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霧の寝台

ガチ×ノンケ専門の官能小説 主なジャンル:GL BL NTR 催眠 調教 監禁 男の娘 女装

Part.133 【 生と死の狭間で◇ 】


「はぁ……はぁ……はぁ……はぁ……♡」


久しぶりの営みを終え、余韻に浸る二人。

恭子は気だるく起きあがると、
身体を反転させて、直美の隣に横たわった。
腕を伸ばして、彼女を引き寄せキスをする。


「ん……キョウちゃん……♡」


恭子が優しく頭を撫でると、直美はふんわりと微笑んだ。


「あたし、今までで一番気持ち良かったかも?」

「私もよ」


行為後のピロートーク。
こうしていると何気ない日常の光景を思い出すようだった。

二人でご飯を食べたり、遊びに行ったり、テレビを見たり。
それらの思い出は、恭子が人生で得られたもっとも大きな宝物であった。

しかし、それは催眠を悪用して得られたもの。

もう一度、直美と暮らしたいという想いはあったが、
罪を重ねた自分には、贅沢過ぎる望みだと感じた。

自分は死ぬ運命にある。
残された時間は、あとどのくらいあるだろうか?

あの世に行くにせよ、
ここで叶えられることは、叶えておきたい。

そう思い、恭子は話し始めた。


「直美……私の願いを聞いてくれる?」

「うん」

「直美の指で、私の処女を貰って」

「キョウちゃんの処女を……えぇっ!?」


直美はそれを聞いて驚いた。
恭子の願いは、かつて彼女が拒否していたものだったからだ。


「前、挿れたくないって言ってなかった?
たしかちんちん挿れる感覚と同じだから嫌だって……」

「言ってたけど、それはただの口実で……
本当は直美の指を挿れてもらいたかったの」

「どゆこと??」


矛盾した恭子の話に、直美は困惑している。


「あの時、直美は私に処女をもらって欲しいって、
言ってたわよね?」

「うん」

「私は、それを受け入れられなかったの。
だから挿れて欲しいって言えなかった」

「なんで受け入れられなかったの?」

「直美が催眠に掛かっていたからよ」

「……!!」

「あなたは本当は誠くんのことが好きだった。
そう思うと、なんだかレイプするみたいで嫌だったの。
誠くんと別れさせておいて、今さらって感じだけど……」

「そうだったんだ」

「そんなことしておいて、言えた身分じゃないのは分かってる……だけどどうしても私は直美に初めてを貰って欲しいの。できることなら何でもするから、お願い……」


これが現実であれば、恭子はこんなことを言わない。

夢の中だからこそ言えるのだ。
誠と別れさせておきながら、こんな願いを言うのは、厚顔無恥というもの。それは本人も自覚している。

だが、あの世に行けば二度と直美に会えなくなってしまう。
彼女が願いを叶えるには、今しかなかったのだ。


「ちょっと待って、あたしも聞きたいことがある」

「……どうぞ」


夢の中の直美が、何を聞くことがあるというのか?
恭子は不思議な気持ちになりながらも、話を聞くことにした。


「キョウちゃんの書いた催眠ノートだけど。
あそこに書かれているもの以外で、掛けた暗示ってあった?」

「ないわ」

「本当?」

「あれは、何かあった時の緊急用として保管していたの」

「緊急用?」

「催眠術は直接脳の認識を書き換えることができるわ。

便利ではあるけど、何か副作用が起きた時に、過去にどんな催眠を掛けたか分からなければ、リカバリーが難しくなると考えたの。

だからあのノートに嘘や漏れはないわ。そんなことをしたら意味がないもの」

「そっか……」


催眠ノートを処分しなかった理由は、実はもう一つあった。

それは、直美と誠の催眠が解けた際に、
元に戻すという選択肢を取れるようにするためであった。

しかし、それを伝えるつもりはない。
言えば、自己擁護になりかねないからだ。


「もう一つ聞いて良い?」

「なんでも聞いて」

「キョウちゃんは……なんであたしにキョウちゃんを直接好きになるように暗示を掛けなかったの?」

「それは……あなたの好きという気持ちを、催眠で決められたくなかったからよ……」


