンシップをされたら、以前なら気持ち悪くて仕方なかったであろう。しかし、今の萌にそのような嫌悪感は生まれてはこなかった。むしろ同性だからこそ良い。萌の男女への価値観は、すでに逆転してしまっていた。


「私も、由香ちゃんがイッてくれて良かった」

「んー……」

「どうしたの?」


萌の返事に由香が不満そうな顔をしている。

何かおかしなことを言っただろうか?
何も変わったことは言っていないはずだ。

しかし、由香が気にしていたのは全く別のポイントだった。


「由香ちゃんじゃなくて、これからは由香って呼んで♡」

「えっ? 呼び捨てにするの?」

「うん、呼び捨てにして欲しいな♡」

「いきなりはちょっと……」


いくら交わった仲でも、今日会ったばかりの女性を呼び捨てにする気にはなれなかった。

あまり良い返事が貰えないと察した由香は、実力行使に出ることにした。その小さな手を萌の割れ目に持っていき、指先で入り口をさすり始めたのだ。


「んんっ!♡」


ほんの小さな刺激だが、
すでに熱くなっていた萌の花園は、
その愛らしい指で触られ、すぐに反応しまった。


「あぁっ……ンンンン……♡」

「呼び捨てで呼んでくれたら、もっと気持ち良くなれるよ? ね、お姉さま♡ 由香のこと、呼び捨てにして♡ 由香って呼んで♡」

「はぁはぁ……♡ ちょ……あ……♡」


慣れた手つき。
初めに太股を愛撫された時もそうであったが、
由香も美雪に負けず劣らず、手先が器用であった。

彼女はこの愛らしい容姿と、可愛らしい声、天性の器用さと、小悪魔のようなあざとさで、数々の女性を魅了し、レズビアンへと堕としてきたのだ。

そんな由香の強引とも言える迫り方で、
萌は根負けしてしまうこととなる。


「ゆ……か……」

「ふふっ♡ もっと呼んで♡」

「由香……これでいいの?」

「うん♡」


呼び捨てにされ、由香は実に嬉しそうだ。
彼女は萌の脚を両側に開いて間に入ると、姿勢を低くして、割れ目に顔を寄せた。そして上目遣いで萌を見る。


「由香……はぁはぁ♡」


この愛らしい少女に、これからクンニされる。
そう想像しただけで、萌の子宮はキュンキュンとトキメキだした。由香はニッコリと微笑むと、再び萌にオネダリした。


「お姉さま、由香に命令して♡
由香、女の人にエッチな命令されると、すごく興奮しちゃうの……はぁはぁ♡」


由香は自分の好みのシチュエーションに近付いてきたのか、先ほどよりも興奮しているように見えた。
萌も萌で、早くこの少女におまんこを舐め回されたかったため、由香の希望通り、命令することにした。


「由香……私のおまんこ舐めて……ハァハァ♡」

「ちがう~。もっと……厳しく刺すような目で命令して♡」

「え?」


このメンヘラ少女は、
女性に厳しくされることで感じるマゾだった。

萌は困った顔をしたが、自らのおまんこの欲求には敵わなかった。早く舐めて欲しい。由香の舌でイカされたい。

努めて厳しい目をして、由香に命令する。


「由香、早く私のおまんこを舐めなさいっ!」


言われてキラキラと目を輝かせる由香。
彼女は、自身のメンヘラロリプニ変態レズまんこに指を這わすと、精一杯の笑顔で答えた。


「はぁい♡ 御奉仕させていただきます♡ お姉さまぁ♡」


由香は萌の花園に口をつけた。


「ンンンンンンンンンンッ!!♡♡」


小さな唇が正確に突起を捉え、吸い込む。
ほんの少し飛び出したそれを、由香はチロチロと舌先で舐め始めた。


「ふぁっ!♡ あぁっ、すごいっ♡」


萌はたまらず腰を引いてしまった。
あまりに気持ち良すぎて、つい腰を振ってしまったという感じだ。それによって由香の顔が萌の股間から遠退いてしまう。由香はやりにくかったので美雪に言った。


