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霧の寝台

ガチ×ノンケ専門の官能小説 主なジャンル:GL BL NTR 催眠 調教 監禁 男の娘 女装

クレイジーサイコ腐女子

原作 kidoakira様

私の名前は藤咲美夜子(みやこ)。学校は高嶺の花、なんて呼ばれている。父も母も美形で、三歳年上の兄も美形、そして私も然り。美夜子という名前は、父が私の漆黒の髪を見てつけた名前で、母譲りの色白で、どうやら男の人が好む見た目をしているみたい。
でも、そんなの興味がない。
「おはよう、美夜子。」
通学路の途中の交差点で待っていてくれたのは、彼氏の鈴木誠一くん。私の彼氏。背が高くて、優しくて、学校でもファンが多いほどの美形。中性的な顔立ちが私の好みそのもの。
「おはよう、誠一くん。今日もすごく、受け顔ね。」
誠一くんを見ているとうっとりしてしまう。鼻筋の通った顔は、男らしいのに、色素の薄い猫毛がふわふわで、どう見てもホモカップルのネコ、受けの見た目! ベストオブ受け!
「またそれかよ。」
誠一くんが笑う。
そう、私は隠してはいるけど腐女子なの。自分の恋愛よりも、男の子同士が恋愛をしていることに興奮してしまうの。壁ドンは自分がされるより、彼がされているのを見たい。
「ああ、誠一くんの肌キレイ…。精液で汚したい。」
「美夜子が喜ぶから肌に気使ってんだぞ。精液は嫌だなぁ。」
学校に向かって歩いていると、誠一くんが所属しているサッカー部の友人が、彼の肩に腕を回して話出した。
「…ぐふっ。」
咳き込むフリをして、口元を押さえる。誠一くんは友達が多いから、こういった萌えイベントによく遭遇する。彼と付き合っているのは、ホモのためだったけれど、それでもいいと言ってくれたの。
男の子同士ってどうしてあんなに密着するのかしら。ホモなの?誠一くんを犯したいの? サッカー部の先輩が誠一くんの髪をくしゃくしゃになるくらい撫でているのを見て、興奮して耳が赤くなっていくのがわかる。
「誠一くん。」
彼の制服を少し引くと、視線が合う。そして少し困ったような顔をしてから、足を止めて先輩に向き直る。
「先輩、ネクタイ曲がってますよ。」
「え、マジ?」
誠一くんが先輩のネクタイに手を伸ばして、曲がっているネクタイを解いて、また結びなおしている。彼にネクタイの結び方を教えたのは私。こんなときに活躍するなんて!
男の子のネクタイを男の子が結びなおす姿を、目に焼き付けるようにじっくりと観察する。先輩は誠一くんよりも体格がいいから、きっと攻めね。誠一くんのことが好きで、彼女がいるから手が出せないのよ。誠一くんも先輩に触ってほしくて仕方ないんだわ!
妄想が先行してしまうのはいつものこと。はしたない笑みを浮かべていると、少し寂しそうに誠一くんが笑っていた。

お昼休みは、ふたりで空き教室でお昼ご飯を食べていた。もちろん、ふたりで愛をささやき合ったりはしない。私はお昼ご飯に持ってきていた太いフランクフルトを差し出す。
「はい、あーん。」
もちろん、スマホを片手に。誠一くんは少し迷ったあと、フランクフルトにかぶりついた。スマホを連写モードにして撮影をした。可愛らしい顔に思わず息が乱れる。
「はあ…はあ…おいしい?」
「美味しいけど…。」
「じゃあ、次はヨーグルトねっ」
誠一くんが上を向いて、上からヨーグルトを落として食べさせるというもの。もちろんスマホで連写は忘れない。受けが犯される姿を、直に見られることがとても嬉しいの。この上ない幸せなの。
「なあ、美夜子。」
「なに?またフランクフルト食べる?」
「俺さ、本当はこんなことしたくないんだからな。」
「え?」
「美夜子が喜ぶから、いろいろしてるだけで、俺が好きなのはお前だけだから。」
