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霧の寝台

ガチ×ノンケ専門の官能小説 主なジャンル:GL BL NTR 催眠 調教 監禁 男の娘 女装

part.13 【 剥き出しの心 】


次の週も同じように二人に催眠をかけた。


恭子は前回同様、催眠状態の直美にキスをした。

初めは覚醒を心配した恭子だったが、
前回のキスが余程良かったのか、直美は嫌がる素振りすら見せなかった。

それを見せつけられた誠は興奮して自らの一物を摩り始めた。
恭子はその様子を静かに見守り、誠の性器が勃起しきったのを確認すると、
耳元に口を添えて、静かな声で追加の暗示をかけた。


「夢の中なのにそんなに離れた所でしてて良いの?
夢なんだからもっと大胆になって良いのよ?
どうせだったら、二人のすぐ傍で立ちながら自慰してみない?」


恭子自身、目の前で誠の自慰を見せつけられるのは、すごく嫌なことであったが、
直美とキスが出来るようになってからというもの、
一刻も早く誠と直美の距離を広げ、自分と直美の距離を縮めたいと思っていた。
そのためだったら、どんなことでも我慢するつもりでいたのだ。


誠は立ちあがると下半身丸出しのまま二人に近付き、
一物が顔に触れるか触れないかのギリギリのところで自慰を始めた。

直美の顔が引きつる様子が確認できる。
恭子は誠の男性器の臭いとわずかな気温の高なりを我慢しながら、直美に話し始めた。


「直美、これがあなたの彼氏の本性よ。
私たち二人を犯そうとしている。すごく怖くて臭くて気持ち悪いでしょ?」


直美は今にも泣きそうな顔で恭子にしがみついている。
もう頷く余裕すらなさそうだ。
直美の背中を優しく摩る恭子。


「大丈夫。落ち着いて、私がついてるから……少し離れましょ」


恭子は直美を支えながら立ちあがると、部屋の壁際へと移動した。
そして誠の姿が視界に入らないよう、自らの身体で囲い込むようにして座らせる。


「すごく気持ち悪いもの見ちゃったわね。
直美はあんなのとキスするより、私とキスしたほうがずっと良いわよね?」


直美はガタガタ震えて顔を引きつらせていたが、
すぐに恭子に向き直り、しっかりと頷いた。


「女の子同士、キスすると心が落ち着いて安心してくるよね。
キスして、直美。するとさっきの恐怖が和らいでいくわよ」


それを聞くやいなや、
直美は恭子の背中に手を回し、自らの唇を恭子のそれに重ね合わせた。


(あぁ……直美の方から、キスしてくれた……
直美が私のことを求めてくれている……)


初めての直美の方からのキス、恭子は感動して思わず身震いした。
恭子も直美のキスに応じるように、頬に手を添えキスを返す。
直美は目を閉じて、一生懸命恭子にキスをしている。


「ちゅ……ちゅぷ……ちゅ……ちゅぷ……」


触れるたびに、薄ピンク色の唇がプルンと跳ねる。
直美からのキスは何分も続いた。

以前、部活の帰り道、女同士のキスを思い浮かべ、慌ててその想像を振り払おうとしていた頃の直美はそこにはいなかった。

そこにはすっかり女同士のキスを受け入れ、
自らの秘所を熱くさせるようになってしまった直美がいた。

そうこうしているうちに、直美の身体の震えは収まり、
目付きも最初の時同様、恭子を恋人として見つめるものへと変わっていた。



※※※



しかし、ここで恭子にとって予想外の出来事が起きる。

なんと自慰をしていた誠がこちらに振り返り、ぶらぶらと迫ってきたのだ。
恭子と直美が移動したことに気づき、自らの判断でやってきたのだろう。

まさか催眠中に動き出すとは思っていなかった恭子は、
下半身丸出しのまま迫ってくる誠に恐怖を覚えた。
恭子ですらその反応だったのだから、
落ち着き始めたばかりの直美にとってはたまったものではない。

恭子の身体を強く抱きしめ、誠の男性器に対して恐怖の視線を送る直美。
恭子は誠を制止しようと思うのだが、
直美に本気で抱きしめられていて身動きができない。

誠は先程と同じように二人の目の前で自慰するつもりで近づいて来たのだが、
床に置いてある直美の鞄に足を引っ掛けバランスを崩してしまい、
そのまま直美の顔へと男性器を押しつけてしまった。


