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霧の寝台

ガチ×ノンケ専門の官能小説 主なジャンル:GL BL NTR 催眠 調教 監禁 男の娘 女装

Part.131 【 目を開けて◇ 】

直美は恭子と性交に及ぼうとしていた。
胸がざわざわと疼き、女芯に熱いものが揺らめくのがわかった。

それもそのはず、直美はしばらくエッチどころか自慰すらもしていなかったからだ。

最後にしたのは一週間以上前。
年末は実家でしたものの、催眠ノートを読んでからは、女性に興奮することに嫌悪感が起こり、自慰をする気になれなかった。

元々性欲旺盛な直美にとっては非常に長い禁欲期間である。

しかし、今は我慢する必要などない。

むしろこの内側に燻るリビドーを、
眼下に横たわる美女にぶつけなければならなかった。


「それじゃあ改めて結界を張るわよ」


小夜はそう言うと、床にチョークで線を描き始めた。ベッドの下に潜り込んで、全体を囲うように長方形の線を描く。

そんな小夜に直美はベッドから身を乗り出して尋ねた。


「なんでまた結界を張るの?」

「私に見られながらだとやりづらいでしょ?
夜伽の儀が続いている間は、こっちの時間は止めておくことにしたから、好きなようにしなさい」

ガンッ!

「痛っ……終わったら解除されるようにしとくから……」


小夜はベッドの下から出る際に、金具に頭をぶつけてしまった。ぶつけた箇所をさすりながら椅子に腰かけ、水晶に手をかざす。

テーブルに置かれた水晶玉が、小夜の合図で輝き出した。


「直美ちゃん、頑張ってね。あなたなら、きっと恭子ちゃんの意識を取り戻すことができるわ」


次の瞬間。小夜は動かなくなってしまった。


(本当に止まっちゃった……!)


直美は試しにベッドから出てみようとしたが、
すぐにドンッと何かにぶつかった。
見えない壁に囲まれているようだった。

直美は出れないのを確認すると、改めて恭子に向き合った。


(キョウちゃんとするの久しぶりだな……)


恭子の潤った唇が目にはいる。


(そういえば、あたしとキョウちゃんが初めてキスしたのって、高校二年の時だったんだ……)


これまで消されていた記憶が甦る。

直美はそれまで大学合格後に初キスをしたと思い込んでいたが、実際二人が初めて唇を交わしたのは、高校二年が始まったばかりの時。

恭子の家に招かれ、誠が寝てる隙に、
リビングに移動してキスしたのが始まりであった。

気分を盛り上げるため、更なる記憶を掘り起こす。

次に裸で問題集を解いていた頃の記憶が浮かんだ。

恭子の問いに正解するたびに、
彼女の指が気持ちのいいところを触ってくれた。

そのご褒美が欲しくて、必死で問題を解こうとした。


(はぁ……あたし、こうやって勉強してたんだ……)


まだ男を知らない身体に、同性から愛撫される喜びを教え込まれる。成績が上がれば上がるほど、女同士の性愛への感度も上がっていった。


(はぁはぁ……慣れてからと全然違う……。
あたし、キョウちゃんに触られてこんな風に感じてたんだ……)


レズを覚え始めの新鮮な快感が流れてくる。
直美は右手を胸に、左手を股間に近づけていった。


「あっ……そう……こんな感じだった……
キョウちゃんの指が、ハァハァ……きもちいい……♡」


すぐに勃起する乳首とクリトリス。
レズに侵食されていく感覚が、どうしようもない背徳的な快感を生み出し、そのイケナイ魅力の虜になっていたことを思い出した。


(もっとあたしに……女の子同士のエッチを教えて……はぁはぁ……あたしをキョウちゃんと同じ色に染めて……♡)


