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霧の寝台

ガチ×ノンケ専門の官能小説 主なジャンル:GL BL NTR 催眠 調教 監禁 男の娘 女装

Part.127 【 狂女☠ 】

「良いわ、付き合いましょう」

「!!?」


恭子の返事に、牛久沼は固まってしまった。
すでに犯す方向で考えていた彼としては、予想外の答えであった。

だがすぐに気を取り直す。

盗聴を臭わせたこんな状況で、承諾する女などいるはずがない。こちらを油断させて逃げる作戦だろう。

そう思い、牛久沼はさらに突っ込んだ質問をすることにした。


「ファックックック……本当に良いのかい?
じゃあ、今から俺とセックスしようよ。付き合うならできるよね?」


ここまで言えば怯むだろう。恭子も例に漏れず、これまでの女と同じように自分を拒むはずだ。牛久沼はそう考えたが。


「えぇ、もちろん。
私も前からあなたに興味があったの」

「!?」


恭子は嫌がる素振りもみせず承諾した。

再び固まる牛久沼。
この展開を予想していなかった彼は、
どうすれば良いかわからなくなってしまった。


「牛久沼さん、あなたは勘違いしているわ。
盗聴して、私をレズだと思ってるかもしれないけど、
実は私、バイセクシャルなの」

「なんだと!?」

「……どうかしたの?」


てっきり喜ぶと思っていたのに、逆に彼を怒らせてしまった。恭子は慎重に様子を伺うことにした。

牛久沼は、処女が好きだった。
他の男のものを受け入れた膣など汚らわしい。

たしか恭子は以前、直美に処女だと伝えていたはずだ。
嘘をついていたということだろうか?

牛久沼は恭子が処女だと知ったからこそ、
よけい好きになったのだ。

男もいけると知ったら、価値は半減というものだ。
それでも犯すことに変わりはないが。


「他の男としたことがあるのか?」

「いいえ、ないわ。
今までエッチしてみたいと思えた男性はいなかったもの」

「じゃあ、やっぱりレズじゃないか」

「違うわ。男に興味はあったけど、
魅力的と思える男性がいなかっただけ。
でもあなたは違うわ。こんな犯罪めいたことをしてまで、
私のことを知りたいと思ってくれたのよね?
そこまで危険を冒してまで、思ってくれる男性なんて、そうはいないわ」

「そうか……」


恭子の甘言に心動かされる。
この女神は、全てを受け入れてくれるのではないかと、
牛久沼は思い始めていた。

しかし、これまで幾度となく女性に騙され続けてきた彼は、そう簡単には落ちなかった。


「油断させようと思っても無駄だ。
そんなに俺のことが良いなら、腕を縛らせてもらおうじゃないか? 俺と付き合うんだったらSMプレイくらいできなくっちゃな?」

「ふふふ……牛久沼さん、縛りプレイが好きなの? 実は私もそうなの。早く縛って欲しいわ」

「ごくり………よ、よし、縛ってやる。服を脱げ」


あまりに都合の良い展開に、牛久沼は困惑気味だ。

憧れの女神が自分のことを好きで、なんでも受け入れると言ってくれている。まるで現実味がなかった。

恭子は栄養不足で辛そうに立ち上がると、
シャツのボタンを外し始めた。

通常このような姿を見たら、食事を勧めたり、水を与えたりするものだが、彼に恭子を思い遣る気持ちなどなかった。

彼にとって一番重要なのは、己の性欲が満たされること。
恭子が食事をしてないことなどお構いなしだった。


「フーッ!! フゥーーッ!!」

「私でこんなに大きくしてくれたの? 嬉しいわ♡」


牛久沼のズボンが痛いほど盛り上がっている。
恭子の一言一句が牛久沼の性欲を掻き立てていた。

ボタンを外し終え、Yシャツを脱いだ恭子は、
次にTシャツの裾をつまんで脱ぎ捨てた。
恭子のブラが姿を現す。


(おおぉぉっ!!
なんて美しいんだ……この身体が今から俺のものに……)