ぐにゅ……


自らの股間に感じる直美の肌の感触。
最愛の人に男性器を押しつけたことに興奮してしまった誠は、
直美の顔に一物を擦りつけたまま射精した。


「うっ……!!」


腰を振りドクドクと根元から精液を送りだし、下半身を痙攣させる誠。
コンドームをしていることもあり、外部にそれが漏れることはなかったのだが、
直美にはあまりにも衝撃が大きく、
誠が顔に精子を撒き散らしたと錯覚してしまい、ショックで気絶してしまった。

恭子はあまりにも急な出来事で、呆気にとられて声を出すこともできなかった。
すぐに気を取り直すと、誠に後始末して床で横になり眠るよう暗示をかけ、
直美をリビングで介抱することにした。


(まさか、こんなことになるなんて……
催眠中に気絶したら一体どうなるのかしら……?)


催眠時に直美が気絶したのは初めてのことで、恭子は明らかに動揺していた。
ネットでも、催眠時の気絶については何も書かれておらず、
恭子はひとまず直美の様子を伺いながら考える事にした。



※※※



さっきの出来事、
直美にとっては、覚醒の条件を十分満たしているものであったはずだ。

なぜ、直美は覚醒しなかったのだろうか?
今まで男性への嫌悪感を与えるために、
色んな画像や動画を見せて慣れさせてきたからだろうか?

誠が覚醒しないのは十分理解できた。
なぜなら誠は自ら望んだことをしているだけなのだから。

直美も、女同士のキスを望んで行っているので、覚醒の条件を外れている。

だが、男性器を顔に押し付けられるなど、
直美にとってはこの上ないほど最低な行為であり、覚醒は当然と言えるものだった。


(もしかしてあまりにも突然の出来事で、
覚醒する間もなく気絶してしまったってことかしら?)


いくら考えても明確な答えは見つからず、
きりがないと思い始めた恭子は、ふと時計を見た。


(いけない! もうこんな時間…… 
このまま直美を気絶したままにしておけないし……
早く二人を戻さないと怪しまれてしまう……)


恭子は、できるかどうか不安だったが、
気絶したままの直美に催眠をかけることを決めた。



※※※



「今あなたは深い深い心の底にいます」


そう言うと、直美の瞼がぴくっと動いた。


(反応があった・・・まだ催眠は効いているってこと?
もしかしてだけど、今なら普通に催眠をかけるよりも強い効果があるかもしれない)


気絶という特殊な状況下で、どうなるかわからなかったが、
恭子はなるべくポジティブに考え、ここぞとばかりに重い暗示をかけることにした。


「あなたの目の前には、彼氏である桐越誠がいます」


直美の反応はまだない。本当に誠のことを思い浮かべているのだろうか?


「あなたの彼氏は下半身を丸出しにしています。
股間にはあなたの大嫌いな男性器。
汚らわしくてひどい臭い、彼はそれをあなたの顔に押し付けようとしています」


直美の身体が小刻みに震え始めた。暗示は効いているようだ。


「だんだん目の前に迫ってくる。あなたはそれが怖くて仕方がありません」

「………いっ……いや……いやあぁぁ!」


初めて直美が催眠中に声を出した。


(ここまではっきりと声を出しているのに覚醒しないとは……)


恭子は、今なら例え直美が覚醒したとしても誤魔化せる自信があった。
自分は服を着ていて、誠はベッドの横でいつもと同じように寝ている。
リビングにいるものの、この程度のことならいくらでも誤魔化しは効く。

恭子は直美の反応を注視しながら暗示を続けた。


「彼があなたを犯そうと近づいてきます。急いで逃げてください」


愛する人の突然の変貌にショックを受けているのだろうか?
直美の目からは涙が溢れ始めた。


(直美が泣いてる……)


直美の涙を見て、思わず恭子の胸が痛んだ。
自分でかけた催眠にも関わらず、
恭子は今の直美の様子を見て、ひどく心を打たれていた。

恭子は直美の笑顔が大好きだった。

直美の笑い声も、ちょっとした仕草も

恭子は心の底から直美を愛していた。

だからこそ、直美の涙を見てショックを受けたのだ。


(……ごめんね、直美。泣かせちゃって……)


