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霧の寝台

ガチ×ノンケ専門の官能小説 主なジャンル:GL BL NTR 催眠 調教 監禁 男の娘 女装

Part.91 【 知ってはならないもの◇ 】

裸の女性が二人、
ベッドの上で抱き合いキスをしている。

可愛い妹顔が特徴の女性は、
一糸纏わぬ姿で、もう一方の和風美女の愛撫を受けている。

顔を紅潮とさせ、身体を預ける様は、
まるで二人が昔からのパートナーであったかのようだ。

しかし実際は違う。

受け身の女性は今、攻めの女性からレイプされてるのだ。

彼女は眠っていた官能を呼び覚まされ、ノンケの身体に同性愛の快楽を無理やり覚え込まれされようとしていた。



※※※



「ねぇ、萌~♡ そろそろ私も萌にしてもらいたいな~?」

「や……いいよー♡」


(あぁ、違うっ! 勝手にOK出さないで!!)


心ではそう思っているが、身体は思い通りに動いてくれない。
言葉を発する瞬間、脳が賛同の意を示してしまうのだ。

そして動き出す自身の身体。


(えっ!? 今度は何……? 身体が勝手に……)


萌は真里の乳房にそっと手を触れた。


(ま……まさか……これも……)


そしてそれを軽く揉みながら、
真里の勃起するピンクの突起を口に入れる……


(ダメ……ダメぇぇぇ………)


ちゅうちゅう……
もみもみもみもみ……


「はぁ……萌、上手……♡ どう? 私のおっぱい美味しい?♡」

「ちゅう、ちゅぷ………美味しい♡ 真里のおっぱい大好き♡」


初めて口にする同性の乳首。

真里の胸は形が良く、
白くて染み一つない清潔な色をしていた。
それに嫌悪感など一切感じない。
ほどよい温かさと柔らかさが萌の心を癒していた。


(うぅ………柔らかい………ずっと触っていたい……
でもダメぇ……そんなことしたら変になっちゃう……
真里のこと、親友として見れなくなっちゃうぅ……)


真里の胸をしゃぶる萌の頭に、手のひらが当てられる。


「ふふふ……♡ そんなに一生懸命舐めちゃって……
萌、まるで赤ちゃんみたい♡ ほーら、なーでなーで♡」


優しく頭を撫でられる。
昔から心を許せる相手にこうして頭を撫でられることが、
こんなに心地よいものだったとは……。

萌の心はさらに大きく揺らされていた。


(やだ、撫でないで、真里……これ以上、私の心を満たさないで……
好きにさせないで……あぁ……あぁ……真里…………♡)


萌のクリトリスがピクりと反応する。

女同士への嫌悪感から逆立っていた鳥肌も、
いつの間にか穏やかな湖面のように静まり返っていた。

萌の身体が同性の真里を、
性的対象として認知し始めたのだ。

萌は一旦乳首を舐めるのを止めると、
もう片方の胸を責め始めた。


ちゅぷ……レロレロ………レロレロ……


「ぁん……萌………いぃ……♡ あぁ、私、なんだか、幸せ……♡」


萌の愛撫に、真里は本当に気持ち良さそうにしている。

そんな彼女を見ると、
愛おしさが込み上げてくるような気がした。


(あぁ……真里……)