恭子も直美同様、偽りの愛をなるべく避けようとしていた。

結局、何年も思い悩むことになってしまったが、それすらも催眠で決めていたなら、おそらく恭子の精神は、それほど長くは持たなかったであろう。

直美は、恭子の口から直接真意を聞くことができて、
改めて気持ちを決めたようであった。


「あたしはキョウちゃんが好き……キョウちゃんが処女を貰って欲しいって言うのなら、あたしの処女も貰って」


直美の希望に心が揺さぶられる。恭子が何より望んでいることであった。しかし、素直にそれを受け入れる気にはなれなかった。


「それはできないわ。あなたは男と女への認識を歪められてしまったの。催眠が解けても、その後遺症は残ったままなの……そんなあなたの処女は奪えないわ」


たとえ夢であっても、直美の処女は奪えない。
頑なに固辞する構えを見せる恭子に、直美は続けて言った。


「後遺症はたしかにあるかもしれない。
今だって男の人に興味なんて持てないし……。

でも今のキョウちゃんが悪い人じゃないことは分かるよ。
あたしのことを本気で愛してくれているも分かってる。

そんなキョウちゃんのことを好きになっちゃダメ?」

「そんなの都合が良すぎるわ。誠くんのことだって解決してないし……。何よりあんなに好きだったじゃない? 彼のこと……」

「誠が酷い目に遭ってたら、あたしも考えたかもしれないけど、今は真里ちゃんがいる。
あんなに幸せそうにしてる二人の間に、割り込むつもりはないよ。

だけど、もし誠が真里ちゃんと付き合ってなかったとしても、今のあたしはキョウちゃんの方が好きなの!
キョウちゃんの方を選びたいの!

約束したでしょ? ずっと一緒にいようって……
キョウちゃんが一人になるのが嫌だったように、
あたしだって、キョウちゃんと離れるのは嫌なんだよ?」

「私だって、あなたのこと一人にしたくないよ。
でも仕方ないじゃない……私は死んじゃうんだから。
もう……生きられないんだから……うぅぅ……うぅ……」


恭子はそう言うと泣き出してしまった。
直美にここまで言われたら、もう死にたくない。
彼女の中には、すっかり生への執着心が芽生えてしまっていた。


「大丈夫だよ! 夜伽の儀が成功していれば、
キョウちゃんはまだまだ生きられるんだからっ!」


そう言って、直美は結界の有無を確認しようとした。

直美が外に向かって拳を突き出すと、
ドンッという大きな音がなった。


(まだ成功していないの!?)


結界があるということは、まだ儀式が成功していないということだ。ここまで愛し合って、どうして終わらないのか?

もはや何が成功の鍵となるか分からなかった。


(どうすれば良いの?)


直美は一生懸命思い出そうとした。
小夜が何を言っていたかを。


《夜伽の儀を完成させるためには、
現世で最も縁の深い人物との性行為が必要なの。
女の人が相手なら膣内に挿入してアクメを迎えさせて、
男の人が相手なら膣内に射精させてあげる必要があるわ》

(あっ!!)


普段聞き漏らす癖がついていたせいか、小夜の話もすっかり聞き漏らしていたようだ。直美はすぐさま恭子に向き合った。


「キョウちゃん、大丈夫だよっ!
あたし、思い出したっ! 夜伽の儀を成功させる方法を!」

「さっきから何なの……夜伽の儀ってなに?」


ハイテンションな直美に、恭子は涙目で聞き返す。


「キョウちゃんの寿命を伸ばす儀式のことだよ」

「そんな儀式あるわけないでしょ」

「あるのっ!」


魔法だとか、儀式だとか、寿命をのばすだとか、
直美はさっきからずっとそんなことばかり言っている。

まともに相手する気はなかったが、
これだけしつこく主張されたら、向かい合わざるを得なかった。

恭子は一旦、夢だという見方を捨てて、
この空間について真面目に考えてみることにした。


(そういえば夢にしては、リアル過ぎるかもしれない。

お腹は空くし、涙も出るし、
セックスの感覚だって生々しすぎるわ……。

それにいくらなんでも長すぎる。
もう目覚めてから1時間くらいは、経ってるような気がする。
もしこれが夢でないなら……)


夢でも現実でもない場所。
そして自分は、現実では死にかけている身。


(まさかここは……あの世とこの世の境目?)


