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霧の寝台

ガチ×ノンケ専門の官能小説 主なジャンル:GL BL NTR 催眠 調教 監禁 男の娘 女装

Part.82 【 次元の異なる話◆ 】

(あっ!♡ あっ!♡ 誠くん、そんなイケメンに抱き締められて、女の子みたいにうっとりしちゃって……すっっっごく、良いけど……ダメぇ……ダメなのぉ♡ はぁはぁ♡)


誠がカール似のイケメンに優しく抱き締められている。

彼女としては決して許していけない行為のはずなのに、
そんなニャンニャン愛し合っている二人を見つめていると心が温かくなってきてしまう。

腐女子としての心がお気に入りのカップリングを静かに見守ろうと、真里に諭しているのだ。

幸せそうな誠の笑顔。それを見ているだけで真里は、どうぞどうぞいつまでも続けてくださいと言ってしまいそうになっていた。

しかしどんなに幸せそうに見えても、これは小早川の催眠術によるものだ。この行為を許してしまえば、誠はニューハーフにされてしまう。

小早川達が何のためにこのようなことをしているかは分からなかったが、彼らの性格を考えると、ろくな理由ではないことだけは分かった。

真里が頭の中で葛藤を続けていると、
誠と忍は体位を変えて、まぐわい始めた。

誠のケツマンコに忍の愛棒が埋まり、
突き挿れる彼の背中を誠の両足がホールドしている。
いわゆるだいしゅきホールドと呼ばれる体勢である。

忍の剛直がケツヒダを擦るたびに誠が喘ぐ。
ローションによって滑(ぬめ)りを得ていた誠のアナルは、美味しそうに忍の物を頬張り、自ら意志があるかのように吸い付いていた。

そんな誠の愛情表現に応えるように、
忍の一物も誠の前立腺に目掛けてキスをする。

上下両方を使った情熱的なキス。
女にはできない、男同士ならではのキスの仕方であった。

誠の前立腺と精嚢が誰を孕ますわけでもないオカマ汁を分泌する。ホモちんぽの先端からサラサラのオカマ汁を垂らし、白くプニプニした誠の股間を濡らす。

そしてそれは忍と誠の身体を滑らす潤滑剤と化し、誠のホモちんぽをお腹とお腹の間で気持ちよくすり潰すのであった。


(ダメ……もう耐えきれないよ……こんな尊い姿を見せられたら、二人の交際を認めざるをえないじゃん……♡♡
あぁ♡ いぃ♡ 女の子の格好をして、イケメンとおちんぽすり潰し合って、おちんぽ汁で身体中を汚しちゃうマコちゃん……♡ すてき♡)