真里が誠の記憶を消されているのはよく分かっている。

だが、もし真里が誠を好きにならなければ……
もし自分を好きになっていたら……

真里とこういう関係になっていた世界線もあったかもしれない。

普段の萌なら絶対に考えないことが、
頭の中に浮かんでは消えていった。


「あはぁ♡ 萌、そろそろ……あそこも触って欲しいかも♡」

「あそこ? あそこってどこかな~?」

「うーんと、やおい穴の辺りかな?」

「はっ、ここでそういうワードを使うか」

「うっそー おまんこに決まってるじゃん~♡
萌の舌や手で……私の大事な部分を愛して♡」


話し方は普段の真里そのまま。
だからこそ現実の真里を意識してしまう。

これが、さも催眠に掛けられている感じであったなら、
萌がここまで心を揺さぶられることはなかったであろう。

それもこれも小早川がリアルを追求した結果である。
なるべく現実に則した真里を使って、素のままの萌を落とす。

初めから全てを催眠で支配してしまうのに比べたら、だいぶ遠回りな方法のようであるが、実はこれが一番効率的であったりする。

現実に則さない催眠術は切れるのが早く、
また切れた時のリスクも高いのだ。

素の状態を変えるのであれば、
それがその人にとって現実になる。

小早川は長期的な運用や管理のしやすさも考えて、
催眠を施していたのである。



※※※



真里は、萌が舐めやすいように大股開きになった。

真里の濡れぼそった女陰が目に入る。
先ほど襲われていた時はあまり気にしなかったが、
彼女の割れ目には、あるべき毛が生えていなかった。


「あれ? 真里なんで毛が生えていないの?」


萌の質問に真里は首を傾げる。


「なんで生えていないんだろう? 剃った覚えないんだけどな?」


剃ったにしてはあまりにも綺麗に剃られ過ぎている。
生えかけの毛すらないのだから。

真里は誠の記憶を消されているため、
自分になぜ陰毛が生えていないのか理解できなかった。

真里は誠と合わせるために自らの毛を剃っていたのだ。

剃ったといってもカミソリを使ったのではなく、
除毛クリームを使っての処理だ。

そして誠の持つ家庭用脱毛器カノンを借りて、
新しい毛が生えてこないようにしていたのだ。

萌は引き続き、真里の女の園を見つめる。

綺麗に処理されている色白の割れ目。
縦割れの穴の周辺は、
彼女の出した透明な分泌液で濡れていた。

同性の性器をこんなに近くでマジマジと見たのは初めてだったが、
それに嫌悪感を感じることはなかった。

単純に真里の女性器が綺麗だったのと、
親友であり優しい真里に対して嫌悪を抱けなかったのもある。

萌はゆっくりと唇を降ろすと、真里の女性器へと近づいていった。


(あぁ……真里のあそこに触れちゃう……本当はもっと嫌がらなければいけないことなのに……今は全然嫌な気がしない……)


それは相手が真里だから。

真里以外の女性であったなら、
萌のレズ化はここまで進行しなかったであろう。

萌にとって真里はこの世で一番心を許せる親友だった。

だからこそ許してしまった。
身体の関係を……これまで以上の心の接近を……

真里に抱かれる喜び、気持ち良さ、安らぎ……
一度でも知ってしまったからには、もう忘れることはできない。

ここで嫌がって見せたとしても、それは演技になってしまうだろう。


ちゅ…………ペロ……ペロ……ペロ……

真里の女陰にキスをして、控えめに舐め始める。


「んっ……萌、気持ちいい……。
萌に舐められているだけで、私すごい幸せ……」

(真里が喜んでくれている……)


萌はそんな真里の反応を嬉しいと感じてしまった。

しかしそれはとても危険なこと。
萌のレズ化は着実に進行していた。


10分後…………。


「あっ♡ あっ♡ あっ♡
萌、いっちゃう!♡  私いっちゃう!!♡
はぁっ! イク……イク……イクぅ! イッちゃう!!
イッ………………クううううぅぅっっ!!」


身体を大きく反らせて絶頂を迎える真里。

白い肌をほんのりと紅くさせ、
潤んだ瞳で見つめてくる彼女から萌は目を離すことはできなかった。

ちゅ…………♡

誰かに言われるまでもなく、真里の唇に自分のを重ねる。
そして抱き合ったまま……舌同士を絡み合わせディープキスをした。

ちゅう、あむぅ……うんっ……ちゅ……はぁ……レロ……はむぅ……


一分ほどして唇を離す二人。
二人は見つめ合い、会話する。


「萌、気持ちよかったよ……♡」

「うん…………私も…………」


真里は恋人を見つめる目で萌のことを見つめている。
そこで萌は気づいてしまった。自分の心に新たに芽生えた想いに……。


(私、真里のことが好きになっちゃった…………
あんなに我慢してたのに…………今は貴女のことが愛おしい…………
私には忍がいるのに、どうして…………)


本来であれば、真里の恋人としての優しさ、美しさ、安らぎに触れることなどなかったであろう。

しかし萌は知ってしまった。
彼女とそういう関係で得られる幸せを……。

萌には、そうして手に入れた幸せを手放すのがとても辛く感じられた。


(でも…………これは忘れなければいけない幸せ……
私と真里は結ばれてはいけない関係なの。
解放された後に、このことを覚えているか微妙だけど、
二人が本当に幸せになるためには、私は忘れなければいけない……)


萌は新たに決意すると、真里に向き合った。

その様子を小早川は観察する。


(ふーむ……三木谷 萌、これでもまだ堕ちていないようね……
まぁでも、今までも耐えてきたんだから当然といったところかしら?
だけど、効いてることは効いてるようだし……
この調子なら三日もあれば、堕とすことは可能ネ。
とりあえず欲望と感度を上げて、あとは放置することにしましょ)


