「階段を徐々に登って行き、あなたはゆっくり目が覚めます……」
直美との情事を終えた恭子は、互いに衣類を身につけ、
布団のシーツとカバーを手早く取り替えると、直美の催眠を解いた。
「……あっ、おはよう~」
「おはよう、直美。気分はどうかしら?
さっそくだけどきちんと催眠が効いているかチェックするわね。
ほら、ここの問題。○○が××なのは何でしょう?」
恭子は直美が余計なことを考える前に、先程教えた英語の問題を指差した。
「ん~……△△?」
「……正解」
「やった~! バッチリだね! ありがと~キョウちゃん!」
直美は催眠により自身の学力が上がったことを喜んだが、
身体の調子がいつもと違うことに気が付いた。
恭子も直美のその反応を見逃さず、すかさず声をかける。
「どうしたの? 直美」
「ちょっと調子が変な感じがするかも?」
「そうね……今日の範囲は結構難しいところだったし、
少し詰め込み過ぎたのかもしれないわね」
「そっか~。それじゃあしょうがないね」
「もう夕方だし、そろそろご飯食べよっか?」
「賛成! 何食べよっか! ?」
話題が夕飯の話になると、直美はすぐに気分を切り替えた。
「ちょっと冷蔵庫見てくるわね。それから何作るか決めましょ?」
台所へ向い、冷蔵庫の中を確認する恭子だったが、
先程の直美との行為で体力を消耗していることに気づき、
テーブルの上に置いてあるチラシを数枚手に取り、部屋に戻ることにした。
(直美と一緒に御飯作るのも楽しみなんだけど、
この後のこともあるし、体力温存しておいた方が良さそうね)
部屋に入ると、
直美は身体の変化を戻そうとしているのか、猫のように背伸びをしていた。
気のせいか、先程に比べて少し顔が火照っているように見える。
恭子は直美の変化に気づかないふりをして、そのまま話しかけた。
「ちょっと疲れちゃったから、やっぱり出前取ることにしましょ?」
「うん、そうだね。キョウちゃんずっと勉強してたんだもんね。
あっ、そうだ。お金はあたしに払わせてよ?
いつもキョウちゃんに勉強教えてもらって、
どこかで返したいっていつも思ってるんだからね?」
「ふ~ん、そう。
まぁ直美が気をつかっちゃっても悪いし、払わせてあげようかしら?」
「ぷっ、何それ~。とにかく、いつもありがとうキョウちゃん。お疲れ様」
和気あいあいとメニューを決め、
出前をとった二人は、初めてのお泊まり会を楽しんだ。
(直美。そんなこと気にしなくても、
あなたが傍にいるだけで、私は十分過ぎるほどお返しを貰っているわ)
※※※
「直美~お風呂沸いたよ」
夕食を食べ終えた二人は、勉強を再開する前にお風呂に入ることにした。
入浴することによって、頭がのぼせたりしないか心配した直美だったが、
恭子が逆に頭がすっきりするから先に入ろうと提案したのだ。
「うん、ありがと~。どっちから先に入る?」
「う~ん、そうね。お風呂入る時間を短縮したいから一緒に入りましょ」
「えっ! ? 一緒に! ?」
恭子の更なる提案に驚く直美。
「ん? 女同士普通でしょ? 別に気にすることじゃないわ。
それに直美にとって私はハニーなんでしょ?」
最近の直美のマイブームに乗っかって、直美をお風呂に誘う恭子。
最初は驚いていた直美だったが、
年頃の女の子の触れ合いを当たり前と暗示を受けているのもあり素直に了承した。
「もうハニーったら、まぁそんなに一緒に入りたいなら、入って上げようかしら?」
先程の恭子の物マネをする直美。
恭子は、プッと息を吹きつつも、「はいはい、よろしくね。ダーリン」と言い、
バスタオルを取りに向かった。
※※※
直美は緊張していた。
誠と別れてからというもの、
実は恭子に対して少しムラムラするようになっていたのだ。
恭子のちょっとした仕草、
着ている服の隙間から見える肌など、以前よりも気になってしまっていた。