フランクフルトのケチャップが口の端に付き、それを舐めとるような仕草をしながら誠一くんが言う。
胸がキュンと高鳴る。
「か、可愛い…っ! 今のもう一回やって!」
フランクフルトで唇にケチャップをつけた。普通の女の子なら、誠一くんの言葉にときめくのかもしれないけれど、私はそうじゃないの。
誠一くんを閉じ込めて、いろんな男の人に抱かれているのを見ていたいの。
でも、誰でもいいわけじゃない。誠一くんがいい。だからきっと、私も誠一くんとは同じ気持ちではないけれど、誠一くんが好き。
「誠一くん、好き。」
「うん、俺も。」
彼のシャツをはだけさせて、写真撮影を再開した



日曜日。私は一眼レフのカメラの手入れをしていた。
『今日、両親がいないんだけど、私の家に来ない?』
というメールを送ったら、すぐに「行く」と返事が返ってきた。彼と付き合ってからもう三か月がたつけれど、手も握ったこともなければ、唇を合わせたこともない。焦れてきているのがわかっていたから、今日家に呼びつけた。
お気に入りの一眼レフをテーブルに置いて、自分のベッドのシーツは新品に取り換えておいた。ローションやコンドームと言った必需品もしっかり準備している。
ピンポーン、と音が響き、一階まで下りていく。玄関を開けると、少しだけ緊張した面持ちで誠一くんが立っていた。おしゃれをしてきているのがわかると、少し笑みがこぼれる。
「今日も素敵ね、誠一くん。」
「美夜子から声かけてくると思わなかったから、びっくりした。」
「上がって。部屋にいきましょう。」
玄関のカギを締めてから、階段を上って自分の部屋に足を踏み入れる。もちろん、彼がこの部屋に入ったことはない。きょろきょろと見渡す誠一くんは、部屋に三つある本棚に陳列したホモ同人誌やホモの商業誌を手に取ってみていた。
「興味ある?」
「いやないけど、すげー…やっぱ好きなんだな。」
「うん、大好き。」
本を見ている彼の手を引いて、二人でベッドに腰かけた。
「私ね、誠一くんが好き。」
「美夜子…。」
「だから、これ見て欲しいの。」
誠一くんの目の前に人差し指を向ける。誠一くんが指を見ているのを確認して、指をゆっくりと動かした。
「あなたは、身体が動かなくなる。」
古典的な催眠術。昔、母に教わっていたもの。誠一くんは驚いた表情をしながら、ベッドにゆっくりと倒れ込んだ。
「え、は? なんだこれ、身体、うごかねえ…っ。」
「誠一くん、溜まってるでしょう?」
「美夜子、何考えてんだ…っ。」
部屋に入ったときから興奮して膨らんでいた肉棒に触れる。肩がびくっと跳ねていた。
「美夜子―、もういいか?」
ノックなしで部屋に入ってきた男は、シャツにジーパンという簡素な服を着ていた。男の声に、誠一くんが不安そうな顔で私を見ていた。
「紹介するね、兄の朝陽(あさひ)。」
「どーも、藤咲朝陽です。」
「お兄ちゃんはね、ゲイなの。」
兄が誠一くんの顔を覗き込む。不安そうに、怯えた表情の彼に、キスをしていた。
「ちょっとお兄ちゃん、まだカメラの準備してないわ!」
「悪い悪い、可愛いからついなー。」
身体が動かせない誠一くんの服を、兄がゆっくりと脱がしていく。ボタンを外して肌着をまくると、筋肉質だけれど細身の胸板と贅肉のない腹筋が現れた。
「こりゃ大物だなぁ。」
「やめ…美夜子、やめてくれ…っ。」
「可愛い顔。怖い?誠一くん。でも大丈夫、お兄ちゃん上手だから。ノンケを何人も相手にしたことがあるんだから。」
兄が彼の頬を押さえて、深く口付ける。ぴちゃ、ぴちゃ、と音を立てながら、少し乱暴に舌を絡めていた。その様子を見ながら、一眼レフを構える。
キスを終えてから、耳元に唇を寄せて、ぺろぺろと形を確かめるように舐めていた。舐めながら、誠一くんの胸の突起を軽く摘まんでいた。
「んぅ、ん…は、あ……いや、だ…んんっ。」