牛久沼は恭子の肉体美に見惚れている。
口からヨダレを垂らしている状態だ。

恭子は恥じらいもなく、淡々と衣服を脱ぎ続けていく。
トラウザを脱ぎ、下着だけとなった恭子は牛久沼に言った。


「下着は牛久沼さんが脱がせてくれるかしら?」

「お……おぅ……」


興奮して牛久沼の手が震えている。

自らの下着をも任せてしまうなんて、
本気で自分に惚れているのではないか?と思いかけていた。


「この後ろのホックを外せば取れるわよ」


女性の下着を脱がせたことのない牛久沼への、
恭子からのアドバイスだ。

彼はガチガチになりながらも、なんとか恭子のブラを外した。純白の乳房が目の前に映る。


「うおぉ……おぉぉぉ……」


そのあまりの神秘性に、牛久沼は目を奪われる。
彼は恭子の胸を鷲掴みにしようと両手を伸ばした。


「ちょっと待って、その前に下も脱がせて欲しいかな?♡」

「そ……そうだね……」


恭子の誘惑に牛久沼はメロメロだ。彼はしゃがみこむと、ショーツの両端を掴んで、ゆっくりと下げていった。

繊細に整えられた恭子の茂みが現れ、
牛久沼の興奮は最高潮へと達しようとしていた。


「うおおおおおおおおおおおお!!!」


ショーツを脱ぎ、全裸になった恭子は、
いつものエンジェルスマイルで言う。


「言われたとおり脱いだわよ。次はどうする?」

「つ、つぎわ……つぎわわわわわ……」


興奮しすぎて呂律が回っていない。

女性経験のない牛久沼にとって、
初めての相手が恭子では、刺激が強すぎだ。

仕方がないので、恭子の方から指示を仰ぐ。


「初めに言ったとおり、SMプレイする?
それとも普通にする?」

「えっ、ええっと……ふ、ふつ……」


普通のプレイ。
牛久沼の気持ちはSMではなく、
普通に男女が愛し合うセックスを望んでいた。

しかし、ここで彼の最後の理性が働く。


(万が一に備えて縛った方が良いのでは?)


一度縛ってしまえば、
逃走される心配もなく、安心してやれる。

彼はその経験から、
安心してセックスできる道を選んだ。


「し……しばる……し、ししし、しばる。しばる」

「そう……何で縛る? この部屋にはスマホの充電器のコードとか、LANケーブルくらいしかないけど?」

「LANケーブルでいい」


恭子は言われたとおり、壁とパソコンから、
LANケーブルを抜くと牛久沼に手渡した。

牛久沼は、後ろに手をまわすように言うと、
彼女の腕をガチガチに縛ってしまった。


恭子はニコニコと笑みを見せながら、ベッドに座り、
「次はどうする?」と尋ねた。

ここまでくれば安心だ。
牛久沼はハァハァと、
生暖かくも臭い息を吐きつつ、恭子にキスをせがんだ。


「キスね……良いわよ。さぁ来て、牛久沼さん」


笑みを絶やさず、受け入れの姿勢を見せる恭子。
牛久沼は彼女をベッドに押し倒すと、その柔らかな唇に口付けをした。目を閉じて、女神の唇を堪能する。

すでに何度かイッてしまったのか、
彼のズボンの股関部分はヌルヌルに濡れていた。
そのヌルヌルが恭子のお腹に当たる。

一方、恭子は目を開けてじっと牛久沼を見ていた。

睨むわけでも、笑うわけでもない。
単に様子を見ているだけだ。

牛久沼が満足して、顔を上げると恭子は再び笑顔に戻った。


「やっぱり予想した通りだったわ。
すごい情熱的なキス……私、感じちゃった♡」

「ハァハァハァハァ……恭子ちゃん♡
げへっげへっ、恭子ちゃん、愛してるよ♡ハァハァ♡」

「私もよ♡ 牛久沼さん♡」


(夢みたいだ……♡ まさかあの女神が本気で俺のことを……)