恭子と目を合わせているだけでもドキドキしてしまい、
ひどい時だとショーツを濡らしてしまうことさえもあった。
こんなこと誰にも言えない……
直美は今まで自分のことを性に関してノーマルな人間だと思っていた。
それが最近は全然男の人のことを良いと思えなくなってしまい、
綺麗な女の人やカワイイ女の子にばかり目がいき、
その考えに自信がなくなってしまっていた。
特に恭子に対しては、親友というよりも、
恋人という表現の方がしっくりくるような気分になってしまい、直美は悩んでいた。
恭子は普通に男の人が好きな女性だ。
そんな目で見ちゃいけないのは十分わかっている。
親友として自分のことを大切にしてくれて、いつも勉強を手伝ってくれる。
恭子のお得意の催眠では何度も助けてもらったし、
自分が今の特進クラスに留まっていられるのも恭子のおかげだった。
綺麗で、頭が良くて、センスも良ければ、優しくて頼りにもなる。
直美にとって恭子は憧れの女性だったのだ。
自分が恭子に対して、こんな気持ちになっているなんて悟られてはいけない。
しかし先程の催眠を受けてからというもの、
直美は恭子にいつも以上に発情してしまっており、
こんな状態で一緒にお風呂に入ってしまったら、どうなってしまうのだろうと心配していた。
(なんでこんな時に、いつものが来ちゃうの……)
お風呂にはもちろん二人とも裸で入ることになる。
恭子の裸を生で見てしまって、はたして正常な状態でいられるだろうか?
恭子におかしな目で見られないか不安だった。
(変に断るのも不自然だと思ったけど、もっと何か理由考えたら良かったな……)
部屋のドアを開け、バスタオルを持った恭子が現れる。
「バスタオル持って来たから、お風呂行こ。はい、これ直美の分ね」
直美はこれから起こることに不安を抱きつつも、
お風呂用お泊りセットを持ってお風呂へと向かった。
※※※
脱衣場で服を脱ぎ始める恭子。
目の前に直美がいるにも関わらず、淡々と衣類を脱いでは畳んでかごに重ねていく、親友に裸を見せることなどまるで気にしていない様子だ。
(あっ……本当に当たり前のことなんだな……)
直美は逆に妙に意識してしまう自分の方が、不自然なのではないかと思い始めていた。
「あれ?直美、どうしたの?脱がないの?」
ブラジャーとショーツだけになった恭子が直美に投げかける。
既に恭子の下着姿を見ただけでも直美は、熱くなった股間から愛液が流れ出るのを感じていた。
「ううん、今脱ぐよ。キョウちゃん肌綺麗だから、ちょっと自分の裸見せるの恥ずかしいなって思っちゃって」
「そんなことないわ。
直美だって綺麗な肌してるでしょ? ほら脱がせてあげるから、おいで」
「大丈夫、自分で脱げるから、キョウちゃんってエッチなんだから!」
「だって私は直美のハニーなんでしょ。
遠慮しないで、脱衣場で女同士脱がせ合いっこするなんて普通のことでしょ?」
(えっ? それも普通のことなんだっけ…? ここで拒んだら逆に不自然かな…)
直美には正常な女同士の付き合いがわからなくなりつつあった。
あまりにも恭子が当たり前という顔をしているので、
恭子を意識しつつある自分の考えに自信を失ってしまったのだ。
「う~ん、そうだね。じゃあ、お願いキョウちゃん!」
いつも通りの元気な返事を振る舞いながらも、内心はドキドキしていた。
恭子の手が直美のシャツのボタンに触れる。
初めてのことなのに、まるで何度も経験があるような錯覚に陥ってしまう。
徐々にボタンが外されていき、薄い水色のブラが姿を現した。
恭子はそのまま直美のシャツを丁寧に畳むと、籠の中に置いた。
(なんだろう……キョウちゃんに見られて恥ずかしいのにドキドキして、
なんだか……気持ち良い……)
直美は戸惑っていた。
いくら女同士といえども、裸を見せて気持ちいいと感じるものだろうか?