もともと誠一くんに素質があったのか、よほどたまっていたのかはわからない。男に舐められているはずなのに、はち切れんばかりに膨らんでズボンを押し上げていた。それに気づいた兄が、誠一くんを丸裸にした。
「おーおー、可愛いじゃん。」
「あ、あ…やめ、」
「でも誠一くん、こんなに興奮してるよ。男に触られてるのにね。おかしいよね?」
彼の肉棒は、若いからこそ腹部にくっつくほど反り返っていて、弓のようだった。兄はそれに気づいて包み込むように握ると、ゆっくりと扱き始めた。
「あっ、…ふっ、あ、やめ、やめ、あ!」
「一回イクか?」
ローションを手に取り、肉棒にたっぷりとかけてから、また扱くのを再開した。ぬめりを借りて、くちゅくちゅと音を立てながら扱かれる肉棒。快楽が集まってきて、今にも爆発しそうだった。
「あ、あ、…くそ、…う…っ」
切なげな声に、兄は手の動きを止めた。絶頂を迎えることが出来ない誠一くんは、目にいっぱい涙を溜めながらねだる。
「あ、なんで、」
「なんだよ、イキたかったのか?」
「ち、ちが…っ。」
「イカせてください朝陽様、って言えたらイカせてやるぜ。」
我が兄ながら意地悪だなと、誠一くんの表情をカメラに収める。絶頂が近いのに止められて、しかもおねだりまで強要されている。気まぐれに胸の突起を舐められている。身体は動かないから、兄によって足を開かされたまま。
「…っ、嫌だ…っ。」
身体が動かないのに、快楽に身を任せた方が楽なはずなのに。男に抱かれるという行為を拒絶する様子に、うっとりする。従順な人よりも、抵抗している方が好き。ノンケの男の人が、イケメンの兄に犯されて、抵抗しながらも感じてしまう。漫画だけじゃない、現実のホモも最高。
「嫌なんだ、セイイチくんは。」
お兄ちゃんがわざとらしく肉棒から手を離す。絶頂を迎えられないことがつらいはずなのに、誠一くんは少しだけ安心した顔をする。そういう顔が、私たちを興奮させるのに。
「抵抗されるとそそるよなぁ。」
「やっぱり私たち、似たもの兄妹ね、お兄ちゃん。」
「お前の彼氏、みんな俺好みだしな。」
お兄ちゃんが今まで犯してきた歴代の彼氏を指折数えて、それを見た彼が怯えたように目を見開いていた。
「彼氏って…。」
「私ね、ホモが好きなの。」
「…それは知ってるけど…。」
「だからね、彼氏とお兄ちゃんのセックスを見るのが至高の幸せなの。」
誠一くんと付き合っている理由を正直に告げると、青ざめた表情に変わる。でももう遅いのよ、誠一くん。私と付き合った時点で、こうなることは決まっているから。
兄が彼の肉棒を握り、先ほどよりもすばやく扱くと、耐え切れずに腰を浮かせて白濁を吐き出していた。解放されていたと思っていたのか大げさに腰を揺らしていた。
「…はっ、は、」
「初モノはいいな、やっぱり。」
兄の肉棒も膨らんでいる。兄も服をすべて脱いで、誠一くんのよりも太くて長い自身を見せつけるように太ももに擦りつけていた。
「お兄ちゃん、これ。」
購入しておいたコンドームを手渡す。マナーだから、というとしぶしぶ受け取っていた。
身体が浮かない彼の足を持ち上げて、膝が耳の辺りにつくくらい、そらせていた。
…これがちんぐり返し、同人誌で見たことがあるけど、こんなにもえっちなの…。
「美夜子、これ押さえてろ。」
「うん。」
誠一くんの頭の方に回り込むと、膝の後ろを押さえる。恥ずかしそうに、顔をそらすしぐさが溜まらない。ここは特別な席だわ、だって、こんなに表情が見えるんだもの。
兄はローションを手に取って、排泄しかしらない彼の入り口にローションを垂らしていく。冷たいのか、びく、と彼の身体が揺れた。鼻歌交じりに、指を入れていき、ゆっくりと動かしていた。
「う、うあ、う、ぐ…っ。」
「力抜かねえと痛いぞ。」
「うう…っ、いや、だ…やめ、みやこ、」
助けを求めて、目にいっぱい涙を溜めている。やっぱり誠一くんは私が見込んだ受けだわ!
