「キョウちゃん、かわいい……」
「あっ……んんー!!んっ❤んんんー!!!」
真里が自慰行為を終え余韻に浸る頃、
直美と恭子の二人は浴衣を全て脱ぎ捨て、生まれたままの姿で抱き合っていた。
彼女らは、布団すらも被っておらず、
もし誠や真里が振り向けば、すぐに性行為に気が付く状況にあった。
「キョウちゃん❤そんなに声出しちゃって良いの~?二人が起きちゃうかもよ?
もしバレちゃったら、どうなるんだろうね?ふふふ❤」
小悪魔的嗤(わら)いを浮かべて、楽しそうに直美が煽る。
「あぁんっ❤……直美……お願いもうやめてぇ……」
度重なる直美の愛撫により、すっかり蕩けさせられてしまった身体。
恭子は抗議の声を上げるが、甘いアクセントが混じってしまい意味を成さない。
せめて布団を被ることが出来れば、
布団を噛みしめながら静かにイクことができるのに……。
直美は恭子が布団の中に隠れてしまわないように、恭子の布団を自分の背中の方へと寄せていた。
恭子は直美の隙を見て、布団を引き寄せようとした。
しかしその手を直美が掴む。
「ダメだよ?キョウちゃんの綺麗な身体、もっとよく見せてくれなきゃ❤」
直美は指を絡ませながら恭子を寝かせ、貝合わせの体勢へと入る。
「それだけは……だめ……もう、理性保てなく……なっちゃうからぁ……」
直美から受ける貝合わせ。柔らかな秘肉の触れ合い。
ヒダの一つ一つが鋭敏な刺激を全身へと送り込む。
恭子はそれがどれほど気持ちの良いものか知っていた。
もし今、それを味わってしまったなら……
僅かに残っている理性は跡形もなく消し飛び、自分はただ愛欲に乱れ叫ぶ一匹の雌へと変わってしまうだろう……。
震える恭子を物ともせず、直美は自分の脚と恭子の脚を交互に重ね合わせると、ゆっくりと大事な部分をスライドさせていった。
ピト……
「あぁっんんっ!」
肉壁の狭間に蕩ける様な甘い肉の感触を与えられ、恭子はつい声を上げてしまう。
直美のピンク色のヒダの部分が、恭子のそれにキスをする。
ぴったりと密着し、まるで肉同士が吸い付き合ってるようだった。
貝合わせの準備を終え、お互いに見つめ合う。
「ぁ……だめ……だめ……やめて……」
恭子は首を横に振り、怯えるように直美に懇願する。
触れているだけでこんなに気持ちがいいのに、動き出したらもう声は抑えられない。
そんな恭子の顔を見て、直美はにっこりと笑う。
「うふふ……キョウちゃん、可愛い❤もっと可愛くなってね❤」
恭子の悲願空しく、言い渡される直美の言葉。
直美は女同士にしか出来ない秘貝同士のディープキスを開始した。
ぐにゅ……くちゅくちゅ……パンッパンッパン‼
ぬちゅぬちゅ……パンパンパンパンッ‼
女同士の肌と肌がぶつかり破裂音が鳴る。
お互いの秘唇の間から涎を垂らし絡み合わせた。
「ンフッ!!ンーンーンー❤ンフッー❤」
恭子は声を出さないよう必死に口を閉じ、与えられる快感に耐えていた。
そんな恭子の抵抗を、まるで無駄なものと嘲笑うかのように、直美は顔を近づけキスをすると、舌を使い、硬く閉じる恭子の唇を無理矢理開かせた。
「ンン!!……ちゅっぷ、ちゅっちゅっ……あっはぁっ!!あぁん!!はぁっ!はぁっ!ああぁっ!!」
恭子の喘ぎ声がキスをする唇の間から漏れ出る。
その恥ずかしさが、さらに恭子の羞恥心を掻き立て、全身を火照らせた。
徐々に激しさを増す直美の腰使い。クリトリスが擦れてさらに愛液が溢れた。
下半身がじんじんと震えて絶頂が近いことを感じた恭子は、
逆に早くイって終わらせてしまおうと考えた。
敢えて自らも腰を振り積極的に感じようとする。
一度イってしまえば、冷静さを取り戻せるだろうと考えていたのだが……。
―――…ピタと、直美の動きが止まった。
「…あ…ああ……直美?」
急に直美の動きが止まり、困惑した表情を浮かべる恭子。
新たな快感を与えられなくなり、身体が寂しさを感じているのが分かった。
直美はニヤニヤと笑みを浮かべて恭子の様子を見ている。
どうやらわざと止めているようだ……。
ずっと抵抗を続けていた恭子が急に従順になったことから、考えを見透かされてしまったのだろう……。セックスに関する感性は圧倒的に直美の方が上であった。
茫然としている恭子に対して、直美は貝合わせを再開する。
パンッパンッ!ぬちゅくちゅっ……くちゅぅくちゅぅ……