美男子二人のホモプレイを見て、
真里の心はいとも簡単に陥落してしまっていた。

これは彼女が前回、誠から腐女子の趣味を許されたことが要因であった。真里はここで興奮してしまっても、それが二人の仲を別つものではないと感覚的に覚えていたのだ。

また誠が全然嫌がっていないことも、その気持ちに拍車をかけた一因であった。


「アナタ、つらそうネ♡ オナニーしたいなら、しても良いのヨ?♡ 彼らにアナタの姿は見えていないワ。だから安心してオナニーなさい♡」


口角を上げながらも蔑んだ目で小早川が言う。


「そんなことしたら……はぁはぁ♡
また誠くんに変態女だって言うつもりでしょ……
もう騙されないんだから……はぁはぁ♡♡」

「へぇーちゃんと覚えてるじゃない。
でも身体に無理は良くないワ……
今回は特別にアナタに言い訳を用意してあげる♡」


パンパンッ

小早川が手を叩くと、すぐに黒服が真里の手を掴んだ。


「なっ……何!?」

「何って、オナニーをさせてあげるのヨ。
アナタの意思じゃなくて催眠術を使ってネ♡」


前回の調教で真里の頑固さを目の当たりにしていた小早川は、自らの意思で自慰させるのを諦め、強制的に行わせることにした。

指示を受けた黒服が、
真里の手を介して女性器に愛撫を始める。


「ふぅんっ♡ はぁっ♡ やめ、やめてっ!」


美男子二人のBLを見て、パンパンに張っていた真里のおまんこは、クリへの刺激で素直に感じてしまっていた。


「気持ち良いでしょ♡ アナタはその手の動きが止められなくなるの……擦れば擦るほど、もっと気持ちよくなって、彼氏のホモプレイから目が離せなくなるワ♡」

「んんんんっ♡♡……いい、嫌ぁ……あっんんんっ♡♡」


クリトリスへの無機質な刺激。
サーモンピンクの開口部からは、
淫らな粘液がより勢いを増して流れ出していた。

普段の生活では感じることのできない強烈な快感。

抗うこともできず、あっという間に登らされてしまった。


「くっ……あっ♡……あ……んんっ♡♡……も……ダメぇぇ♡」


ビクビクビクビク!! プッ…………プシュー…………

真里は、あっけなく絶頂を迎えてしまった。
紅く染まった貝の隙間から潮を吹いてしまっている。

役目を終えた黒服は、
不快な顔をしながら、手を消毒して元の位置に戻った。

小早川が朦朧としている真里に暗示をかけ始める。


「ほーら……アナタは二人のエッチから目が離せなくなる……。
アナタは男同士で性行に励む誠ちゃんを美しいと思えるようになるの♡」


そんなこと言われなくても分かっている。
元々、誠をそういう目で見ていた真里は、特に抵抗することもなく賛同の意を示した。


「あ……あ……あ……誠くん……綺麗……はぁはぁ♡」

「そう……綺麗……とっても綺麗で可愛らしいワ♡
ああして美男子におちんぽ入れられて喜んでる彼と、
女の子に勃ちもしない粗ちんを挿れようと悪戦苦闘する情けない彼、どっちが彼らしいと思う?」


暗示を受けてイメージを開始する真里。

勃たないクリちんぽを一生懸命女性に挿れようとする誠の姿は、あまりに頼りなく情けなく感じられた。

それよりも男性に女として扱われ、逞しい男性器をお尻で受け入れて幸せそうにしている今の彼の方が、ずっと彼らしいと思えた。


「入れてもらっている方…………」

「ふふふ……当然そう思うわよネ♡
さぁ自慰を続けなさい……あれが彼の本当の姿なの。
アナタはそれが全然嫌じゃない……
さぁ……男の彼のことなんかもう忘れて、女になった彼のことを認めてあげなさい」


真里の指が自然と動き出す。
指先でクリトリスを擦るたびに、男だった頃の誠の姿が霞んでゆく。

その代わり、女性の服を着て、
慎ましくしている誠の姿が鮮明になってくる。

浴衣姿の誠、ワンピース姿の誠、
水着姿の誠だって、素敵な誠だ。

半分脱がされているが、恭子のデザインしたレディース服を着た誠も、とても可愛らしく、そして綺麗に見えた。


(ハァハァ……♡ 女の子の誠くん……可愛い♡
あんな……カールのおちんぽ入れられて気持ち良さそうに……
かわいいテト……女の子の誠くん……あぁぁ♡♡)