しかもなぜか、恭子に服を脱がされて幸せな気持ちになっている自分がいるのだ。
直美の戸惑いをよそに、恭子はそのまま直美のスカートのホックを外し、
ジッパーを下げていった。
「直美、ちょっと足あげてくれる?」
「あ、うん…」
直美が足を上げると、そのまま恭子はスカートを脱がせ、
シャツと同じように畳んでカゴの中に入れた。
(……まずいな……あたし濡れちゃってるかも……)
直美は自らのショーツの中を気にしていた。
このまま恭子にショーツを脱がされて、
もしその時ショーツに糸を引いてしまったら……
そうなったら、
恥ずかしすぎてまともに恭子の顔を見れなくなってしまうかもしれない。
「はい、じゃあ次は直美ね。私のブラとショーツ脱がしてくれる?」
「う、うん。いいよ」
直美に背中を向ける恭子。
ドキドキしながら、親友のブラのホックに手をかける。
(やばい……なんでこんなにドキドキするの…?相手がキョウちゃんだから?)
直美の膣口から新たな液が溢れ始める。
ホックを外し、軽くバンザイの姿勢をとっている恭子の腕からブラを抜き取る。
恭子が振り向くと、そこには控えめながらも綺麗な形をした乳房があった。
(……綺麗なおっぱい……乳首もあんなにピンク色でなんだかおいし……)
そこで直美は、急いでその考えを振り払った。
「……どうしたの?直美」
恭子が不思議そうな顔で直美を見つめている。
慌てて取り繕う。
「なんでもないよ!
ただ、キョウちゃんすごい胸の形が良いものだから憧れちゃって」
半分ホントの半分嘘の返事をした。
「そう……直美も見た感じ、良い形してると思うけどね」
「そうかなぁ……あんまり自信ないんだけどねー」
「そんなことないわよ。私は好きよ。直美のおっぱい」
笑顔でそう伝える恭子には、なんら厭らしさは感じない。
「じゃあ、次はショーツね。直美、お願いね」
直美は姿勢を低くし、恭子のショーツに手をかけ、ゆっくりと降ろしていった。
恭子のそこが外気に触れ、ちょうどしゃがみこんだ直美の鼻腔に女の香りが広がった。
(ぁぁ……良い匂い……)
思わず深く息を吸い込んでしまう。
恭子の匂いを嗅いだことにより、
直美の女芯はすっかり喜びで反応してしまっていた。
それにより、薄い布に覆われた茂みは、
より湿り気を帯び、既に言い訳のできない状態になってしまっていた。
「ありがと、次は直美の番ね。ほら、背中を向けて」
恭子に言われた通り、背中を向ける。
(どうしよう……あたし、すごい濡れてる……
このままショーツを脱がされたら、絶対変に思われちゃうよ)
直美は緊張で身体を硬くしていた。
しかしどう言い訳をすれば、この場を切り抜けられるのか全く考え付かなかった。
恭子の手がブラのホックに触れ、そのまま外されていく。
「ほーら、やっぱり良い形してるじゃない。もっと自信を持って、直美」
天使のような顔で微笑む恭子。
その笑顔を見ていると、
本当に自分が天使に包まれているかのような安心を感じる。
「じゃあ、ショーツを脱がすわね」
天使のような笑顔から、悪魔のような言葉が飛び出た。
「あ……、ショーツは自分でするから良いよ…」
言い訳は何も思いつかなかったが、とりあえず自分ですると伝える直美。
「ダメよ。直美だって私のショーツ脱がせてくれたでしょ?