「ぁんっ❤ぁっあっあっ❤な……なおみぃ……❤あっ!あぁっ!イク……」
―――…ピタ。恭子の絶頂の気配を感じ、再び動きが止められた。
「あぁ…………そんなぁ……」
ヒク付く恭子の秘貝。
絶頂に達せない快感が体中に溜まっていくような感覚に、
恭子はソワソワし始めていた。
そしてまた動きが再開される。
ぐりぐり……パンパンパン!むちゅっむちゅっちゅっちゅっちゅっ
「ふぁっ!!………あっ!あっ!いぃっ!!いぃぃっ!!」
―――…ピタ
「………………」
次第に恭子の全身にムズムズとした官能の渇きが芽生えていく……。
止めないで欲しい。もっと強い刺激が欲しい。
直美が寸止めを繰り返す度に、恭子の心は色欲に染まっていった。
パンパンッ―――…ピタ
何度目か分からない直美の寸止め。
そこでついに恭子は限界に達してしまった。
上半身を起こし、直美に縋(すが)るように抱き付く恭子。
「やだぁ……おねがぃ……なおみぃ❤イカせてぇ……❤」
繰り返される焦(じ)らし行為に我慢できなくなってしまったのか、恭子は瞳を潤ませ、甘えるような仕草で続きを求めた。
「うふふ❤キョウちゃん、あたしのこと好き?」
「うん、すきぃ❤だいすき❤だからぁ……❤」
「じゃあ~キョウちゃんの方からキスして?」
恭子はコクリと頷くと、
両手と両腕で直美の頭を包み込み、啄むようにキスをした。
「ちゅ……ちゅっちゅっちゅっ❤すきっ、だいすきっ❤」
「えへへ❤あたしもキョウちゃんのこと大好きだよ❤ちゅっ……❤」
恭子はキスをしつつも腰をくねらせ、直美の女性器に自らのそれを擦りつけた。女のヒダを使って、ねっとりと、厭らしく、貪(むさぼ)るかのように、淫口同士のディープキスを行う。
「こんなことしていいのー?二人が見てるかもしれないよ?うふふ❤」
「うん……もういいのぉ……なおみのこと……ほしくてたまらないからぁ……❤もっといっぱいエッチしよっ❤ねっ?❤」
恭子の声は、さっきまでの悲痛な声とは違い、明るく可愛らしいものへと変わっていた。目付きもすっかり蕩けたものへと変わり、直美から与えられる快感の虜となってしまったようだ。
何度も焦(じ)らされたことにより、我慢の限界を超えてしまったのだろう……。
一種のトランス状態に陥ってしまった恭子は、あれこれ考えるのを止めてしまい、直美に言われればどんなに恥ずかしいことでも受け入れてしまうような状態になってしまっていた。
「キョウちゃん、可愛い❤ちゅ……ほら、これが良いんでしょ?」
直美が腰をくねらせると、二人の秘貝の間からぴちゃぴちゃと滑り気のある音がした。
「うん❤なおみのおまんこきもちぃいのぉあんっ❤もっと……もっとしてぇ❤」
ちゅっ……ちゅっぷ……れろぉれろぉ……ちゅっ……
二人は上下両方の唇でキスをした。
恭子がギュッと抱き締めてくれているので、直美は余った手で恭子の背中をフェザータッチする。乳房同士も重なりあい、まさに全身を使ってセックスをしている状態だ。
※※※
ドキドキ……ドキドキ……
(二人とも……まだしてる……
さっきと違って、恭子さんはっきり声出しちゃってるし……)
一層激しさを増していく直美と恭子のレズビアンセックスに、
真里は眠ることもできず、一人悶々としていた。
ほんの少しの好奇心。
自慰行為を終えていた真里は二人が気になり、つい後ろを振り向いてしまう……。
そこには二匹の美しい雌が、
身体を抱き締め合い、淫らに求め合っている姿があった。
(……綺麗だな)
それが、真里から見た二人の第一印象だった。
女同士で行為をすることへの抵抗感よりも二人の美しさが勝り、思わず見惚れてしまっていた。
今の今まで自慰行為に没頭していたこともあり、真里の左手は乳首に、右手はクリトリスに添えられていた。
二人の行為を見ているうちに、無意識に指が動いてしまった。
(んんっ!!)
真里の身体がビクッと震える。ピリピリっとした刺激が指先から周辺に広がった。
イッたばかりの身体は刺激に弱く、先ほどよりも強い刺激となって体中を駆け巡った。
(ヤバイ……これはヤバイ……
これは始めてはいけないヤツだ…………そ、そうだ!誠くんの方を向こう!)
真里の中で、百合警報器が鳴る。
さすがにここオナニーをしてしまったら、レズっ娘(こ)認定されても仕方がない。
すぐに身体を反転させようとしたのだが……
ギュッ……
(えっ……!?)