ここに至って、牛久沼の恭子への疑いは晴れていた。

本当に嫌なら逃げるはず、
もしくは嫌そうな素振りを見せるはずだ。

だが恭子は一切そういった仕草を見せない。
彼女は本気で自分を好いてくれているのだ。


「恭子ちゃん……俺、嬉しいよ……
まさか本当にキミが俺のことを受け入れてくれるなんて思わなくて……疑うようなこと言っちゃってごめんね」

「気にしてないわ。
あなたの魅力に気付かなかった女達が全て悪いのよ」

「そ、そうだよな……みんな、みんなあいつらが悪いんだ」

「それより……キスだけで良いの?
私、牛久沼さんのアレ……欲しくなっちゃった♡」


牛久沼の心臓が大きく高鳴る。

彼は臭い鼻息を吐き散らかしながら、
その汚らしい肉竿を露出させた。


「逞しいおちんちん……。
ねぇ? 挿れる前に、お口で味わっても良いかしら?」

「へ……へへへ……も、もちろん♡
キミのその口で…ハァハァ♡ 俺のちんぽを慰めてくれよ」


牛久沼は両足を広げ、恭子のフェラチオを待ち受けた。


「美味しそう……いただくわね♡」


妖艶な笑みを見せる恭子に、
牛久沼の肉竿は、激しく怒張している。

少し触れればすぐにでも発射しかねない暴発寸前の肉砲。

これまで女性に縁のなかった彼は、
この最高とも言える筆おろしに震えていた。

自身の分身に顔を寄せる恭子の姿は、
さながら映画の中から出てきたヒロインのようである。

だが彼の息子を口に含む瞬間、
それは悪魔のような凍てつく鋭い顔へと変貌を遂げた。


ガリッ!!!!!!!

「あああああああああああああああああああああああああああああああああああ◎△$♪×¥●&%#?!!!!」

凄まじい激痛が股間に走り、牛久沼は叫び声をあげた。


(死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね!!!!!)


全身全霊の力を込めて、牛久沼のぺニスに噛みつく。

恭子はここで何がなんでも、この男の一物を噛みきってやるつもりであった。それこそ死に物狂いだ。

牛久沼も思い切り恭子を殴り付け、突き飛ばそうとするのだが、決死の覚悟で噛み切りに来ている恭子に敵うはずもない。


「やめろおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!」


恐怖で牛久沼の顔が強張っている。

恭子のこれまでの態度は、全て牛久沼を油断させるための罠だった。彼女は初めから逃げるつもりなどなかったのだ。
盗聴された音声を悪用されないためには、牛久沼を殺すしかない。それが恭子の結論であった。

彼が死に、自分も死ねば、警察は必ず牛久沼の部屋を捜索する。そうなれば、彼が所持している自分と直美の情事の音声データは、警察に押収されることとなるだろう。

そこまでいけば、データが悪用されることはなくなるはずだ。

そのためにも牛久沼は、
今ここで殺害しておかなければならなかった。

だが恭子は女である。
男と女では、力の差がありすぎる。

ましてや、この脱水症状気味な身体では、
勝てるはずもない。

そこで恭子は、
男の最大の弱点、一物に目を向けることにした。

フォラチオをするシチュエーションへと誘導し、
彼のぺニスを全力で噛みきる。

そのような展開であれば、無駄なスタミナを消費することなく、最大限のダメージを与えられると踏んだのだ。


「うおおおおおおおおおおおお!!!!」


牛久沼の拳が恭子を殴打し、無数の痣を作っていく。
だが恭子は怯まない。ここでしくじれば、牛久沼に勝てる見込みはなくなるからだ。

すでに牛久沼の睾丸は、恭子の歯で潰されていた。
だが陰茎の部分は手強く、
ゴムのような食感で、なかなか噛みきれなかった。

それでも恭子は頑張った。
頭を振り、全身のバネを使って牛久沼の陰茎を噛みきりにかかった。

そうして彼女はついに……

ブチッ!!

