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霧の寝台

ガチ×ノンケ専門の官能小説 主なジャンル:GL BL NTR 催眠 調教 監禁 男の娘 女装

Part.76 【 甦ったペニクリ◆ 】

ぷっくらとした白い桃尻の合間に、
同じく白桃色の綺麗な男根があてがわれる。

同性同士の繋がりを許した倒錯交尾の穴は、
自ら望んで忍の白竿を飲み込み、
注入された潤滑液は、
まるで高級レストランのホールスタッフのように、
訪れた肉棒を奥へと招き入れていた。


「んんんっ……くぅ……ぁあん❤」


誠が嬌声を上げる。
狂おしいほどのアナルの渇きが忍の熱い塊で満たされていく。

愛する真里を胸に秘めながらも、
裏の小さな花弁が開かれていく感覚は、
背骨に伝わる心地の良い痺れもあいなって、
メスの幸せを感じさせてしまっていた。


「いやだ、やめてぇ……」


言葉では否定の色を示すものの、
優しい彼の腕が自身を包み込むことにより、快楽に抗えないメスの吐息を漏らしてしまう。

そのまま太い幹を身体に突き刺されたまま、背面座位の姿勢で忍の股間に腰掛けさせられる。
潤んだ瞳は見開かれて、歓喜の涙を流しているものの、
誠は首と肩をぐいぐいと回し、最愛の人への心の操を立てようとしていた。


「あなた達、誠ちゃんと忍ちゃんの太ももをテーピングして、お腹にベルトを巻きなさい。二人が離れないようにネ」


黒服が両脇に付き、一人が暴れる誠を抑えにかかる。
太ももにテーピングを施し、肥満用のフィットネスベルトで二人のお腹を一つに巻く。

これにより忍が足を閉じなければ、誠も閉じれない状態となってしまった。


「これなら誠ちゃんがいつ勃起しても分かるワ。しかし、素晴らしい眺めネー♡」


その見た目には不釣り合いなほど立派な忍の高射砲が、誠のマーガレットの穴に差し込まれている。
さらに上では、象の赤ちゃんの鼻という表現では足りないほど可愛らしい誠のおちんちんが純粋無垢な姿を晒していた。

あまりの絶景に小早川は感激し、
スマホで写真を撮り始めてしまう。

パシャ! パシャ!

「やめてぇー撮らないで」


こんな写真撮られたら、どこでどう使われるか分かったものではない。誠は泣きながら小早川に抗議した。


「小早川さん、そんなもの残していたら、あなたの立場もまずいのではないですか……? いつ誰に見つかるか分かりませんよ?」


誠を可愛そうに思った忍は、小早川にそう伝える。


「大丈夫ヨ。あなた達が身も心もニューハーフになるまで、アタシの金庫の中に入れておくつもり♡ こういうのって今しか撮れないでしょ? 後になって生まれ変わったあなた達と、このノンケだった頃の写真を眺めて、一緒にエッチするの♡ 楽しみネー♡」

(くっ…………この変態め…………)


あまりに悪趣味な小早川の言葉に、改めてドン引く忍。

このままこのオカマに従っていたら、
どんな変態に変えられてしまうか分からない。
しかしこの状況を打開する策は未だに思い付かなかった。

今でこそ小早川の正体が分かっているが、
調教が終われば記憶を消され、これまで通り過ごすことになるのだ。

身体に傷をつけてメッセージを残そうにも、
小早川がそんな分かりやすい証拠を残すはずもなく、
抵抗する道は残されていなかった。


「う……ん……♡ はぁ……あ……あ……あ……♡」


先ほどまで暴れていた誠が大人しくなっている。
媚薬が効いてきたのか、思うように動けなくなったようだ。


(あ………お尻が、お尻が気持ちよくて、どうにかなっちゃいそう…………これ以上……この人のおちんちんを意識しちゃっ……だめぇ……♡)


忍はまだ腰を動かしていない。
挿入して、誠が乗っているだけだが、
誠のアナルはしっかりと忍のペニスに吸いついていた。


「っ…………!」


誠のアナルの動きに、次第に忍も反応を始める。
あの鮫島さえも狂わせた誠の名器だ。無理もない。
忍は少し息を吐きながらも、発情している今の状態を小早川達に知られないようにしていた。


