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霧の寝台

ガチ×ノンケ専門の官能小説 主なジャンル:GL BL NTR 催眠 調教 監禁 男の娘 女装

Part.123 【 けだもの 】

早朝、恭子は玄関で目を覚ます。
泣き疲れ、いつの間にか寝てしまっていたようだ。

彼女は起き上がると、ぼんやりと辺りを見渡した。
魂が抜けてしまったような脱力した表情だ。

電気は付けっぱなし、
全て直美が出ていった時のままである。

恭子は目を閉じて軽く息を吸うと、
立ち上がって顔を洗うことにした。


ジャーーーーーー


汚れた服を脱ぎ、身体を洗う。
朝は直美とシャワーを浴びるのが日課だったため、
その時の光景が頭に浮かんだ。

しかし、すぐさまそのイメージを振り払う。
なるべく無心に徹することにした。

彼女はサッと身体を洗い終え、新しい服に着替えると、
昨日のおせちや冷蔵庫の食材などを廃棄し始めた。

液体はシンクへ、生ゴミは生ゴミ温風乾燥機へ
容器はごみ袋に詰め、ベランダに置くことにした。

その後も恭子は、あらゆる物を整理し続けた。

直美に言われた通り、
彼女の私物をまとめて段ボールへ入れると、
続いて大学やサークルで使う本や書類をまとめ始めた。

掃除は夕方まで続き、リビング、お風呂、トイレなど、
寝室以外は、すぐにでも引っ越しできる状態となった。


(あとすべきことは……)


恭子は寝室に戻ると、スマホで何かを検索し始めた。
紙と封筒を用意して書類を書き始める。

そうして書類を完成させた恭子は、
印鑑を押して封筒へと入れた。

作業を終えた彼女は封筒を手に取ると、
リビングに移動しテーブルに置いた。


(こんなことで償いにならないのは分かってるけど……
私が出来ることといったら、もうこれくらいしかないわ……)


恭子はそれから寝室に戻ると眠りについた。


※※※


次の日。


「全然動きがないな……。
外に出かける様子もないし、一体何してるんだ?」


このマンションの管理人、牛久沼達郎は、
自室で恭子の様子を伺っていた。

直美と恭子が喧嘩をしたことは知っていたが、
その後、恭子が何をしているかまでは分からなかった。

牛久沼は盗聴した音声の分析を続ける。


《全部……キョウちゃんがしたことだったんだね。あたしがレズになったのも、誠が女の子みたいになっちゃったのも……》


(何を言ってるんだ、こいつは?)


事件の全容を知らない達郎からすると、
直美の台詞は意味不明だった。腕を組んで考える。


(藤崎直美がレズになったのが女神のせい……?
誠と言うのは男のことか?
女みたいになったと言うのも訳がわからんな)


だが二人が揉めたのだけは理解できた。
会話は直美が部屋を飛び出したところで終わった。


(よくわからんかったが、別れたのは確かなようだな。
しかし、これは……俺にもツキが廻ってきたんじゃないか?
ここで女神を慰めれば、失恋の傷も相まって、
俺に惚れる可能性もあるな……)


女神が自分に惚れれば、あの身体を好き放題にできる。

いきり立つ男性器。
彼は恭子を犯す妄想を始めた。

ズボンを下ろし、不潔な竿を取り出す。
擦れば垢が出そうな薄茶色の肌。
生ゴミのような酸っぱい体臭が、
パンツの内側から漂ってくるようだ。

その汚らしい肉竿を、
これまた雑菌がこびり付いたような手で扱きだす。

ビュルルルルルル!!

けだものの細胞で凝縮された黄ばんだ汁が勢いよく飛び出し、ティッシュに放出された。 達郎はそれを握り潰すと、その辺に放り投げた。


(ひとまず待とう。すぐに行ったら疑われるからな)


達郎は、その後も都合の良い妄想を繰り返し、
恭子をネタに自慰に耽るのであった。

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