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霧の寝台

ガチ×ノンケ専門の官能小説 主なジャンル:GL BL NTR 催眠 調教 監禁 男の娘 女装

魅惑の寝取らせ Part6

 その日もやはり葵以外の人の気配があって玄関で靴を脱いでいると喘ぎ声が僅かに聞こえていた。

このマンションは防音壁で隣室を隔てているから苦情が来ることはあり得ないが、ほろ酔いで威勢がよかったこともあって募りに募った日々の不満は疲れ切っていた島田を突き動かす。

2DKの一室、寝室に二人で生活していたかつてはただの物置部屋で現在は畳の床をフローリングに張り替えて急造した葵の部屋のドアをノックすると悩ましい声が一瞬だけ止む。
が、それは間をおいて再度響いてくるどころか、より一層激しく喘ぎ出して愛液が零れる音が扉越しにもぐちょぐちょと聞こえてくる。

思わずドアに聞き耳を立てかけてハッとした島田は自分を恥じた。

そして怒鳴り声を上げてドアを蹴破るように開けるとそのまま薄暗い部屋へと押し入った。

「は、ぁ……だめ、葵ちゃ、ぁ、ぁあッ……見られて、ぁ、ぃぐ、ぁ――ッ」

 島田はその光景に我が目を疑った。

どうせまたリコが風俗嬢として部屋を訪れて葵を支配的に慰めているのだろうと高を括っていた。

そうじゃない。今回ばかりは葵を肌を重ねているもう一人の女性はリコではなかった。

薄暗がりでも見まがうはずもない。

リコは女性としては長躯で葵の隣に居ると尚更それが際立った。

今居るもう一人は葵と殆ど変わらないかむしろ少し小さいくらいの女の子で、あろうことか四つん這いに這いつくばる姿勢を強制されながら彼女に手マンをされていた。

アクメによって四肢の力が抜けたのかガクガクと膝を震わせるその女の子を続けざまに攻め立て、ねっとりとしたキスを交わしながら押さえつけるように手を動かす葵は最早人が変わってしまっているようだった。

「んぐ……く、ぁ……ッ、ィっちゃう……ごめ、なさっ……葵ちゃん、ごめ、ッ、今は駄目なの、ッに……」

「ちゃんとイクことだけに集中しててよ。十回連続でイくまで止めないから。無駄なこと喋ったからまた最初からね」

 もう一人の彼女は荒い息遣いで必死に手で口を塞いで島田に声を聞かれまいと堪えているようだった。

この部屋の中では彼こそが部外者で場違いなのだ。

葵に対して対して抵抗もできないまま愛撫されている見知らぬ女性は島田を気にする素振りを見せながらも後ろから勃起した乳首を指でこりこりと扱かれると理性が決壊したかのような声で鳴いて、同時に島田も無意識に興奮してスラックスに男根のテントを張っていた。

「ああ、晃くん帰って来たんだ。おかえり……この子可愛いでしょ? 大学の友達で橋田彩佳ちゃんって言うんだけどね、さっきコンビニで偶然会っちゃってさぁ。誘ったら無警戒にここまで付いてきちゃったから無理矢理押し倒して今調教してたの」

「ひぐ、っ……あ、ぁ……ィ、ぁ……」

「ほら、あと六回アクメしなきゃいつまで経っても終わらないよ……あれ? ……あーあ、漏らしちゃった。彩佳ちゃん、そんなに気持ちよかった? それともそういう性癖?」

 彩佳と呼ばれた女の子は突然静かになったあとで倒れ込むと失禁していた。

じわじわと広がる床の染みは明かりのついていないここでは尿なのか愛液なのかも判然としない。あまりにも苛烈に愛撫されたせいで一度失神しかけたらしく、脱力して床にへたり込んだ彼女は微かな呼吸をしていた。