(くっくっく……無感情を貫き通そうとしているようだけど、バレバレよ忍ちゃん。
ようやくアナタに、そういう顔をさせることができたワ。
アナタはいつも通り男の子を調教してるつもりだったようだけど、今回ばかりは相手が悪かったわネ。
アナタが誠ちゃんを調教し、誠ちゃんがアナタを調教する。
それがアタシの本当の狙いヨ)


忍は誠と違って暗示に掛かりにくい性格だった。
さらに感じにくい体質でもあり、
小早川は以前から手を焼かせられていた。

そこで目をつけたのが誠だ。
鮫島の理性を飛ばすほどの名器であれば、きっと忍にも効く。
小早川はこの機会に、
二人の催眠深化を一段階引き上げようと企んでいたのだ。


「もう薬も浸透した頃でしょ。忍ちゃん、腰を振り始めなさい。誠ちゃんの身体に男の子同士の気持ち良さを刻みつけてやるのヨ」

「っ…………は、い」


忍は努めて冷静に返事をしようとした。
こんな状態でピストンを始めてしまったら、
自分はどうなってしまうのだろうか? 忍は不安だった。

だが始めるしかない。
打開策を見つけるまで、小早川には従い続けるしかないのだ。


「んっ!♡あっ!♡あっ!♡あっ!♡」

「んっ……!くっ………………はぁっ……!」



誠のソプラノボイスと共にピストンが開始される。
忍が一突きするたびに誠のクリトリスが上下に揺れた。

ちゅう……ちゅうううう……♡

ピストンが始まることにより、
誠のアナルの吸い付きもより積極的になってきた。


(うっ……! ダメだ……この子のお尻、全然吸い付き方が違う……
このままじゃ俺も……ダメになってしまう)


初めて忍が危機感を覚える。
誠のアナルがあまりに気持ちよすぎて理性が保てなくなってきたのだ。

このまま続けたら、飢えた野獣のように誠のお尻を犯し始めてしまうだろう。そうなればホモと一緒だ。


「忍ちゃん、誠ちゃんのおっぱいも揉んであげなさい。
あの女としてるんだから慣れてるでしょ?
女の子にしてあげるみたいに優しく揉んであげるのヨ♡」

「………………」


忍は無言で両手を誠の胸に回した。
小さくて柔らかい。
それに触れた瞬間、彼女のことを思い出した。

忍は最近彼女としていなかった。
ずっと男同士で性行を重ねてきたため、
身体がそちらに慣れてしまったのだ。

勃起することもできず、
ただの触り合いだけで終わることも多かった。

彼女は「疲れているからだよ」とか「次頑張ろう」と優しい言葉を掛けてくれていたが、内心は傷付いていたことだろう。

こんなに愛しているのに……。

忍はまだ健全に勃起できていた頃に、
彼女とした感覚を思い出し、誠の胸を揉み始めた。


「あっ…………胸♡ 気持ちいい……♡」


忍の愛情を込めた愛撫に、誠はつい本音を言ってしまう。

忍は恋人の膣に入れる感覚を思い出しながら腰を振っていた。
久しぶりの彼女とのセックス。
誠だったらその妄想も容易に想像することができた。


「気持ちいい……!♡  もっと……もっとして♡」

「うん……はぁはぁ、俺も気持ちいい……」

「私……はぁはぁ♡……もうすぐイキそう……」

「んっ……俺もいく…………あぁ…………!」


二人の気分が盛り上がったその時、冷たい声が流れた。


「純白の姫君 孤高の騎士」


その瞬間、二人の意思は途絶えた。



※※※



「良い感じだったけど、こっちは全然ネ……」


小早川は誠のペニスに注目していた。
誠は小早川製薬の媚薬を持ってしても勃起していなかったのだ。

このまま二人が絶頂を迎えても、
先程のように空イキをするだけで終わってしまう。

そうなればタイムオーバーだ。
そこで小早川は一旦二人を眠らせ、新たな暗示を掛けることにした。


「ふーーやはり生まれつきのものネ。でもアタシの店で働くなら勃起は最低条件。今こそアタシの催眠の真価を見せる時だワ」


小早川は黒服から羽扇を受けとると、
誠の勃起した小ぶりな乳首へ添えて優しく愛撫した。


「誠ちゃん……とっても気持ち良かったわよネ?
天にも昇るような気持ちってまさにこのことかしら?
でも、アナタにはもう一つ知って欲しいことがあるの……

それはおちんちんを勃起させること。
あなた以外の男の人がみんな当たり前にできることヨ。

これからその方法を教えるから、よぉーく聞いてネ?