すでに誠が催眠をかけられていることなど気にならなくなっていた。色欲に染まった顔で自慰を続ける真里に、小早川は追撃の暗示をかける。


「あんなに女の子らしい彼を見ちゃったら、男の子の彼なんて大したことないわよネ? 最近彼がアナタに勃起してくれたことなんてあったかしら?」

「ハァハァ♡ な……ないです」


誠が勃起するのはBL同人誌であって自分ではない。
真里は正直に答えた。


「そうよネ♡ それは彼が男の人が好きだから♡
彼のおちんちんを見てご覧なさい。ずっと勃ちっぱなしでしょ? あれは相手が男の人だから勃ってるのよ。

彼は女には、もう勃たないの。
アナタに勃起もしてくれない彼のことなんか忘れてしまいなさい。彼は女の子。アナタと一緒。いいわね?」

「ハァハァハァ……誠くんは……女の子……」

「そう……女の子。
アナタは男の子が好きでしょ?
彼は女の子だから、好きになる相手とは違うわよネ。

アナタはもう彼とエッチしたいと思わなくなるの……
女になった彼が男の人とエッチする姿を見ていたい……

女の子の彼は素敵。
可愛くて生き生きしてて、男の姿でいるよりずっと良い……

男の子の彼は頼りない。
なよなよしてて、おちんちんも小さくて挿れることもできない……そんな魅力のない彼なんかいらない……」

「あ……あ……あ……」


小早川はそれから繰り返し同じ暗示を掛け続けた。

時には誠と忍の性行為を見せて絶頂させ、
意識が朦朧としたところに追加の暗示をかける。

いつしか真里は小早川の言葉を、
はいはい素直に聞くようになっていた。


ビクビクビクビクビクビクッ!!!

「あぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっっ!!!♡♡♡」

「どーお? 女の子の誠ちゃんと男の子の誠くん。どっちが良いかしら?」

「はひぃ♡ おんにゃにょ子の誠ちゃんの方が何倍もいぃでしゅ……♡ すごく可愛くて……男の人に愛されてすてきぃ……♡」

(クックック……ようやくこの女も金蔓と化したワ。
せいぜいお金を稼いで、
誠ちゃんのホモAVや生ホモ観賞に貢いでちょうだい。

あとはリアルで誠ちゃんがニューハーフになるよう、この女を使って誘導すれば完了ネ♥️)


真里が誠を女装させ、女の子として生活させるようにすれば、誠が変態女に騙されてニューハーフに走ったと物語を作ることができる。

世間から批判を受けるのは真里であって、小早川に疑いが掛かることはない。ノーリスクで誠を雇用できるようになるというわけだ。

小早川の暗示はしつこく続く。


「彼のおちんちん、まだ挿れて欲しいと思う?」

「もういらないですぅ……あんな……ちっちゃくて、女の子相手に大きくもできないおちんちん……どっちみち挿れられません」

「ぷっ……そうよネ、挿れようとするだけ無駄よネ」


合理的な真里の返事に小早川は笑っている。
例え勃起できたとしても、誠のちんちんなら、女性が女性膣にクリトリスを擦り付けている程度にしかならない。


「誠ちゃんがニューハーフになって、
男の人とエッチしてお金を稼ぐようになったらどう思う?
毎晩毎晩、男の人におちんぽ挿れられて、幸せそうにメス顔を晒すようになるの♡ 彼にとって天職だと思わない?♡」

「そ……それは……あぁんっ!!!♡♡」


真里はここで軽く絶頂してしまう。
誠が毎晩、色んな男性と抱かれる姿を想像して、興奮してイッてしまったようだ。


(あぁん♡ マコちゃん、毎晩男の人に抱かれてぇ♡
おちんちんで囲まれて、すごくえっちなのぉ♡
おちんちん大好きマコちゃん……すてきぃぃ♡♡♡)


興奮して知能が猿並みに堕ちてしまった真里は、そんな暗示にも同意を示すようになっていた。

元々腐女子力の高い真里が、
催眠によって、さらにパワーアップした感じだ。
彼女は彼氏を男に抱かせても平気な、究極の腐女子の域に達しようとしていた。


(もう十分ネ。ずいぶん時間が掛かったけど、あとは別れさせて終わりネ)


小早川はここで最後の暗示をかけることにした。


「ニューハーフの誠ちゃん、良いでしょー♡
彼女がウチのお店で働くようになったら、特別価格で招待してあげるワ♡ いつでも誠ちゃんが男の人と愛し合う姿を見せてあげる♡