「美雪ちゃん、お姉さまの身体を抑えててもらってもいい?」

「えぇ、良いわよ」


隣で控えていた美雪が、背中から萌の身体を支える。
先ほどまでと違い、どちらも産まれたままの姿であるため、
美雪の胸が直に萌の背中に押し付けられる。

背中に刺さる二つの突起物。
硬く勃起した乳首は、たしかな存在感があった。
萌は美雪の乳首が背中に擦れて感じてしまった。


「あぁ……みゆきさぁん……♡」


興奮して少しヨダレを垂らしてしまう。
萌のおまんこは、美雪のおっぱいが当たったことで、
より充血して、ぷっくらと膨らんでしまっていた。


「これで大丈夫よ。
由香ちゃんのクンニを存分に堪能してね」


萌は憧れの女性に支えられ、由香のクンニを受ける姿勢になる。しかし、ここで美雪は、何かを思い付いたようだった。


「あ、その前に……。
萌ちゃん、一度体育座りになってもらえる?」

「え? こ、こうですか?」

「ありがと♡」


美雪は萌の膝の裏に両腕を伸ばすと、
そのまま掴んで、開脚させてしまった。

いわゆる〖まんぐり返し〗の姿勢である。


「美雪さんっ……!これ……恥ずかしすぎますっ!」

「良いじゃない♡ 女の子同士なんだから♡」

「お姉さまのおまんこ美味しそう……♡」


由香は前面に押し出された萌のおまんこに、再び顔を近付けていく。フゥっと息を吹きかけると、ぷっくらと膨らんだ萌の肉の割れ目に口をつけた。

ちゅうぅぅぅぅ


「~~~~~~~~~~~~~~~~っ!!!♡」


先ほどよりも強い力で、跳ねようとする萌の身体。
しかし、美雪がホールドしているためビクともしない。

再び由香の唇が萌のクリトリスを捉え、舌先でチロチロと舐め始めた。同時に指先で割れ目の入り口を上下に擦り、萌は絶叫をあげた。


「ああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡」


彼女の人生において、ここまで大きな嬌声を上げたことはなかっただろう。あまりにテクニカルな由香の舌技、指技と、美雪の抱擁で、萌の人生観は大きく変わることとなる。


(女の子同士のエッチってすごい……♡♡♡
どんなに感じても……♡♡
どんなに気持ち良くても……♡♡
どこまでもどこまでも気持ち良くなれる……♡♡
それに女の子に囲まれて、
こんなに心地良いなんて思わなかったぁ……♡♡♡
私……なんで今まで男となんかと付き合ってたんだろう……
女の子の方がずっと可愛くてカッコ良くてエッチも上手なのに……♡
もう初めからレズに生まれてきたら良かった……♡
そしたらもっと早くこの気持ち良さを味わえたのに……♡
あぁぁぁぁぁぁぁ♡♡ 気持ちいぃぃぃぃぃ♡♡)


鼻腔をくすぐる女性の甘い匂い。
美雪の匂いも、由香の匂いもどちらも大好きになっていた。

男好きだった人生を止め、レズビアンの沼に溺れた時、
彼女は初めて心の底から、女としての性を解放した気持ちになれた。


「あぁぁぁぁぁっ!!
こんなのぉぉぉぉ、すぐイッちゃうぅぅぅ!!♡
あぁっ!お願いっ美雪さんっ!!♡ キスして!!♡♡」


イク時は美雪とキスしながらイキたい。
レズにハマりかけてる萌は、そう思った。


「良いわ。キスしてあげる♡
萌ちゃんったら、こんなに激しく乱れちゃって、
すぐレズ堕ちしちゃう流れじゃない♡
きっと元からこっちの才能あったのね♡」


美雪が唇を合わせ、舌を差し入れる。
萌は待っていたと言わんばかりに、自らの舌を絡ませた。
二人の息も絡み合う。

クリトリスに感じる由香の舌先。
膣の入り口を這い回る由香の指先。
そして美雪との熱烈なレズキスによって、
萌は激しく絶頂を迎えた。


「ンンーーーーーーーーーーーッ!!!」

ビクビクッ!!!ビクンビクンッ!!!
ビクビクッビクンビクンビクンビクンッ!!!!


身体を弓なりにしならせ、
込み上げてくるレズ絶頂に耐える。

びくびくと余波に震える萌であったが、
それでも美雪と由香の攻めは終わらなかった。

まず美雪は「まんぐり返し」の姿勢を解除すべく、
膝裏から両手を引き上げると、そのまま萌の胸を鷲掴みにした。手のひらで優しく揉みあげ、時折、人差し指で乳首をコリコリっと刺激する動作を繰り返した。

そして由香は、クリトリスへの吸引を続けながらも、
指を萌の膣内に潜り込ませ、
内壁を擦り上げる形へとシフトした。

どちらもイッてからが本番といった感じだ。


「ンンンンッ!!? ンンーーーーッ!!」


二人の行動に萌は驚き声を上げる。
快楽の最高点だと思っていた場所を、いとも簡単に乗り越えてしまい、更なるレズの境地へと向かわされ始めてしまった。

これまで控えめにレズ愛撫を繰り返してきた二人が、
直接的なタッチへと変わり、
萌は感じたことのない快感に見舞われていた。

目線があちこちに飛び、
一体どこを向いているのかもわからない状況となる。

ここはどこ……?