勃起をするためにはおちんちんに血を集めないといけないの……。血がどんどん溜まって圧力がかかると勃起できるのヨ。

今、お尻とおっぱいを責められてすごく気持ち良かったでしょ? 気持ちがいいと、身体の血液がみんなおちんちんに集まって来るの……イメージして……全身の血がおちんちんに集まってくるワ……」


誠のペニスが僅かに動く。

その反応を小早川は見逃さなかった。
続けて忍に暗示を開始する。


「忍ちゃん……彼女とのエッチ気持ち良かったでしょ?
アナタはこの感覚を忘れることができないの……。
彼女との経験なんだから忘れる必要もないわよネ?

目を覚ますとアナタはちょうど彼女とエッチの真っ最中。
久しぶりのエッチで気分も上々ヨ♡
今まで出来なかった分、思いっきりしなさい。

でも…………アナタは射精すると目が覚めてしまうの。
自分が誰とエッチしてるのか思い出すことができるワ。

だけどこの気持ち良さは止められない…………。
もっとエッチがしたくてしたくて堪らなくなるの。
良いわね? じゃあ始めなさい……」


小早川の暗示で忍が目を覚ます。
先程と違って、目が少し虚ろだ。
彼は今の状況を思い出すと、腰振りを再開した。


「んっ…………♡んんんっ…………♡」


目を瞑りながらも自身に与えられる快感に反応する誠。
小早川は彼の耳で囁くように暗示を掛けた。


「ほら…………どんどん血が集まっていく……
集まれば集まるほど、もっともっと気持ち良くなれるわヨ……」


ピク……ピク……ピクピク……
誠のペニスに変化が起き始める……。


「おおっ!!」


黒服達が一斉に声を上げる。あれほど反応しなかった誠のペニスが、少しずつ膨らみ始めたのだ。


「おちんちんに血が溜まると気持ちいい……
どんどんどんどん血が集まっていく……
おっぱいを男の人に撫でられると気持ちいい……
気持ちいいと身体中の血がおちんぽに集まっちゃう……
お尻の中をおちんぽで撫でられると気持ちいい……
気持ち良いと、おちんちんが大きくなってきちゃう……」


むくむく………むくむくむく………

誠のペニスが少しずつ少しずつ、
土の中から飛び出した植物の芽のように自立を始めた。


「さすが小早川様だ……なんという奇跡……」


黒服達が小早川を誉め称える。
羨望の眼差しは、まるでカルト集団の信者のようだ。


「ほーら、すっかり勃っちゃった♡
男の人のおちんぽで勃起しちゃうホモちんぽの誕生ネ♡
アナタは男の人でしか勃起できないホモになっちゃったの♡
さぁ、その喜びをホモちんぽで表現しなさい。
男の人のおちんぽが入っているわヨ?嬉しいわよネ?」