「……ぁ、か……は、んぁ」

 自らがレズ風俗を呼んだことに端を発した事態だったが、リコと出会ってからというもの島田の生活の一切は滅茶苦茶だった。

場合によっては暴力に訴えかけて殴ることも辞さないほどの余勢で部屋に駆け込んでいたというのに、彼はそれを目にした途端に急に血相を変えて黙り込んでしまっていた。

相手は明らかに風俗嬢ではない。葵が言っていた通り、見かけやその反応からしても嘘ではなくただの女の子のようだった。

「彩佳ちゃんのことそんなに気になる? ああ、まあ可愛いしね……でも彼女はレズだから多分晃くんじゃ無理だよ。最近気づいたんだけど、彼女ずっと前からスキンシップが過剰だったんだよね。講義中もたまに手を握ってきたりして。そのときはよくわからなかったんだけど最近お返しで揶揄い半分に胸を触ったら変に私のこと意識しちゃって突然避けるようになってさ」

 葵はそう言って無力に横たわる彩佳の髪の毛を愛おしそうに撫でる。

亜麻色の短い髪だ。

よく手入れされていて元々つやつやしているだろうその髪は既にぼさぼさになっていて所々跳ねている。

その憔悴からしてかなりの時間行為に及んでいたのだろう。屈辱的な場面に遭遇しながらも島田は興味津々だった。

「だから彩佳ちゃんレズなんだってそのときやっと気づいたんだ。大学の中だと逃げられて話しかけられなかったんだけどさっき偶然そこで会って『仲直りがしたい』って言ったらすぐ油断しちゃって。それで部屋に連れ込んでこの通り。案外エッチな子だったからすぐに脱いでくれたよ。まあ私も暇だったし、リコさんを呼ぶ手間が省けて丁度良かったけどね」

「葵ちゃ……ん、彼氏居たの? そんなの……私聞いてないのに……」

「だって言ってないもん。そもそもこの部屋は彼のものだから」

 気だるげに身体を起こそうとした彩佳はうわごとのようにそう呟いて非難をする。

葵は事情の一切を彼女に言っていなかったのだ。

勿論純粋な恋愛行為だと思っていたからこそ同性愛のマイノリティを晒したり易々と身体を預けただけで彩佳は本来そういった性質の人間ではない。

実際葵は彼女を軽い気持ちで誘っていたこともあったし、同居している彼氏の存在や、今やその彼氏が彼氏とはほとんど呼べないような無味乾燥の仲であることも全部ひっくるめて説明するには冗長だった。

単に彼女の身体目当てである葵はそこまで深く告白をするつもりはなかったのだ。

都合のよくてお金のかからない風俗嬢の替わりとして彩佳のことを便利に扱おうとしていたのである。

 脱ぎ捨ててあった服を手繰り寄せてなんとか裸体を隠そうとする彩佳に対して葵は素早く秘所に指を遣るとわざと大きく湿った音が立つように大げさに手を動かして島田の耳を挑発的に犯す。

そうすることで彩佳が余計に恥ずかしがって濡れることを知っているのだ。

敏感になったままろくに動くことのできない彩佳はまた弱々しい声で喘ぐと服従するように四つん這いになっていた。

「ぁあ……ッ、イクイク、ぅ……ぃぐ、ぁ待っ、て……待って、ッ……葵ちゃ――……ンぁ、ッィぐ、ぁ――ッ」

 再び盛り出す二人にはもう島田の姿はまるで見えていないようだった。

蚊帳の外に放り出され自尊心を傷つけられた彼はやっと拳を握りしめて険のある声を出す。

「……おい葵、俺はおまえの彼氏なんだぞ。目の前に居るときくらい盛るのはやめろ」

 葵は目遣いだけで彼を一瞥するがすぐに逸らして構わずに愛撫を続けながら彩佳とキスをしていた。

その「彼氏」という言葉は存外形骸化していて少しの威圧感を与えるにも至らない。

島田の知っている彼女はこんなことをする女性ではなかった。

どこから変わってきたのかを考え出すとやはり分水嶺はごく最近、リコとの出会いからだろう。

あの日以来少しずつ葵の清純さは失せて行っていた。

 全く知らない女性が自分の彼女とセックスをしている。

ちろちろと細かく動く舌や下品に音を立てて解される膣の音、それから女性同士の汗や体液の匂いが充満した部屋に突っ立っている島田は憤懣やる方ない手持無沙汰に怒髪天を衝いて憤った。