牛久沼の陰茎を噛みきった。


※※※


「ギャアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!」


ジュボジュボジュボジュボ!!!
切断された陰茎から、大量の血が噴き出る。

苦悩の表情を浮かべる牛久沼を見て、恭子は嗤った。


「キャハハ!!キャハハ!キャハハハハハハハ!!!
ごめんなさい、牛久沼さん。私、こういう激しいプレイが大好きなの!!あなたもこういうSMプレイ好きでしょ!!?
キャハハハハハハハハハハハハハ!!!!!!」


狂女のように……いや、狂女は嗤い、叫んでいた。

真性レズビアンの恭子にとって、男性とキスをするのはもちろんのこと、男性器に口をつけるなど、死ぬほど嫌なことであった。

しかし、恭子は我慢した。
愛する直美のため、男性器を口に含むことも、
死ぬことも厭わなかったのだ。

だがフェラチオの反動からか、彼女は狂ってしまっていた。
今の彼女にあるのは、牛久沼への殺意だけだ。

彼女の口元は返り血でビッチャリと汚れていた。
鼻、唇、顎、頬、その全てが真っ赤に染まっている。
目は血走り、ギロギロと牛久沼を睨み付けていた。

そんな彼女の姿を見て、牛久沼は震えていた。
まるでホラー映画の化け物に遭遇したかのような形相だ。

そして一物を失い、大量に出血している。
このままでは、血を失い、死んでしまうだろう。
牛久沼は慌ててスマホを取り出し、病院に電話を掛けようとした。

そこで恭子が叫ぶ。


「もしここで救急車を呼んだら、あなた確実に捕まるわよ!人生、お先真っ暗、もちろん女の子とエッチなんて一生できないわね。それでもいいの!?」


恭子は確実に牛久沼を仕留めるつもりであった。
医者に診てもらわなければ、牛久沼は出血多量で死ぬ。
どうせ死ぬんだったらこのゲス野郎を道連れにしてやる。
それが恭子の考えであった。

牛久沼は恭子の話を聞き、電話を切った。
どうやらこちらも覚悟を決めたらしい。

彼は立ち上がり、恭子を睨み付けると、
助走を付けて、思い切り彼女を蹴りあげた。


「あぁっ!!!」


牛久沼の足が恭子のお腹にめり込む。


「死ねぇ!!化け物!!!」


牛久沼の目もおかしくなっていた。
股間の痛みもなんのその。
彼は恭子を殺すため、全力で蹴り続けた。

だが、恭子も負けていない。
彼女は最後の力を振り絞り、足と縛られた腕を使って、
なんとか立ち上がると、
勢いを付けて牛久沼の首筋に噛みついた。


「ああああああああああああああああああ!!!!」


再び牛久沼の悲鳴があがる。
血だらけの女が自分を噛み殺そうとしている。

牛久沼は、我を忘れて恭子を殴り付けた。
テーブルをひっくり返し、彼女の頭をテレビのモニターに叩きつけ、ベッドに突き飛ばした。

何度も何度も、
何度も何度も、何度も何度も。

牛久沼は恭子に暴力を振るった。

次第に恭子の意識が遠のいていく。
すでに彼女は抵抗する力を失っていた。

繰り返される暴力。恭子は身体を丸めながら、必死に耐えた。暴力の合間を見て、目を開けると、ベッドの端に白いクマのぬいぐるみを見つけた。乱闘を繰り広げている間に棚から落ちたのだろう。


(あれは……夏祭りの……)


いつかの納涼祭。
直美がボール投げを成功させ、お揃いで手に入れたクマのぬいぐるみだった。恭子はなけなしの力を振り絞って、後ろ手にぬいぐるみを取ると、強く握りしめた。


(ごめんなさい。直美。
これが罪滅ぼしにならないのは分かっているけど、
私にできることは、もうこれくらいしか……。
さようなら……最後に一目でも……貴女に会いたかった……)


だが恭子が意識を手放そうとした時であった。



ガシャン!!!

突如、ガラスが割れる音がして、
外の風が室内に吹き込んだ。

バサッ!バサッ!!

カーテンが風に吹かれて大きく揺れている。

それを捲り、現れたのは、
恭子が心の底から会いたいと願った、その人であった。

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