小早川がそう言うと、
誠の勃起したペニスはピクピクと跳ね。その喜びを表現した。

恭子の催眠により勃起力を失っていた誠のペニスは、
真性ホモちんぽとして甦(よみがえ)ったのだ。


「ふふふ……大きくなっても可愛いのネ♡
あとは盛大に射精させるだけネ……」


誠が無事勃起したことに満足した小早川は、
さっそく催眠を解除することにした。


「あなたはアタシが椅子に座ると意識を取り戻すワ。
でも催眠を掛けられたことは覚えていない。
勃起の仕方だけを身体が理解したまま目を覚ますのヨ」


そうして小早川は、ニヤニヤと笑いながら足を進めると、黒服に勝利のワインを注ぐように指示し、どっさりと椅子へ腰かけた。


「ああぁぁぁぁ♡ あっ! あぁっ! あぁん♡」


誠の喘ぎ声が再び部屋中に響き渡る。


「ふふふ………誠ちゃん~?♡ ずいぶん気持ち良さそうだけど、股間で起立しているそれは何かしら~ん?」


白々しく小早川が言う。
誠は息を漏らしながらも、自らの股間に目を向けた。


「はぁ……はぁ……えっ!?  うっ……うそ……」

「はい、今53分。
残念、あと7分我慢すれば大丈夫だったのにネ♡」


トクトクトクトク……
黒服が勝利の美酒ロマネコンティを小早川のグラスに注ぐ。


「ゴク……ゴク……ゴク…………
あぁ~~~美味しいわ~~♡ さ・て・と………」


小早川は立ち上がり、
再び誠の元へ歩み寄ると、しっかりと顔を見据えて言った。


「約束ヨ……勃起したら、ホモを認めてくれるんだったわよネ?」

「うっ……うっ……んっ♡ あぁ……うぐっ……んん♡」


誠は泣きべそをかいていた。これまで何度真里とセックスしても勃起しなかったペニスが、見知らぬ男性相手に勃起してしまったからだ。

小早川は泣きそうになる誠の髪を掴むと、鬼のような形相で睨みつけた。


「答えなさい! まさか今更認めないとでも?
アナタ……アタシ達のこと騙したのぉおおおおおおお!?」

「うぅっうぅ………わ……わたしは……ホモです……ふぁ♡」

「うん? 聞こえなかったわネ? もう一度?」

「わたしは………うっ……ひっぐ……ホモです……ひぃぐ♡」

「あらーん♡ ちゃんと認めてくれるのネ♡ やっぱり誠ちゃんは素直で良い子ネ♡ あとはホモらしくイキなさい♡
一時間以内に勃起しちゃったから、無制限にホモセックスしてもらうわヨ♡ 真性ホモちんぽの誠ちゃん♡」


無制限と聞き、誠が絶望の顔を浮かべる。

自分はこれからどうなってしまうのか?
本当にニューハーフとして働かされてしまうのか?
真里の元へはもう戻れないのか?

だがその理性も忍の巨根によって溶かされてしまう。

そしてそれはホモを認めた今となっては、抗いきれるものではなかった。


「あっ♡ あぁっ♡ あああんっ♡」

「可愛い声出しちゃって♡
素直にホモを認めたから、前よりも気持ちいいでしょ?」

「はいっ……んんっ♡ 気持ちよく……なりました♡ あぁん♡」

「勃起した自分のおちんぽ見るの初めてでしょ?
アナタのおちんぽ……男の人のおちんぽが気持ちよくて、こうなっちゃったのヨ? 自分のホモちんぽを見て、どうかしら?
勃起してて、可愛らしくて、嬉しいわよネ?♡」

「うんっ……はぁはぁ♡ 私のホモちんぽ……大きくなっても可愛いの……♡ 男の人のおちんぽが気持ちよくて……あぁん♡
嬉しいのぉぉぉぉ♡♡♡」

「そう、良かったわネ♡ 真性ホモちんぽの誠ちゃん♡
これからも男の人相手にいっぱいオッキしなさい♡
大きくなったホモちんぽ同士でチュッチュッしたり、すりすり擦り合うともっと気持ちよくなれるのヨ?♡ 想像してご覧なさい♡」

「あぁぁぁん♡ おちんぽとおちんぽがキスして……♡
いやらしいよぉ♡ こんなのダメぇぇぇ♡♡」

「ダメじゃないの♡ とっても良いものヨ♡
こんな真性ホモおちんぽにしてくれた忍ちゃんのおちんぽに感謝の意を込めて、お尻でチュッチュッしてあげなさい♡」

「はい……♡ あぁん♡ 私のおちんぽ、ホモちんぽにしてくれて……はぁはぁ♡ ありがとうございます……♡」


完全にトランス状態に陥ってしまった誠に微笑む小早川。
彼は誠の催眠深化を引き上げたことに満足すると、忍に注目した。


「はぁ……あぁ…………イキそうだ……」


どうやらこちらも限界が近いらしい。

誠のお尻が積極的に締め付けるようになったことで、
忍は更なる快感を得られるようになっていた。
誠の胸を揉みながら腰を揺らし、ラストスパートに入る。


「忍ちゃん、ガンガンいきなさい。思いっきり射精するのヨ」


パンパンパンパンパン!!!