それとも何か理由でもあるの?」
「別にないけど……」
「じゃあ良いわよね?」
「……うん」
思わず承諾してしまった。
直美は恥ずかしさで胸が破裂しそうだった。
同時に恭子にどう思われるのか不安で不安で仕方がなかった。
この状況でもしショーツに糸を引いてしまったら、どう思われるだろう?
もしかしたら、
女性に性的興奮を覚えるレズビアンなのだと、誤解を受けてしまうかもしれない。
普段とっているスキンシップも冗談ではなく、
本気のものとして捉えられるかもしれず、直美は気が気でなかった。
(どうしよう、どうしよう……キョウちゃんに嫌われちゃう。そんなのいやっ! )
恭子は直美のショーツに指をかけると、そのまま下へと引き降ろした。
(……!!! )
予想していた以上に、
直美のショーツと股間の間には大きな糸が引かれてしまった。
それだけでない。
ショーツの内側は、
度重なる精神的刺激によりビショビショに濡れてしまっていたのだ。
誰から見ても、直美が発情して股間を濡らしてしまっているのは明らかだった。
(……見られた! )
…………
「……ほら、早く中に入ろう。直美」
(……えっ! ?)
恭子は直美のショーツに特に反応することなく浴室の中に入っていった。
洗濯カゴの中には濡れたまま折り畳まれた直美のショーツが置いてあった。
(気付かないはずはないのに、どうして反応しないの? キョウちゃん……)
恭子の反応を疑問に思いながらも、直美は恭子を追って浴室へと足を踏み入れた。
※※※
「あの……キョウちゃん……」
「ん?どうしたの? 直美」
「さっきのことなんだけど……」
気付いていながら何も思わないはずがない。
このまま気まずい雰囲気でいるのも良くないと思った直美は、恐る恐るショーツについて尋ねた。
「あぁ……濡れてたことね。ちょうど排卵日が近かったんでしょ?
人それぞれ個体差はあると思うけど、女の子なら普通にあることでしょ?
直美は他の人よりちょっと濡れやすいだけよ。気にすることじゃないわ」
(……えっ?そういうもの?あたしが無知なだけなのかな?)
「それでもどうしても直美が気になるっていうんなら、
ナプキンをつけておくのも一つの手よ。
生理中だけじゃなくて、濡れやすい女の子はみんなつけてるみたいだし」
「そ、そうだよねっ!! 今度からはつけてみようかな~」
慌てて恭子の話に乗っかる直美。
恭子のまるで気にしていない様子に安心しながら、直美は身体を洗い始めた。
(……ふふふ。かわいいわ……直美)
恭子が心の中で邪悪な笑みを浮かべていることなど、
今の直美には知る由もなかった。
※※※
「ちょっと待って、直美」
持って来たお泊りセットを使って身体を洗おうとする直美を、恭子は慌てて引きとめた。
「えっ?どうしたの?」
「ちょっとこれナイロン製のタオルじゃない。こんなの使っちゃダメよ」
「えぇっ! ? なんで? なんで?」
「たしかに使うとすっきりするかもしれないけど、
こんなに目が粗くて硬い素材のタオルを使ったら、皮膚を傷つけてしまうわ」
「へ~! そうなんだ。じゃあキョウちゃんはいつもどうしてるの?」
「私が使ってるのはこれよ」