兄の太い指が乱暴にナカに入り込んでいき、ぐちゅぐちゅと音を立てながら動いている。彼は顔を歪めて、つらそうにしながらも、浅い呼吸を繰り返していた。
「あ…っ!?」
「お、ここか?」
「ああっ、あ、ぐ…あっ、ああっ、い、やめ、あああっ、」
「止めていいのか?ここ、気持ちいいんだろ。」
兄の指が彼の感じる部分を刺激したようで、先ほどとは打って変わって可愛らしい声を上げていた。腰を揺らし、舌を出しながら、否定の言葉を口にしている。
「誠一くん、素直になって。」
「あ、ああっ、ぎ、いやだ、…っ、うう、ああっ、ゆびっ…ぬけっ、ああああ…っ。」
口の端から涎が垂れている。的確に気持ちいい部分を刺激するお兄ちゃんはやっぱりテクもすごいんだなと感心した。気持ちいいはずなのに、誠一くんは目をぎゅっと閉じたまま否定の言葉を口にしている。
誠一くんの割れ目に、兄の雄が宛がわれる。コンドームもせずに、兄は一気に貫いた。
「い!あああ、いたい、うう、いたい…っ。」
「って、力抜けよー」
腰を緩く動かしながら、彼の肉棒を扱く。少しずつ緩んでいるのか、ふたりの苦しそうな声はなくなり、どちらも気持ちよさそうに声を上げていた。
こんなに近くでホモの行為がみられるなんて。なんて幸せなんだろう。一眼レフを手に取り、二人の行為を写真に収めていく。
「あーっ、あっ、いやだ…ああ、いっああ、あぐ、あっ。」
「あー、いいぜ、お前の尻。超気持ちいい。」
誠一くんは声を上げたまま肉棒から欲を出し、兄は彼の腰を掴んで激しく揺さぶりながら誠一くんの中に射精した。
雄を抜いた彼の入り口は、ひくひくと肉棒を求めるようにわなないていて、奥からこぽっと白い液体が溢れていた。それをしっかりと連写したのだった。



私の目的を知った彼氏の行動は二つ。別れるか、そのまま付き合い続けるか。もちろん、付き合っていくからには定期的にお兄ちゃんに抱かれてもらうことになるんだけど。
誠一くんはどうやら後者のようで、通学路のいつもの場所で待っていてくれた。
「おはよう、誠一くん。」
「…おはよう。」
「身体は大丈夫?」
「…ケツが痛いよ。」
「でも、昨日はすごく可愛らしかったわ。」
「そのことだけどさ。」
立ち止まって真剣な顔でこちらを見てくる。
「俺、やっぱり美夜子が好きだから、ああいうことはもうしたくない。」
「でも、私はホモが好きなのよ。」
「俺は美夜子に、普通の恋愛を教えてみせる。」
少女漫画だったら主人公の女の子がきゅんとときめく瞬間かもしれない。だけど、少しも気持ちが動かない私は、やっぱり根っからの腐女子なのね。
真剣な表情で抱きしめられる。そしてまた学校に向かって歩き出した。歩きながらスマホを操作して、ある人物に連絡を取った。

お昼の時間、いつも通り空き教室に足を運んで、誠一くんとお昼ご飯を食べる。誠一くんが自分のお弁当を開けようとした瞬間、教室の扉が開いた。振り返ると、三人の男の人が立っていた。
「お前が、セイイチくんか?」
その男たちは、私を見てにやりと笑っていた。
「待ってたわ。中にどうぞ。」
「美夜子?」
「この人たちはね、元カレなの。」
その言葉がどういう意味なのか理解した彼が、立ち上がって少し距離を取っている。そんな姿を見て、元カレたちは嬉しそうに笑っていた。私が付き合うのはイケメンのみ。付き合った後はお兄ちゃんに抱かれる運命。抵抗しそうで、中性的な男性が好きだから、元カレもそういう雰囲気の人が多かった。
私は腐女子で、ホモが好きだけれど、抵抗しているところを見るのが特に好き。男の人との性行為が好きになったり、ホモになってしまったりしたら、興味はなくなってしまうし、彼氏とは別れる。お兄ちゃんは、私が捨てた彼氏をセフレにしているようだったけれど、それさえも興味がないからよく知らない。
だけど便利なもので、こうやってたまに彼氏を落とすのを手伝ってくれているの。
「美夜子、嘘だろ!」
「誠一くんが諦め悪いんだって伝えたら、協力してくれるって。」
「嫌だ…嫌だ、美夜子…。」
「ごめんね、誠一くん。」
元カレたちが誠一くんを囲んで、押さえつける。押さえつけられた彼の目の前に膝をついて、再度催眠術をかけようと指を立てる。