「あっ♡ やぁん♡ なんか……何か……きちゃう………」


パンパンパンパンパン!パンパンパンパンパン!!!


「あんっ!♡ あんっ!♡ おちんぽ気持ちいいっ!♡」

「誠ちゃん、ニューハーフになりなさい……ホモちんぽでホモちんぽをイカされちゃうニューハーフとしてイクのよ!」

「きちゃう……きちゃう! 何かきちゃうのぉお!!
私……ニューハーフになっちゃう! なっちゃうぅぅ!!
イヤっ! イヤっ! イヤァアアアアア!!」


誠が叫んだ次の瞬間、忍の精液が放たれる。

ドクトクドクドクトクドク!!!


「あああああぁぁぁぁぁあ!!!!!♡♡♡」


ビクンっ!! ビクビクビクビクっ!!

ぴゅっぴゅっ……トクントクン……


誠は性器に一切触れることなく、
精液を数滴、小さくトコロテン発射してしまった。


「はぁ………はぁ………はぁ………♡ ぁんっ……♡」


絶頂を迎えた誠は、抱き支える忍の身体に体重を預けていた。
真性ホモちんぽとして迎えた初めての射精。
生まれ変わったホモちんぽは、静まり返ることなく大きさを維持し、更なるホモとしての快感を待ち望んでいるように見えた。


「はぁはぁ………はぁはぁ…………えっ?」


そこで忍が気がつく。
誠のお尻に射精してしまった事実に。


(しまった…………いつの間にか催眠を掛けられて俺…………)


「うふふふふふ、忍ちゃん♡ いつもはイカないのに、今日はずいぶんとサービス旺盛じゃない? 相手が誠ちゃんだからかしら?」

「くっ…………」

「二人の拘束を解いてあげなさい。もう必要ないでしょうからネ♡」


黒服達が二人を取り囲み拘束を解く。
あまりに強烈な絶頂を体感した誠は、そのままベッドに横たわった。


「忍ちゃん、見てたわヨ?
アナタ途中から誠ちゃんをあの女に重ねて、シテいたでしょ?」

「!!」

「やっぱり図星だったようネ。そう思ってアナタの心に少し細工をしておいてあげたワ♡ 誠ちゃんのことを見てご覧なさい」


冷や汗をかきながら誠を見る。
あいかわらずの女性のような身体つき。

誠が初めに忍を見た際に、男だと聞いて驚いていたが、
忍も同じ気持ちだった。

今まで相手をしてきたニューハーフや美男子の中でも、
天然でここまで美しく女性らしい者はいなかった。


ドクン…………ドクン…………
誠を見て忍の心臓が高鳴り始める。


(うっ……まさか……)


忍は誠に劣情を抱いてしまっていた。
一瞬の隙、忍に催眠術を掛けた小早川は、
恋人へ感じるはずの感情を誠にも向けられるようにしていたのだ。


「ホーント、長かったワー。
正直言って、途中から無理なんじゃないかと諦めかけていたのヨ。アナタ、催眠は効かないし、感じないし、クソ女のリカバリーはあるし。でも誠ちゃんがいてくれてホントに良かったワ。
この子じゃなきゃ、アナタの心を揺さぶることなんて出来なかったでしょうネ」