パチン パチン


小早川はマイクに向かって二回指を鳴らした。
その瞬間、真里と萌は意識を失いその場に倒れ込んでしまう。


「はぁーい、よーく聞いてーー!
仲の良い女同士、エッチしてとっても気持ちよかったわネー
貴女達は目が覚めると、
今以上にエッチなことがしたくなるの♡
夜はまだまだ長いし、もっと愛を深め合いましょうね!♡」


小早川は、そう暗示をかけると再び指を鳴らした。


パチン


目を覚まし、起き上がる二人。


「ふぅーーじゃあ、アタシはそろそろ飽きたから寝るワ。
あなた達は監視を続けて、
深夜三時くらいになったら、四人を部屋に戻してあげなさい」

「ははっ! 本日もお疲れ様でした」


黒服達が畏まって御辞儀をする。
そんな彼らに見送られながら、小早川はモニター室を後にした。

再びモニターに目を向ける黒服達。
そこでは、先程よりも淫らに発情した二人の雌が抱き合っていた。


「ああー萌、はぁはぁ♡ もっと! もっと、エッチしよ♡
なんだか……萌のことが欲しくてたまらないの!!」

「真里……私も……私も真里のことが欲しいっ♡
もっと抱き締めて、いっぱいキスしたい♡」


(あぁ……真里……好きぃ……どんどん気持ちが大きくなってくる…………
忘れなきゃいけない気持ちなのに…………)



一時間後…………。


ちゅ……ちゅぱ……あむぅ……ちぅぅううう……!

身体の向きを上下逆さまにして69の姿勢で、
お互いの秘所を舐め合う二人。


「レロレロ……あ♡ 萌ーエッチな液止まらないよ?
こんなに勃起させちゃってーもお♡」

「あむぅ……真里だって、クリこんなにピンピンさせて、
誘ってるみたいだよ? あぁ……おいしい…………ちゅぷ♡」


(真里……真里……好き……真里の声、真里の肌、匂い……
全部好き…………でも……ダメ…………)


二時間後…………。


クチュクチュ……クチュクチュ……
パンパンパンパン!

二人は松葉崩しの姿勢で、
秘貝同士を重ね、擦り付け合っていた。

萌はベッドに背をつけ、片足を真里の肩に乗せ、
真里はその足を支えながら腰をグラインドさせていた。


「ねぇ、萌? 萌もおまんこの毛、脱毛してみたら?♡
お互いツルツルして気持ちいいかもよ?♡」

「あっ……はぁっ♡ うん……いいかも……♡
真里が望むなら、私もそうする……♡」

(あぁっ! 真里……気持ちいいよ……好き……真里、大好き……♡)


三時間後…………。

二人はベッドに横たわり、ひたすらキスを続けている。

足を交差させ、濡れ濡れになった女性器を相手の太ももに擦り付け、胸同士も密着し、胸で相手の胸の柔らかさを感じていた。

相手の背に手を回し、
もう片方の手は頭の後ろに添えている。

時には舌を絡み合わせ、
唇の柔らかさを確認し合い、愛を囁き合っていた。


ちゅ……レロレロ……ちゅう♡


「真里……大好き♡ 愛してる…………。
私、知らなかった……こんなに身近に……
こんなに優しくて魅力的で、愛し合える人がいたなんて…………♡」

「ふふ……ちゅ……♡ 何言ってるの、萌。
私たちは前から付き合ってるでしょ♡
これからもずっと一緒だよ♡ 愛してるよ♡」

「うん…………私も愛してる…………
なんだか、あなたと離れたくなくなっちゃった…………
こんなこと思ったらいけないことなのに……うぅ……うぅ……」

「んー? なんで泣いてるの?
離れる必要ないじゃん♡ 変な萌ー」

「ふふ…………そうだね…………変だよね…………
せめて今だけは……変でいさせて…………ちゅ♡」


もう萌の口からは、
勝手に言葉が発せられるようなことはなくなっていた。

強制的に萌を好きにさせられた真里と違って、
萌は身体の自由を奪われ、レズの感覚を植え付けられただけだ。

しかし、それによって芽生えてしまった真里への想い。

真里との恋人関係によって得られる幸せは、
すでに彼女の心に深く根付いてしまっていた。

この後、再び記憶を消された二人は、
身体や衣服を元に戻され、部屋に返されたのだった。
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