誠と別れてからだろうか?
このように思えるようになったのは。

男性と付き合っているという楔が断ち切れ、
一気にレズ色に染まっていった。

全身を恭子のレズの触手に絡めとられ、
新しい自分に作り替えられていく感覚。

今思い出すだけでも、身震いしてしまいそうだった。

ここまで興奮すれば、
あとは始めてしまっても大丈夫だろう。

直美は恭子に顔を近付けキスをした。
瑞々(みずみず)しい唇同士が触れ合い、たぷんと揺れる。


(気持ちいい……誠には悪いけど、
やっぱりキョウちゃんとのキスの方が満たされちゃうな)


あくまで相対評価であるが、
誠とのキスは、恭子ほど気持ちが通じ合うキスではなかった。

というのも、誠は奥手で恥ずかしがってしまうため、
キスの回数もデートで一度あるかないかくらいだったのだ。
キスの仕方も同じく控えめであった。

恭子の家に行く度に、彼女の情熱的なキスを受けてしまえば、心が傾いてしまうのも仕方のないことのように思えた。

一旦、唇を離して恭子を見つめる。

彼女は眠っていたが、
心做(こころな)しか悲しんでるように見えた。


(キョウちゃん、なんでそんな悲しそうな顔するの……?)


恭子からすれば、直美は催眠で操ってでも手に入れたかった相手。そんな相手からキスされれば、普通は嬉しいはずだ。

それでもこのように反応するのは、

直美が恭子への気持ちが、
催眠によるものだと考えていたように、

恭子もまた、直美の気持ちが
催眠によるものだと考えていたからではないだろうか?


(きっとそうだ……キョウちゃんは顔には出さなかったけど、
いつもこんな気持ちだったんだ……)


直美は眠る恭子に伝えた。


「大丈夫だよ。あたしは催眠が解けても、キョウちゃんのこと愛しているから、だからもう悲しまないで」


恭子の上半身を持ち上げ、両腕を背中に回して抱き寄せる。

胸同士が押し付け合い、
彼女の白い肌が擦れる感覚が冷たくて気持ち良かった。

今さら男の元になど戻れるはずがない。

直美が癒されるのは、
こうして恭子と交わっている時だけなのだから。

直美は恭子の顎に手を添えキスをした。
今度は口の凹凸を合わせるキスだ。
口と口をつなぐ小空間で、二人の舌が絡みつく。


「んっ……♡」


恭子の熱い息が漏れ、直美の舌に当たった。


(キョウちゃん感じてくれてるんだ)