三途の川のような場所。

川はどこにも見当たらないが、
死の淵に立たされている人間が来る場所なのかもしれない。


(それなら……なんで直美がいるの? 辻褄(つじつま)があわないわ)


生きていた頃の最後の記憶を辿ると、
たしか警察に直美の無実を訴えたはずだ。

あの時、直美はたしかに生きていた。
夢でないなら、直美がここにいるはずがない。

もし、いるとするならば……
恭子は青ざめた顔をして直美に尋ねた。


「直美……一つ聞くわね。
まさかあなた……死んでないわよね?」

「え? 死んだよ?」


なぜ恭子が、自分が死んだことを知ってるのか?
直美は疑問に思いながら答えた。

それを聞き、恭子の血の気が引いていく。


「なんでっ!? なんで死んじゃったのっ!?」

「キョウちゃんが死んじゃったから、一人にしちゃいけないと思って……」

「そんな……」


恭子はガックリと肩を落とした。

間違いない、ここは生と死の狭間だ。
そして直美は、後追い自殺をしてしまったのだ。

直美を救うためだったというのに……自分は何のために死んだのか。深い絶望の渦が、恭子の心を取り囲もうとしていた。


「どうしたの? キョウちゃん」


そんな恭子の気も知らず、直美は軽く尋ねる。
彼女にとって一度死んだことなど、痛い思いをしたくらいで、あとはどうでもよい問題であった。


「あなたは死んだらダメだったの! 私はあなたが死んでまで、一人でいたくないなんて思わないからっ!」

「あぁ、そっか……ごめんね……」


恭子は、くやしくて打ちひしがれている。
直美は恭子に怒られて、後追い自殺したことを反省した。


「でも大丈夫だよ。キョウちゃんは、
夜伽の儀を成功させれば、生きられるんだから」

「あなたが死んだなら、生きていたってしょうがないわ」

「あ、違うよ! あたしも死んだけど、小夜さんが死ぬ前の状態に戻してくれたの」

「小夜さん?」

「そこにいる人、今は止まってるけど」


ずっと気になってはいたが、
時が止まったように静止している女性がいる。

そして、ここは冥界の入り口。

要するに小夜という人物は、
人の生死を司る神のような存在というわけだ。

そう理解した恭子は、真面目に直美の話を聞くことにした。


「じゃあ……その夜伽の儀を成功させれば、
あなたも私も元の世界に戻れるってことなのね?」

「元の世界? ここ元の世界だけど……」

「普通の生活に戻れるのよね?」

「戻れるよ」

「わかったわ。夜伽の儀をどうすればいいか教えて」

「あたしがキョウちゃんの膣に指を挿れて絶頂させれば良いの」

「は?」


そんなこと、まさに今しようとしていたことではないか。
もう直美がふざけているのかと思える展開であるが、当の本人は至って真面目である。


「本当にそう言ってたの? その小夜さんって人は……」

「言ってたよ。指挿れてアクメさせれば助かるって」

「わかった。もうどんな方法でも良いわ。やれることはやりましょ」


もはや直美の勘違い、聞き間違いでも良かった。

小夜に確認する手段はなかったし、
どちらにせよ直美には処女を貰って欲しかったからだ。

しかし、いざ始めんという時になって恭子は気が付いた。


「ちょっと待って直美……」

「ん?」

「あなた、本物の直美なのよね?」

「そうだけど?」

「じゃあさっき言ってたことって、全部本当なの……?」

「儀式のこと?」

「違う、もっと前に言ってたこと」

「なんだっけ?」

「私のことを愛してるって……ずっと一緒にいたいって……」

「本当だよ。あたしはキョウちゃんとずっと一緒にいる。
おばあちゃんになっても一緒だよ!」

「直美っ!!」


恭子は嬉しくて直美に抱き付いた。
かつて催眠によって、誠から奪ってしまった直美だったが、
初めて本当の意味で彼女を得られたのだ。

それまでずっとそのことを後悔し続けてきた恭子としては、まさに夢のような出来事であった。


「まさか……夢じゃなかったなんて……」

「ふふふ……つねってあげよっか?」


初めて普通にエッチをした時のことを思い出す。