「あなたは、身体が動かなくなる。」
いつも通り指を立てて催眠術をかけようとしたけれど、誠一くんは目を閉じて催眠術をかわして、押さえつけている腕を振り払うように抵抗する。あまりにも完璧な抵抗に、背筋がぞくぞくとした。
「誠一くん、そんなに嫌なの?」
「…嫌に決まってるだろ。」
ホモっぽい行動をして写真を撮られるまではいいけど、男同士は嫌だと誠一くんは力説する。こんなにも抵抗した人は初めてかもしれない。そして、ここまで愛されたのも。
「ほら、抵抗すんなよ。」
元カレの一人が誠一くんの髪を掴んで顔を上げさせて、もう一人が誠一くんの瞳を無理矢理開かせていた。抵抗しながらも顔を青くしている誠一くんに、もう一度催眠術を掛ける。
「あなたは、身体が動かなくなる。」
誠一くんの抵抗は空しく、催眠術がかかった身体から力が抜けて、がくんとその場に崩れ落ちた。
「流石、美夜子ちゃんの催眠術。」
「俺も昔やられたときはびっくりしたな~。」
思い出話に花を咲かせながら、元カレたちは誠一くんを机の上に寝かせて、制服に手をかけてゆっくりと脱がしていく。
「やめろ!触るな!」
どんなに口で抵抗していても、身体が動かないことをいいことに、誠一くんは裸にされてしまっていた。男たちの目にさらされている裸体に、思わず興奮して駆け寄る。もちろん、スマホのカメラを片手に。
「嫌だ、いやだっ」
「めちゃくちゃ嫌がってんじゃん。朝陽さん無理矢理突っ込んだのか?」
「痛かったのかもしれないな。」
「セイイチくん、一緒に気持ちよくなろうぜ。」
一人が、誠一くんに口付けをした。身体が動かないため、彼は舌も動かせない。口内に舌を入れられ、舌で強引にかき混ぜられる。ぴちゃぴちゃと音を立てながら深い口付けを交わしていた。その様子もバッチリ写真に収める。男の人の唇は少し硬くて、形がいい。キスの時に触れあっているところはいつまでも見ていられる。
「…は、は…っ。」
唇同士が離れると、誠一くんの口から飲み切れなかった唾液が垂れていた。唇を濡らし、唾液をこぼす姿は妖艶で、うっとりしてシャッターの手も止まっていた。
元カレが目配せすると、三人で誠一くんの身体を舐め始めた。胸の突起や中心部をあえて外して、足の先から指先まで、丁寧に舐めていく。ここにいる元カレは全員、元ノンケ。男同士の快楽に目覚めてしまった人たちだからこそ、男の子の感じるところがわかるのかもしれない。
「…っ、ふ……は、ぁ、…っ。」
舐められているだけだというのに、誠一くんは時折ひくん、ひくん、と身体を揺らしていた。身体が動かないから感覚が敏感になっているようで、首筋や内腿の辺りを舐められている時は切ない声を上げていた。
「…んっ、は…や、やめ…んんっ。」
三人はわざと、胸の突起や中心部に触れないようにして、ぎりぎりの部分まで舐めていた。太ももの内側から足の付け根まで舐めて、今度は下がる。じれったい快楽に誠一くんは眉を寄せて身体を震わせていた。直接的な快感はないものの、誠一くんの雄はすでに質量を増していた。
「ほら、セイイチくん。どこに触ってほしいかおねだりしないと。」
「嫌だ、…やめろっ。」
「止めていいんだ?触ってもいないのに乳首もペニスも勃起させてるのにさ。」
「本当はされたいんじゃない?抵抗しないほうがいいよ。」
「男同士もいいもんだよ。」
三人がわざと辱めるような言葉を口にする。誠一くんは恥ずかしくなったのか、顔を赤くして顔を背けていた。誰がどう見ても、誠一くんの身体は快楽に敏感に反応していた。漫画のボーイズラブは飽きてしまって、こうやって彼氏をホモにしようと画策している。漫画よりもずっと、現実のホモのほうがいい。
誠一くんは下着も脱がされているから、足を開かされると、中心部が膨らんでいるのがより一層わかりやすい。その中心部を、一人が口に含んだ。
「う、ああ…っ。」
男同士の口淫に、ぞくぞくとする。思わずシャッターを切ると、元カレに笑われた。
「美夜子ちゃんは相変わらずだな~。」
「昔からフェラ好きだったよね。」
「あ、じゃあこういうのはどう?」