それじゃあ真里ちゃん、誠ちゃんにお別れしなさい。

アナタはこれから女友達として、彼女と仲良くするの♡
彼女のニューハーフとしての門出を祝福してあげてネ♡」

「………………それは嫌です」

「………………は?」


二人の間を沈黙が流れる。
場に聞こえるのは、誠と忍が愛し合う声だけだ。

先ほどまでの余裕の表情は小早川から消え失せ。
真里の目には固い意志の光が戻っている。

〖そこだけは絶対に譲れない〗

そう言っているかのような鋭く刺すような眼光であった。


「………………き、聞き間違いかしら? アナタ、誠ちゃんを彼氏として魅力がないと感じてるのよネ?」

「はい……誠くんは男として魅力がありません」

「じゃあ、なんで別れないのヨ!?」

「誠くんが好きだからです!!」

「はぁ!?……お、お友達として好きってことヨネ?
それは許すワ。アナタには誠ちゃんをニューハーフとして育てていく役目があるの。だからお友達として好きなのは全然構わないワヨ」

「いえ……恋人として好きなんです!!」

「ふっざけんじゃねーーーーわヨ!!」


ようやく終わりそうな時に、こんな面倒な返事をされ、
小早川は、怒りのあまり男の口調に戻り掛けてしまっていた。

今回はかなり念入りに暗示を掛けたはずだった。
さすがの彼にも疲れの表情が見え始める。
終わりの見えない催眠に嫌気を感じているのもあった。

忍の女は気が強く、罵詈雑言で催眠を跳ね返すタイプだったため、ずいぶんと苦労させられていたが、
真里は暗示が効いているように見えて、今回のようによく分からない反応をするため実態が掴めなかった。


(また、一から催眠を掛け直し? でももう時間がないし……さすがに体力も限界ヨ……一度帰してやるしかないわネ……)


既に時刻は夕刻に差し掛かろうとしていた。
恭子の元に帰すにしても、あまり遅いと怪しまれる。

それに真里が賛同しない理由が分からないことには、
これ以上時間を掛けても無駄なだけだ。
いったん家に戻し、原因が判明してから再度調教すべきだろう。

小早川は瞼(まぶた)に掌(てのひら)を添えて軽く項垂れると、黒服に撤収を命じた。



※※※



「この度は遅くまでお相手してくださり、誠にありがとうございました」


真里と誠がこぞってお礼を言う。


「今日は有意義な時間を過ごせて良かったワ。甘髪さんにもよろしく伝えといてネ」


小早川は疲れた様子で軽く礼を言うと、そのまま事務所の奥へと引っ込んでしまった。


「小早川さん、何かあったんですかね?」

「元々、体調が悪かったんじゃないかな?
追加の注文も貰えたし商品に問題はなかったと思うけど」


二人は小早川の心配をしつつも、
恭子に今回の件を伝えるため足早に立ち去った。

その後、小早川は催眠時の映像や音声を確認し、原因究明に急いだのだが、元々真里が腐女子であることを知らない彼は、その謎を解くことはできなかった。

前回ホモ好きにさせる暗示を掛けていたこともあり、
彼女がBL本を買い漁っていると報告を受けても、
それが元からの性質だと見抜けなかったのだ。

不幸にも催眠を掛けたことが、
問題点を見えなくする原因となってしまっていた。



※※※



真里が誠と別れるに至らなかったのは、
彼女のBLへのものの考え方にあった。

真里は小早川の言うことに、初めからおおむね同意であった。
誠が女として生きるのも、忍に女として愛してもらうのも、カルテト派の真里にはむしろ大歓迎であった。


小早川の失敗は、
忍と誠が付き合うことと、真里と誠が別れることは、
まったく次元の異なる話であると見抜けなかったことだ。

真里にとって、忍と誠はカルテトの関係。

いくら二人が愛し合おうとも、
それは崇め奉る対象であり、踏み入れてはならない至高の領域。

真里は誠と忍のカルテト関係と、誠と自分の恋人関係を、
〖どちらも同時に望む女〗だったのだ。

だから小早川から別れろと言われても、真里は断固拒否した。真里からすれば、部外者は引っ込んでろといった感じなのだ。

そんな特殊な文化を築いていることなど、
小早川が知るよしもない。

いくらこの路線で二人の分断を謀ろうとも、
真里を喜ばせるだけで無意味だったのだ。

こうして二度目の離間工作は失敗に終わった。
小早川は再び計画を立て直さなくてはならなくなったのである。
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