背後にいる誠が、急に手を伸ばし真里のことを抱き締めてきたのだ。
誠は自宅で寝る時は、いつもお気に入りの猫のぬいぐるみを抱いて寝ていたため、寝惚けて真里のことを抱きしめてしまったのだ。
しかし何も知らない真里は……
(いひぃぃぃ!!……誠くんが私のことを……なんでなんでなんで?でも……嬉しい……ポッ❤)
誠が意志を持って抱き締めてきたのだと勘違いをして大喜び。
しかしそれにより、高まってきていた欲情が一層高められる形となってしまう。
「あ……あの……マコトさん……?」
「すぅーーーすぅーーー…………」
「……………」
真里が問いかけるも返事はない。
ただ誠の寝息の音が聞こえるだけだ……。
そこで真里は気づいた。誠はただ寝ぼけているだけなのだと――。
むに……むに……。
誠の発達したての小ぶりのおっぱいが背中に当たる。
(あっ❤ちょっと……誠くんのおっぱい……
柔らかくて、ふにふにしてて……気持ちいい……❤)
愛する人の抱擁、柔らかい胸の感触、美しい雌同士のレズビアンセックス、女特有の淫らな匂い……それら全てを受けてしまい、真里は思わず、乳首と淫核に添えている指の動きを再開してしまった。
(あぁぁ……ヤバイィィィ……気持ちいぃぃぃぃ❤
これ絶対ヤバイやつだよぉぉぉぉぉぉぉ❤)
そう思いつつも指の動きを止めることはできない。
真里は誠の腕から力づくで逃れようと思えば、いくらでも振り解くことはできた。
しかし誠を愛する心が、抱擁という名の拘束を振り解くことができなかったのだ。
生まれて初めて最愛の人に抱き締められ、生まれて初めて生の女同士のセックスを見ながら自慰行為に耽るという、なんとも禁忌な行為。
あまりにも倒錯的なその行為に真里の子宮はキュンキュンと喜び疼いてしまっていた。
(あああ……こんなのダメなのにぃ……❤❤)
ノンケの心を篭絡するレズセクシャルの毒
それは少しずつであるが、真里の心を侵蝕しようとしていた。
「……なおみ……あいしてる……だいしゅきっ❤んちゅ……ちゅっ……」
「んちゅぅ……んんっ……ちゅっちゅっ……
あたしもキョウちゃん大好きっ❤一生一緒にいようねっ!」
「うんっ!❤いっしょう、いっしょ❤❤」
普段クールな恭子から発せられるには、あまりにも高くてカワイイ声。
その幸せそうな表情は、あどけない少女のように清く純粋なものだった。
(うわあぁぁぁぁ❤恭子さん……かわいぃぃぃ❤)
真里は恭子に対して、大きなギャップ萌えを感じていた。
腐女子である真里は、こうしたギャップ萌えにとても弱かった。
それにより真里の淫泉からは新たな女汁が溢れ出し、女の園を濡れ光らせてしまっていた。
あろうことか、真里は"同性の恭子に欲情してしまった"のである。
(あぁ、恭子さん……すごいエッチ……んんっ❤
私……なんで女の人相手に、こんなに身体が反応しちゃうのぉぉぉ……)
恭子の喘ぎ声が超音波のように届き、その一声一声が真里の心と身体を刺激する。
興奮してはいけないと思えば思うほど、禁忌を犯したくなる欲求が増していき、恭子の身体の動きに合わせるように指の動きを加速してしまうのだ。
もう完全に火照ってしまった真里の身体は、己の意思を無視してここで恭子と一緒にイクことを決めてしまったようだ。
「あっあっあっ、イク……イク、イっちゃうっ!!イっくぅぅぅぅぅぅぅ!!」
(ぁぁぁっ、ダメっ……我慢できない!!
誠くん以外の人で……しかも女の人相手に……!
あぁ……ダメ……イッちゃう……イッちゃう……イっちゃうぅぅぅ!!!)
「キョウちゃん……イッて………!
あ……あたしも……ダメっ……あぁっ!!イク……イクっ!!んんっっ!!!」
ビクビクビクッビクビクビクビクビクッ!!!!!
恭子と真里と直美は、三人同時にイってしまった……。
頭の中が真っ白になるほどの快感に、三人はぐったりと布団に身体を預けた。
※※※
それからしばらくの間、
真里は布団に顔を埋め、荒い息が収まるのを待っていた。
(私は……一体なんてことを………ま…まさか………恭子さん相手に興奮して……しかもイってしまうなんて……あああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ………
悔やんでもぉぉぉぉぉぉぉ………悔やみぃぃぃぃ……きれないぃぃぃぃ………)
直前に女の誠を妄想してオナニーに耽り、誠に抱き締められて発情してしまうというハンデはあったものの、真里が本物の女性である恭子に対して欲情し絶頂してしまったのは事実。
真里は今、男の賢者モードのような状態で、己が犯してしまった禁忌を悔やんでいた。
(誠くんをホモから解放しようとしているのに、私がレズに囚われてしまってどうするの……たしかにGL本でムラムラしたことはあるけど、これはないわーー……)
思えば、誠に抑えられていたとはいえ、咄嗟に今のように布団を被ってしまえば、直美達の痴態を見続けなくても良かったのだ。
しかし、誠に抱き締められるという急なアクシデントにより、真里はそこまで頭が回らせることができなかった。
真里はガッカリと項垂れながらも、この事は誰にも話さずお墓まで持っていこうと誓ったのであった……