小早川が不気味な笑みを浮かべている。
笑ってはいるが、瞳の奥は忍を睨み付けているようだった。


「覚悟は良いかしら? これから反撃させてもらうから…………
必ずアナタをホモに堕としてやる」


あまり男性に恨みを持たない小早川にでさえ、
ここまで憎しみを抱かせたのは、ひとえに忍が手強い男だったからだ。

小早川にとって、その難易度は真里・誠以上であった。


「じゃあ、さっそくだけど、そこで眠っている誠ちゃんに、
もう一度突っ込んでもらえるかしら?
従わなければ……良いわね?」


忍に反撃する手段はない。
そもそもこれまでだって守る一方だったのだ。

なるべく感情を殺し、催眠の切っ掛けを作らない。
それが小早川に抵抗する最善の防衛策だった。

しかし忍は心の隙を突かれ、誠に興奮するように変えられてしまった。これまでのように無感情を押し通すのはもはや難しい状態であった。

それでも命令に従い、倒れる誠に覆い被さる忍。
先ほどまでと違い、どうしても感情が込み上げてしまっていた。

早くこの人に挿れたい。
キスをして愛撫して共に絶頂を迎えたい。

自然とそう思ってしまう。

ここで挿れるのは危険だ。
そう本能が警鐘を鳴らしている。

だがやらねばならない。
彼女のためにも。

忍は誠の腰を持ち上げると、巨根をゆっくりと差し込んだ。


「うぅっ!」


気持ちいい。
初めてこの誠に肉棒を入れた時とは比べ物にならないほど気持ちよくなっている。

否応がにも、気分が高まってしまった。


「あ……ぁ……ぁ……」


僅かな喘ぎ声を上げて、誠が目を開ける。
肉棒を突っ込まれたことで気がついたのだ。

誠の生まれ変わったペニスは、
男の肉棒が差し込まれた喜びでピクピクと震えていた。


(この子、いつの間に勃つようになったんだ?)


忍は誠が勃起した瞬間を見ていない。
勃起しているということは、誠が小早川との勝負に負けたということだ。


「誠ちゃんネ、ちゃーんと、おちんぽ大きくできるようになったのヨ♡ 約束通り、自分がホモだってことも認めてくれたの♡
そうヨネー、誠ちゃん? ほら、ホモちんぽを勃つようにしてくれた忍ちゃんにお礼を言いなさい」


相変わらずキュウキュウと締め付けてくる誠のアナル。
誠は淫乱な娼婦以上に乱れた目付きで忍を見つめていた。


「あ、あの…………私のホモちんぽ…………
大きくしてくれて……はぁはぁ♡
ありがとうございます。おかげでわたひ……んっ♡
はぁはぁ、ホモに……ぁんっ♡ なれました♡」


誠の言葉にショックを受ける忍。

また一人、ホモの道に進ませてしまった。
誠も勃起できるようになったことで、他のニューハーフと同じように男にハマっていくことになるだろう。


「ダメでしょー? 誠ちゃん。
言葉だけじゃなくて、ちゃんと態度でもお礼をしなくちゃ♡
忍ちゃんにキスしてあげなさい♡」

「はぁい……♡」


その目は、恋する人を見つめる少女のように。
誠は忍を抱き締めるとキスをした。


ちゅ……♡


キスをすることで、誠のアナルの締め付けが増す。

(離れないとまずい)

忍の本能がそう告げる。
だが小早川に見張られている今、そんなことできるはずもない。

「私のオマンコ気持ち良くして……♡
私、ホモだから……我慢できなくって……♡
私のホモちんぽ、あなたのおちんぽで、もう一度ピュッピュッさせて欲しいのぉ♡……お願い…………」


興奮している誠は、
命じられていないにも関わらず、忍の口に舌を差し込んだ。


ちゅぱ……ちゅ…………ちゅぱちゅぱ……ちゅううう♡


急なディープキス。
1分にも及ぶキスを終えた誠は、
そのまま潤んだ瞳で忍を見つめ、気持ちを伝えた。


「はぁはぁ♡ お願い……私のことをもう一度、愛して…………♡」


彼女の姿が誠に重なる。
そこで忍の理性の糸が途切れた。

忍は誠にキスを返すと、ベッドに押し倒した。



※※※



その後、誠と忍は何時間もの間、男同士で愛しあった。

忍も着ている衣服を全て脱ぎ捨て、
キスをして抱き締め合い、 お互いの肉棒をしゃぶり合った。

そうして解放された後も、
週に一度、こうして呼び出されては男同士の肉欲を身体に刻み付けられたのである。

いつしか二人は「忍くん」「誠ちゃん」と愛称で呼び合う仲になっていた。

季節は早秋(そうしゅう)。
熱さもピークを過ぎ、木の葉も色付き始めようとしていた。
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