直美もそのことを覚えていたのか、指でつねる素振りを見せた。


「ふ……ふふっ……ぐすっ……。
ダメよ、あなたクリトリスをつねるつもりでしょ?」

「えへへ♡ 覚えていたんだ♡」

「忘れるわけないわ、あなたとの大切な思い出だもの……」

「じゃあ優しくほぐしてあげるね♡」


抱き合いながら指を恭子の陰部に近付ける。


「ンン……アッ!♡」

「ほらキョウちゃんも、あたしのあそこに指をやって?」

「うん……♡」


直美に言われ、恭子も指を伸ばす。
お互いの女淫の入り口に指が触れて息が荒くなった。


「あぁ……はぁ……はぁ……」

「キョウちゃんの指……触れてるだけで気持ちいい……♡」

「直美、本当にいいの……?」

「いいよ……初めてはキョウちゃんがいい」


指先がそれぞれの膣内に潜り込む。


「ンンッ!♡」


指の第一関節まで入る。まだ入り口の入り口だ。


「温かい……」

「温かいね……中って擦られると気持ち良いのかな?」

「初めてはあまり気持ちよくないって聞くけど……」

「そうなの?」

「うん、痛かったり緊張したりして、快感は得られないって聞いたわ」

「え~~」


恭子の話に、直美は残念そうにしている。


「でもそれはあくまで男性が相手の場合よ」

「女だとどうなるの?」

「女同士だと同じものを持ってるから、
痛くてもすぐに気付きそうね」

「たしかに」

「それに私たちは、今まで何度もしてきたじゃない?
今だってすごく濡れてるし、感じるようにもなってる。
だから本当に初めての子に比べたら、痛くないと思うわ」

「そっか、でも緊張するな……」

「じゃあキスして緊張をほぐしましょ?」

「そうだね♡」


二つの唇が触れ合う。慣れた感じで舌を絡ませ合うと、次第に緊張はほぐれていった。


「はぁ……気持ちいい……♡」

「気持ちいいね……♡」


恭子は催眠に掛ける以前の直美とキスしている気持ちだった。
高校時代、片思いしていた頃の直美。本当の直美。
嬉しくてまた涙が出てしまいそうだった。


「どうして泣いてるの?」

「ふふ……嬉しいからに決まっているじゃない……」

「あたしも嬉しいよ。
この状態でキョウちゃんとキスできて……♡」


雨降って地固まる。
恭子と直美は催眠が解けたことで、
前以上に愛し合えるカップルとなれた。

キスしながら、二人は指を奥へと進めていく。


「んっ……!♡」

「あぁ……なんか変な感じ……♡」


膣の内壁に、恋人の指が擦れる面積が広くなり、
二人は艶やかな声を上げる。


「キョウちゃん……?
なんか全然気持ちいいんだけど……?」

「えぇ……私も意外だったわ……」


それもそのはず。
二人は交際したてのカップルではない。

これまで直美の性欲が高かったため、
1日に数回エッチすることもざらにあった。

それに加え直前に、二度も深イキしている。
内側からは愛液が、絶え間なくトロトロと生み出されており、痛みを感じることもなかった。

さらに催眠の介入なしに、
セックスしてるという精神的な高揚も付いている。

身体の状態としても、雰囲気としても、
これ以上ないほど、最高のコンディションであるといえた。

初めての挿入であっても、
そこに不快な要素が入り込む余地などなかった。


「あぁ、すごい……キョウちゃんの指がどんどん愛おしくなっちゃう……♡」

「私もよ……♡ 直美の膣が私の指に吸い付いて……締め付けてくるの……♡」

「キョウちゃんの中だって、狭くて温かくて、指入れてるだけで気持ちいいよ……♡」

「あぁ……直美……キスしよ……ちゅ♡ あむっ……ん……♡」

「んむ……ちゅう♡ んちゅ……♡
ちゅ……キョウちゃん……好き♡」


キスを再開して、奥へ奥へと進む。
全然痛くなかった。
むしろ今までこういう関係になることを、
ずっと望んでいたかのような気持ち良さだった。

そうして二人は一番奥へと到達する。


「ハァハァ、ハァハァハァ……♡
ここが……♡ たぶんいちばん奥……♡」

「んーーーっ♡
あたしなんだか意識飛んじゃいそう……♡」