直美は絡ませた舌を離すと、唇で吸って愛撫した。

徐々に色味を増してくる恭子の肌。
直美とのキスにより意識が戻りつつあるのかもしれない。

その変化に気付き、恭子の陰部に触れてみると、
そこは微かであるが湿っていた。

直美はたしかな手応えを感じると、
キスを継続しながら、恭子の乳房を揉み始めた。

付き合って約三年。恭子の身体を知り尽くした直美の愛撫は、恭子の性感を的確に刺激していった。

恭子の息が僅かであるが早くなってきている。
直美は口を離すと、そのまま恭子の乳房にしゃぶりついた。


「あ…………あ…………」

んちゅ……ちゅぱ……♡

「気持ちいいでしょ?
あは……♡ 乳首勃っちゃったね? もっとしてあげる……♡」


直美はそう言い、熱くなり始めた恭子の秘裂に指を伸ばした。


「…………んっ!!」


よりハッキリとした反応を見せる恭子。
直美の指に絡まるように、彼女の秘花から蜜が零れ出した。


「もっと声出して?
おっぱいもおまんこも同時に愛してあげるから……♡」


恭子の乳首を口に含み、軽く吸引する。
同時に左手で淫核を刺激していった。

両方の性感帯を同時に刺激されたことで、
恭子の腰は無意識に動き始めた。


「はぁ……はぁ……♡ はぁ……はぁ……♡」


声は出していないが、
恭子は直美から与えられる快感に酔いしれているようだった。


んちゅ……んむぅ……ちゅぅうう……ちゅぽんっ♡
ぴちゃ……ぴちゃ……ずりゅ……ぬぷ……


恭子の乳房と股間から水音が鳴っている。直美の指が女陰を刺激すると、まるでそこは意志があるように蠢(うごめ)いていた。


「ふふふ♡ キョウちゃんのおまんこグショグショだね……。
それにすごく熱い……キョウちゃんもあたしとずっとしたかったの?」

「あ……あ……ん……ん……♡」


恭子の意識はまだ戻っていない。だが彼女の表情は、直美の問いに応えるように色めきだっていた。


「はぁ……もうダメ……我慢できない……♡」


直美は一度責めるのを止めると、恭子を寝かせ、彼女の両足を開脚させて自分の脚を滑り込ませていった。

腰を徐々に下ろしていくと、
恭子の熱く火照った陰部に直美のそこがくっついた。


「あぅ……いぃ……この感覚♡」


直美は深く息を吐いた。
軽い震えをなんとか鎮めて、恭子の脚を胸に抱く。
女性器を持つ者同士でしかできない性技、貝合わせである。


直美の得意技だ。


「キョウちゃん準備はいい……?」


直美の勃起したクリトリスが、恭子の突起を圧し潰す。

その大きさは平均サイズの約2倍。

恭子に毎日吸われるうちに、どんどん大きくなり、
このような形になってしまったのだ。

グリグリグリ……ヌルヌル……ぐちゅんぐちょん!

そしてその特殊な形から発せられる貝合わせの刺激は、
いつも恭子の心と身体を快楽の泉へと溺れさせていた。


「んっ……!♡ふぅん……!♡あぁっ……!♡」


明確な喘ぎ声が恭子から聞こえる。
意識を失っているが、直美から受ける貝合わせに、
声を出さざる得ない状態となっているようだ。


「はぁ……あぁっ!キョウちゃん、感じて!♡もっとあたしのクリを感じてっ!!♡」


ぱちゅんっ!♡ぱちゅんっ!♡ ヌプヌプ♡
ぴちゃっぴちゃ!♡ ぱちゅんっぱちゅんっ!♡

淫裂と淫裂がキスをして、秘貝の間から音がする。
女同士の性器が奏でる卑猥な曲が、恭子の鈍った脳を刺激した。


「あぁっ!!♡ンンンッ!!♡ハァハァハァッ!!♡」

「ほら、イってっ!キョウちゃん、あたしのクリでイッてっ!!♡♡」


恭子が絶頂間近の反応を見せている。直美は大きく腰をグラインドさせると、全力で恭子をイカせにかかった。


「ウゥゥゥンッ!!ウゥンッ!ウゥンッ!!
ンンッ!!ンンンッ!ンンンッ!!!♡♡」


まるで意思を持ったような恭子の喘ぎ声。

立ち込めた暗雲に一筋の光が通過して、急速に晴れ渡るかのように、恭子の意識は明瞭になりつつあった。


「あぁっ!キョウちゃん好きっ!好きっ!!愛してるっ!!♡戻ってきて……アァッ!イク……イク……イクゥゥゥ!!
あぁっ!!キョウちゃん……好きぃぃいいいいいい!!!♡」

「ンンッ!!ンンンンンンンンンッ!!!!♡♡
アッ……!♡ アッ……!♡ アアアッ!♡
アアアアアアアァァァァァァァァァッッ!!!♡♡」


絶叫し、噴出を感じ取った瞬間――
直美も恭子も気を遣ったように声を上ずらせ、
ガクンガクンと全身で大きく飛び跳ねた。

恥骨を高々と浮かして身体を弓なりにして、
続く第二、第三の快楽の波を受け止める。

潮が噴き出て、股間がビシャビシャとなり、
ベッドに大きなシミを作った。

ビクビクと女芯が脈打つのを感じながら恭子を見ると、
彼女は情欲に染まり切った顔をしながらも、その長い睫毛の下から覗かせた眼で、しっかりと直美のことを見ていた。

それに気が付き、直美は涙を浮かべて叫んだ。


「キョウちゃん、意識が……!」

「な……お……み?」


そして、ぼんやりとして覚束ない様子の恭子を強く抱きしめると、ずっと伝えたかった言葉を口にした。


「おかえり……キョウちゃん……」
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