恭子は、急いで暗示をかけた。


「あなたが逃げる先に一人の女性がいます。あなたの親友の甘髪恭子です」


そういうと恭子は、寝ている直美を抱き寄せ、優しく語りかけた。


「目を開けて、もう大丈夫よ、直美。
あの男はもういないわ。ここにいるのはあなたと私だけ」


直美は目を開き恭子の姿を確認すると、
一気に安心した表情になり、腕を恭子の背中に回し抱きしめた。


「怖かったわよね?」


直美は涙目でコクリコクリと頷いた。

恭子は直美の目を見つめながら、唇に軽くキスをした。


「よく聞いて、直美。あなたはもう女の子しか好きになれなくなっちゃったの。
男の人はもうこりごりよね? あんなに怖い思いをしたのだから……
あなたは女の人がだーいすき、優しくて柔らかくて良い匂いがして、包まれると安心して気持ちよくなってきちゃう」


直美は恭子の暗示によって、
頭の中を女の子のイメージでいっぱいにして、うっとりしていた。

そんな直美を見て、微笑むと恭子は言った。


「あなたはもう男の人はいっさい相手にしない。
女の子しか相手にできないレズビアンになってしまったのよ」


直美は一切の迷いもなく、すんなりと頷いた。


「それじゃあ女の子同士、キスを楽しみましょうね……」



※※※



続く恭子と直美のキス


今までと違う点を挙げるとすれば、
唇を合わせたままではなく、何度もついばむようにキスをしている点だ。

直美の目は回数を重ねるごとに潤んでいき、頰は真っ赤に染まっていた。


(なんてかわいいんだろう)


恭子は抑えきれない気持ちを唇に込めてキスをしていた。
何度もキスをしているうちに二人の息は荒くなっていった。


「ちゅ……んっ……はぁ……気持ち良いでしょ?
でもまだよ……まだ女の子同士のキスには続きがあるの……舌を出してみて……」


直美の唇から赤い舌が顔を出す。
恭子はそれに自分の舌を絡めるようにキスを始めた。


「んんっ……んんんっっ!」


直美は驚き、思わず呻き声をあげたが、続けるうちにとろんとした目つきに変り、恭子の動きを受け入れていった。


「ちゅぷ……ちゅぷ……ぢゅっ……んはぁ……ちゅぷ…じゅっ……んっ……れろっ……」


先程よりも激しいリップ音が二人の唇から鳴り始めた。
恭子は自分の膣口から愛液が溢れ出るのを感じていた。
ショーツから溢れた愛液が足を伝って靴下を濡らし始めていた。


(あぁ……気持ち良い……キスだけでこんなに気持ちいいなんて……)


直美もきっとショーツを濡らしているに違いない。
恭子は直美の背中に回す手を、おもむろに直美の下半身に移動させた。

直美のシルクのような肌触りを感じながらショーツを確認すると、
膣口から溢れ出る液を吸収しきれないのか、
そこは水で濡らして絞っていないタオルのように湿り気を帯びていた。


(直美……こんなに感じてくれていたんだ……)


恭子は直美の目を見つめると、
直美も同じように愛する人を見つめる眼差しを恭子に向けていた。


「大好き……直美……愛してる」


直美は声には出さなかったが、目は同じ思いを恭子に告げているように見えた。
二人は溢れ出る液を気にもせずに舌を絡め合わせキスを続けた。



※※※



再度続く二人の口づけ

目を閉じれば唇の感触や体温を感じ、目を開ければ最愛の人の姿を愉しむ。

息も荒々に、相手を求めることに夢中になった。

膣口は閉じる事を止め、思い思いに欲を外に放出する。

まるで下の唇同士もキスを求めあっているかのようにピクピクと震えていた。

そして二人の興奮が最高潮に達した時………



「んっ! ………んんっ!! あああぁぁ!!」



二人はほぼ同時に身を震わせた。

それを世間一般的な絶頂と言えるものなのかどうかはわからない。

だが二人が本来なら越えるはずのない境界を越えて、
足のつま先から頭の天辺まで、
幸せいっぱいの痺れで満たされたのはたしかだった。
[ 2017/09/07 00:05 ] 一章【黒百合】 | TB(-) | CM(0)
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