恭子は浴室のタオル掛けに綺麗に掛けてあるタオルを取ると直美に見せた。
「直美のタオルに似てるけど、こっちはシルク製のタオルなの。
洗い心地はナイロン製に比べてふんわりしてて、
慣れてないと物足りない感じがするかもしれないけど、
これなら角質を傷つけることもなく綺麗に洗えるわ。
ほら、ここに座って、洗い方教えてあげるから」
そう言うと恭子は風呂イスを直美の前に置いて、座る様に促した。
「まず石鹸をタオルに包んで、じっくり泡を作ってね。
泡が足りないと皮膚に当てても上手く滑らないから、
石鹸をケチらないでしっかりと泡立ててから使うの」
恭子はそういうとタオルの上に石鹸を置き、
そのまま両端で包み込むとゴシゴシと泡を作り始めた。
みるみるうちに恭子の手の上に濃縮な泡が出来上がっていく。
「よく覚えててね。このくらい泡を作ったら、
タオルを皮膚に当てて、力を込めずに撫でるように洗うのよ」
直美の身体を十分に泡立てられたシルクのタオルが滑る様に移動していく。
(ぁっ……これ……気持ちいぃ……)
お昼に恭子の催眠のよって興奮状態にさせられた直美の身体は、
タオルの滑らかな生地の感触にも敏感に反応するようになってしまっていた。
直美の息が少しずつ荒くなっていく。
直美は顔を赤くしながらも発情する気持ちを必死に抑えているようだった。
「キョ……キョウちゃん。大丈夫。ここからは自分で洗うからタオル貸して……」
「ダメよ。まだ話は終わっていないわ」
「話……?」
「そう、今シルクのタオルを使っているけど、本当はもっと良い洗い方があるの」
「もっと良いのがあるんだ……どんなの?」
「ちょうど今洗っている最中だし、実践してみない?」
「うん…」
直美の返事を聞いてから、
恭子はシルクのタオルで改めて石鹸を包むと、泡をさらに作っていった。
そしてタオルを手で包むように持ち、タオルの下側の部分をもう一方の手で掴み、そのまま包んだ手を上に引き上げ泡だけを取り出した。
それを何度も繰り返すと、恭子の両手には濃縮な泡が大量に出来上がっていった。
「はい、準備できたわ、じゃあ洗い始めるわよ」
そういうと恭子はその泡をそのまま直美の身体に乗せ、自らの両手で直接洗い始めた。
「えっ! ? ちょっと、キョウちゃん?」
慌てて恭子に疑問を投げかける直美。
「シルクのタオルより良いのは、直接手で洗うことなの。
皮膚科の先生に聞いてみればもっと詳しくわかると思うけど、人間の手なら余計な摩擦も与えずに、角質へのダメージを最低限に抑えて洗うことができるわ」
そのまま直美の身体を自らの手で洗っていく。
(ぁん……これダメ……気持ち良すぎて……変になっちゃう)
恭子の泡を使った愛撫に、どんどん息を荒くしていく直美。
「でも例え手で洗うにしても、力を込めちゃダメよ。
あくまで優しく撫でるように洗うの」
恭子の手は、最初は直美の肩と背中、
次にお腹と洗い、そのまま直美の乳房に触れた。
「ふふ……ここも洗っちゃおうかしら。そりゃ~~~♪」
あくまで冗談っぽく言い、そのまま直美の乳房を撫で上げるように洗い始めた。
「ひゃっ……! ダメ……ぁん。もぉう……ちょっとっ!