「ふざけんなよおまえら! いい加減にしろ、止めろつってんだよ!」

 わざとだったのか偶発なのか、ひと際激しい指のストロークで頼りない声で高く鳴いた彩佳の喘ぎとぐちゅぐちゅという音で半分以上はその悲痛な島田の叫びはかき消されてしまっていた。

ビクビクと爪先から頭までを痙攣させてオーガズムしている彩佳の呼吸が落ち着くまで葵は執拗にディープキスを迫りながらやっと翻って島田と目を合わせた。

「……なに?」

 遠慮のない返事には今度は明確な敵意があった。

かつての彼女はそんな荒っぽい口調になったりはしない。

島田絶えず『かつての葵』についてばかりの恋慕ばかりを引き摺っていた。

「言う通りに出来ないなら今すぐ荷物まとめて出てけ、ここは俺の部屋だ。二度と顔も見せるな」

「え? 殺生な、そんなこと言わないでよ。ほら怖い顔しないで。無視してごめんね、悪かったって思ってるから。でもさ――」

 葵の視線がゆっくりと下がって下半身を見つめた。

「――勃起しながらそんなこと言われても全然怖くないよ。いつもよりギンギンなんじゃない? 毎回それくらいので責めてくれれば浮気しないで済んだかもしれないのになあ……」

 嘲笑されて島田は思わず視線を下げる。

そこには暗くてもよくわかるほど、かつてないほどそそり立ったペニスが熱くなって勃起していた。

葵とのセックスや自分でするオナニーでもここまで隆々と固くなることはなかった。

そもそも最近では疲労で一切の性欲が失せたとすら感じていたのに、かつて愛した葵が女性同士でシている現場を見ただけで先走りした汁がトランクスを濡らすほどガチガチに勃起してしまっていた。

「ああ、もしかして抜きたい? ……いいよ別に。勝手にシゴけば。そのまま窮屈に勃起させたままだと可哀想だし、触らせたりはしないけど見抜きに使っていいよ、ほら。女の子とのセックスを教えてくれたのは晃くんだから一応感謝はしてるよ。だからこうやってオナニー手伝ってあげてるんだし」

 それは情けというよりも憐れまれた末に馬鹿にされているだけだった。

葵は島田の五つも年下だ。

そんな小娘に嘲られて男の矜持では黙っていられるはずがない。

葵はより貧乳で慎ましい彩佳の乳房を咥え音を立てて淫靡に吸いながら、指でとろとろになった膣を押し広げて島田へと見せつける。

ほんの数か月前まで葵は正常な異性愛者で、何度セックスしたかは数えきれない。それなのに今では男よりも女とするほうに快感を見出していた。いつの間にか島田は恥も外聞も捨ててスラックスを脱ぐと苦しくなったペニスを勢いよく扱き出す。

「ぅ、あ……ひぁ、ぐ、ぁッ、っ……イっちゃう、イ、っく……」

「だから『出てけ』なんて言わないでよ。

これからも一緒に居ようよ。そうしたら抜くのは手伝ってあげるからさ」

 ローションも唾液もないのに亀頭から分泌されたぬるぬるとした薄い精液で血管の浮いた赤黒いものはよく潤滑した。

半分以上冗談でけしかけていたらしい葵は本当に下半身を露わにしオナニーを始めた島田のことを蔑むようにして見下していた。

 目の前には恥部を十分に濡らした女性が居るというのに彼はただ突っ立ってそれを眺めながら必死にペニスを扱き続けた。

以前なら葵は言われるまでもなく口や手でもよく奉仕をしたというのに。

デリヘルを呼びつけて女性同士のセックスを見世物にしていた島田だったが今度はあまりにも恥じらいなく豪快に自分の男根を扱いて自分こそが見世物になっていた。

 まだ満足のいっていなかった葵は情けない姿でオナニーをする島田を完全に無視し、二人っきりで居たときと全く同じく遠慮なく彩佳と濃厚に舌を絡めながら彼女の膣を弄り始めていた。

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