萌が右往左往してたどり着いた場所は、
レズビアンの楽園だったのかもしれない。

美雪が唇を離して語りかける。

「どう、萌ちゃん?♡ 全身気持ちいいでしょ?♡
唇も、おっぱいも、おまんこも♡
こうやってイカされたら、
身体中全て女の子専用になっちゃうのよ?
どんな男の人にされても感じなくなるから安心してね♡」

「あぁぁぁぁぁっ!!♡♡
こんなのぉっ!!♡♡ 気持ち良すぎてしんぢゃうぅ♡♡
みゆきさんっだめぇぇぇぇっ!!♡♡」

「フフフ♡ 死になさい♡
死んで真性レズビアンとして生まれ変わるのよ♡♡」

「あぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!♡♡
死ぬぅぅぅぅぅっ!!♡♡ 死ぬぅぅぅぅぅぅ!!!♡♡
アァッ!!♡ アァッ!!♡ 逝くっ!♡ しんぢゃうっ!♡♡
逝くぅぅぅぅぅぅ!! 逝くぅぅぅぅぅぅ!!
逝っっちゃぅぅぅぅぅぅぅ!!!♡♡♡♡♡」

ビクビクビクビクビクビクビクビクビクビクビクッ!!!
ビクンビクンッ!!!ビクンビクンッ!!!

プシャアァァァァァァァァァァ!!!

二度目の絶頂を迎えて、勢いよく潮が噴き出る。

目、鼻、口、股間、あらゆるところから体液を垂れ流し、
絶頂の余韻で身体を小刻みに痙攣させた。

呼吸も激しくなり、
意識も半分飛んでしまっているような状態だ。

美雪は、萌が落ち着くのを待った。

赤ちゃんを抱くようにして萌を抱き、
彼女の意識が戻るまでじっと待つ。

そうしてしばらく待ち続け、萌の目のピントが戻り、
視線を合わせたところで声をかけた。


「お疲れ様、萌ちゃん♡
レズビアンに生まれ変わった気分はどう?」


激しいレズセックスで、
全身から汗、涙、涎、愛液といったあらゆる体液を放出した萌は、うっとりとした表情をして返した。


「すごく……良い気分です……♡
新しい自分に目覚めて……
男との嫌な思い出もなくなりました……♡
こうして美雪さんに抱かれているだけで幸せで……♡
本当にレズビアンになれて良かったです♡」

「良かった。心からレズビアンになれたみたいね♡
これからは同類よ♡ 女の子同士の性愛に励みなさい♡」

「はい……美雪さんと同類で嬉しいです……はぁはぁ♡
あぁ、だめ……我慢できない……ちゅうぅ♡♡」

「あらあら……萌ちゃんったら♡」


萌は話している途中で、美雪の乳首に吸い付いてしまった。
赤ちゃんのように無我夢中でしゃぶっている。
すっかり同性の身体にハマってしまったようだ。


「はぁはぁ♡……美雪さんのおっぱい……
こんな目の前にあったら我慢できません……」

「好きなだけ吸って良いのよ♡
どんなことでも受け入れてあげるからね♡」


そう言い美雪は萌の頭を優しく撫で上げた。

この経験が元となり、萌のレズっ気は揺るぎないものとなった。これまでは真里限定で性欲を持っていたものが、女性全般に適用されるようになってしまったのだ。

もちろん好みもあるので誰彼構わず、
興味を持つものではなかったが、
美雪や由香のように、美しかったり、可愛かったりすると、
性的対象として意識するようになったのである。

その後も萌は時間いっぱいになるまで、
美雪と由香とのレズセックスを楽しんだ。

貝合わせや69など、女性同士でのセックスの仕方を学び、
本来の目的であるレズ風俗嬢としての心得なども教えて貰った。講義を終える頃には、萌はすっかりレズ風俗嬢としての仕事に、淡い期待を寄せるようになっていた。


「萌お姉さま、またねー♡」

「次会う時はオモチャの使い方も教えてあげるからね」


仕事を終えた美雪と由香は、
にこやかに挨拶を交わし帰っていった。

萌は手を振り、名残惜しそうに二人を見送るのであった。



※※※



「ノンケ堕としの異名は伊達じゃないわネー。
まさかあの二人が、萌をあそこまで骨抜きにするとは思わなかったワ」

「そうですね。私もビックリしましたよ。
いるところには、いるんですね。ああいう達人も。
しかし、あの二人がここまでできるなら、わざわざ素人の萌を調教師に育てなくても、良いのではないですか?」
 

カメラを見ていた黒服が言う。

小早川は、目を閉じると、
手と首を同時に振って否定した。

 
「たしかにこの二人を使えば、
レズ部門は事足りると思うワ。

でもそういう問題じゃないのよネ。
 
この萌って女は、アタシに何度も何度も、
何度も何度も何度も何度も!
暴言を吐き続けてきたクソ女なの。
 
忍ちゃんを堕としたからと言って、
その恨みが消えるわけではないワ……。

だから一生アタシの駒として使ってやるのヨ!
 
これまで逆らってきた相手に、
人生を好きなように操られていたと気付いたら、
あいつはどんな顔をするかしらネ?
 
10年くらいしたら催眠を解いて、
その様子を眺めてやるワ。
 
その時が来るのが楽しみねぇ~~
オーーーホッホッホッホッホッ!!!」
 
 
小早川は高笑いを浮かべてモニターを切った。

萌のレズ調教師としての生活はこうして始まったのだった。