キョウちゃん……たらぁ……♡」
必死に抵抗する直美。
最後なぜか少し甘えるような声を出してしまったことを恥ずかしく思いながらも恭子の手を制止した。
「うふふ……冗談よ。いつも直美にみんなの前でイチャイチャされてるから意地悪したくなっちゃった」
「はぁっ……はぁ……
もう女の子の身体は敏感なんだから、こんなことしたらダメなのぉ!」
「そうね。でももう洗い方はわかったでしょ? 後は自分で洗ってね。
もっと洗って欲しいんだったら別に洗ってあげても良いけど?」
「自分で洗うから大丈夫。今日のキョウちゃん、エッチ過ぎるよ~」
「そうかもね。でも直美だってショーツあんなに濡らして、
お互い様でしょ。これで恥ずかしくないわね?」
そこで直美は気付いた。これは恭子なりの気遣いだったのだと。
先程のショーツのことで、
直美が気にしていると思い、恭子は同じ土台に立ってくれたのだ。
(そっか……キョウちゃん、だからこんなことしたんだね。
やっぱり優しいな……)
直美は恭子の気遣いに感謝するとともに、
いつも以上に恭子に魅かれている自分に気づいていた。
身体に付着した泡により見えなくなっていたが、先程の恭子の愛撫により、直美の膣口からはドクドクと愛液が流れ出し、両端の花弁はヒクヒクと揺れていた。
おまけに直接愛撫された乳首は、はっきりと分かる形で勃起している。
昼の恭子との交わりと度重なる性的刺激で、直美の身体は限界を迎えていた。
「洗い終わった?じゃあ、次は私の身体を洗ってもらえるかしら?」
「へ?」
恭子の突然のお願いに、思わず呆けた返事をしてしまう直美。
「いつも一人で洗ってるから、たまには誰かに洗ってもらうのも良いかなって、さっき直美のこと洗ってて思ったの。お願いできるかしら?」
直美の脳裏に、恭子がこの家で一人で過ごす様子が思い描かれた。
一人で過ごす恭子はとても寂しそうに映り、思わず助けてあげたくなった。
「いいよ、あたしも洗ってもらっちゃったしね」
恭子に教えてもらったように、今度は直美が泡を作っていく。
なかなか上手くできなかったが、
ようやくコツを掴んだ直美の両手にはたくさんの泡が乗っていた。
風呂イスに座る恭子の肌に触れる。
(ぁ……柔らかい……それに……)
柔らかさに加え、繊細でキメが細かい恭子の肌。
シルクと泡の効果を実感しつつも、同時に恭子の肌に触れ、
直美は自分の中の官能の炎が勢いを増していくのを感じていた。
(キョウちゃんの肌に触れてるだけなのに、
なんだかすごくエッチな気分になってきちゃう……)
恭子の肩、背中、お腹と洗い、直美は恭子の乳房に触れたくなっていた。
(キョウちゃんのおっぱい、どんな感触なんだろう……
キョウちゃんが冗談でやったみたいにあたしも触ってみようかな……)
直美がどうするか迷っていると、先に恭子が声を上げた。
「あっ、そうだ。
さっき直美の胸触っちゃったから、私のも触っていいわよ。これでお互い様ね」
恭子の方から許可が下りる。
(うぅ……そう言われると逆にやり辛いな……でも……)
直美はゆっくりと両手で恭子の胸を包む。
「んっ……」
恭子の声が聞こえたような気がした。
「へっへー! お返しだよっ! キョウちゃん。うりゃうりゃー!」
冗談っぽく始めなければ、とてもできない。
話し方とは裏腹に、直美は割と真面目に恭子の胸の感触を確かめようとしていた。
直美の両手が恭子の胸を滑る様に愛撫し、そのまま中心の突起を転がした。
「ぁっ……ん。はぁ……ぁあん!」
恭子が喘ぎ声を上げる。
直美は驚き、恭子の顔を見つめた。
「ふふふ、冗談よ。本当に感じさせたと思ってびっくりしちゃったでしょ?」
笑いつつも、恭子の目はなぜか艶めかしい。
直美はその表情にドキっとしながらも、
「もー、今日は冗談多すぎだよ」と言って笑って流すことにした。
※※※
身体を洗い終え、浴槽に浸かる直美と恭子。
さすがお金持ちなだけあり、恭子の家のお風呂はとても広かった。
学校の話題やテレビの話など、いつも通り世間話をする二人。
話をしながらも直美は恭子の身体を見てドキドキしていた。
(いつも綺麗だと思って見ていたけど、
キョウちゃんは身体も本当に綺麗だなぁ……)
(見てるだけでなんだか……
もし今キョウちゃんと抱き合えたらどうなるんだろう?)
『気持ち良くて安心感で包まれそう……』
(もしキョウちゃんとキスしたらどうなるんだろう?)
『嬉しくて、すごく幸せな気持ちになれそう……』
直美の頭にはいやらしい妄想が蠢いていた。
(……キョウちゃんとエッチしたい)
直美は心の中で、はっきりとそう思ってしまった。