二人の指が触れている部分は〖ボルチオ〗と呼ばれる部分だ。いわゆる子宮の入口、子宮膣部とも呼ばれている。

通常そこそこ指を伸ばさないと届かない場所だが、
この時の二人の子宮は、低い位置に降りてきていた。

諸説によると、子宮が降りるのは、精子が入ってきた際に、子宮の奥へと誘導して、妊娠しやすくするためと言われている。

男性器と間違えたのか、はたまた恋人の指を性器と認識したのか定かでないが、そのおかげで、二人は最深部に触れることができていた。


「あぁっ♡アーーっ♡もぉダメーーっ♡イッちゃう♡」

「そ……そんな……♡まだ……くぅぅぅぅ♡
入れたばかりじゃない……♡あぁぁぁぁぁ……♡」


挿れたばかりだが、二人ともすでに余裕がない。
あまりにもコンディションが良すぎて、感じ過ぎているようだ。


「あぁんっ……♡でも……ガマンできにゃい……♡
イキそ……♡うぅ……ふぅんっ♡」

「わかった……じゃ……一回イキましょ……♡
んんっ……♡ちゅうぅ……♡」

「キョウちゃん、きもちいい……あぁんっ♡
すき……♡すき……♡愛してるぅぅぅ……♡」

「わたしも……んちゅ……♡なおみのことすきっ♡
愛してるっ……♡なおみぃ♡すきぃっ♡
はぁ♡いくっ……ひぃ……♡あぁ……いくっ……♡」

「あぁっ♡あぁっ♡いくっ♡いくっ♡
キョウ……ちゃん……♡いっ…………くぅぅううっ!!♡」

「「あぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!♡♡」」


ビクビクッ!ビクンビクンビクンッ!!

二人はそれぞれの指で、初めての中イキを経験した。


「ハァハァハァハァ……♡」


しかし、それでも快感の波は収まらない。

指が入っているだけで、イキかけているのだから、
抜かなければ、ずっとイキかけになるのは当たり前である。

二人は指を抜かずに、抱きしめ合っていた。


「あぁっ! また……またいくぅぅ……!♡」

「あ、あたしも……んんんん!♡ あぁぁっ!!!♡」


小さな絶頂、大きな絶頂。
指をどれだけ動かすかで、自由に相手にイカせることができた。中イキにハマった二人は、しばらくの間、絶頂の渦に飲み込まれていた。

それから1時間後……体力の限界に達した二人は、ようやくこのイキ続けるレズの儀式を終えることにした。


「はぁ……♡ はぁ……♡ はぁ……♡ はぁ……♡
気持ち良かった……♡」

「もうあたし……キョウちゃんしか……見えなぁい……♡」


荒く息を吐きながら、恋人の膣から指を引き抜く。
するとここで直美は気がついた。


「はぁ……はぁ……はぁ……あ、あれ……?」


直美は恭子と自分の指を見比べて驚いている。

直美の指には恭子の血が付いていたが、
恭子の指には付いていなかったのだ。


「な……なんで?」


直美はこの結果に衝撃を受けた。彼女は前知識で、処女膜を破れば、必ず血が出るものと思っていた。


「キョウちゃん、あたし本当に初めてだったんだよ?」


慌てて弁明する。
直美は恭子に浮気を疑われるのではないかと心配した。
だが、恭子がそのことを気にしている様子はない。


「はぁはぁ……大丈夫、疑っていないわ。
はぁ……はぁ………ふぅーーーーー。
処女だからといって必ず血が出るわけじゃないから気にしないで」

「え、そうなの?」

「直美は結構激しい運動してきたから、どこかで破れていたのかもしれないわね」

「えぇーーー」


直美は恭子の説明を聞いて残念そうにしている。
彼女なりに血が出ることで純潔を示したかったようだ。
そんな直美を恭子はギュっと抱き締める。


「血が出ても出なくても、私達が処女を渡し合った事実は変わらないわ……愛してる……直美。
あなたが初めてで本当に良かった……」

「あたしもキョウちゃんが初めてで良かったよ♡」


バージンを捧げた二人が唇を重ね合う。
その姿は結婚を誓い合った婦婦(ふうふ)のようであった。
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