そういいながら一人が誠一くんの髪を掴んで、口の中に自身を押し込んだ。誠一くんは顔を歪めて、口いっぱいに含んだ男根にうっすらと涙を浮かべていた。
「うぐ、…っ、う!」
「歯立てんなよ~。」
誠一くんの頭を掴んで、ゆっくりと腰を揺らす。ほとんど動かない彼の体をおもちゃのようにもてあそんでいた。ホモでもないのに、口淫をさせられている姿を写真に収める。誠一くんの歪んだ顔がとても美しく感じる。もう一人はローションを片手に誠一くんに問いかける。
「セイイチくんって童貞?」
誠一くんは目をそらした。その仕草が肯定していることが分かった。
「おっと、こっち出そうだ。」
誠一くんの口の中に男根を押し込んでいた元カレが、ラストスパートと言わんばかりに腰を打ち付けて、顔にかけるように欲を吐き出していた。
「…うっ。」
「…うあ、あ…。」
顔にかかる欲に思わずシャッターを切る手が止まらなくなる。
「誠一くん可愛い…っ。」
「じゃあ、今度は俺の舐めてもらおうかな。」
先ほどまで誠一くんの雄を舐めていた元カレが、ジッパーを下ろしながら誠一くんの頭もとへ向かい、口の中に無理矢理押し込んでいた。誠一くんは嫌そうな顔をしながら抵抗できずに口内に男根を押し込まれ唸っていた。
「…う、うう、…っ。」
「セイイチくんの口の中気持ちいいよ。」
髪を撫でながら、腰を揺らす元カレ。その様子を写真に収めていく。顔中を白濁まみれにしながら男根を咥えている姿はとてもいやらしい。レイプされているというのに誠一くんは涙ひとつ流さない。抵抗する強い意志を感じる。やっぱり、誠一くんを選んでよかった。今までの彼氏よりもずっと長く抵抗してくれそう。
「んっ!…うう、ううっ。」
誠一くんの声が上がり、視線を向けるとローションを使って誠一くんの中をほぐしていた。昨日お兄ちゃんを受け入れたため、すんなりと指を受け入れて、ローションの滑りを借りてくちゅくちゅと音を立てながら解されていく。そちらの写真を撮ろうと足元へ向かうと、足を開かせて、指をすでに三本も入れていた。
指を中に入れながら、男性が感じる前立腺を探し出し、わざと引っ掻くように刺激していた。
「ふ、う…ううっ、ふ、んんっ。」
感じる部分に指が触れる度、誠一くんの腰がビクッと跳ねていて、本気で感じてしまっているのがわかる。
「すげえ、中とろとろ…。もう入れるわ。」
我慢できないといった様子で、コンドームをつけずに誠一くんを貫いた。
「うう!う、ふうっ、ううう。」
「口もおろそかにしないでね~。」
上の口と下の口の両方で男根を受け入れ、突かれている。これが複数プレイの魅力だわ。
「じゃあ、俺はこっち頂こうかな。」
自分の尻を自分で解していた元カレが、誠一くんに跨っている。口に入れられた男根が抜かれて、顔を上げて、誠一くんの雄を元カレの入り口に当てられる。
「あ、あ…やめろ、嫌だ、やめろ…!」
誠一くんの声は届かず、腰が下ろされて元カレの中に誠一くんの雄が入り込んでいく。
「童貞卒業おめでとう、セイイチくん。」
「うああ…っ、嫌だ、嫌だ…。」
「じゃあ、こっちも舐めてね。」
誠一くんの口にまた男根が押し込まれる。四人の男の子たちが絡み合う姿に、
「…すごく、イイ…。」
うっとりとした声が漏れてしまった。誠一くんが苦しそうにしているけれど、四人ともすごく気持ちが良さそうだった。それを写真に収めると、すぐに動画に切り替えた。
パンパンと肌がぶつかる音が響く。うめき声にも似た喘ぎ声が部屋にこだましていた。リアルな男の子たちのセックスをこんなにもみられるなんて幸せだと思いながら、動画を撮り続けた。

お昼休みが終わっても行為は終わらず、結局午後の授業をすべて欠席して放課後まで行為をしていた。私の趣味を理解してくれている元カレたちは、誠一くんにたっぷりと精液をかけてくれていた。全身性液まみれの彼を写真に収める。
「…みやこ。」
「気持ちよさそうな顔。たくさんイってたもんね。」
「…俺はお前をあきらめないから…。」
「ふふ、それは楽しみだわ。」
精液まみれになりながら、誠一くんはぐったりしながら宣戦布告をしてくれた。まだまだ楽しめそうですごく嬉しかったわ。



それからというもの、平日は元カレたちが、休日はお兄ちゃんが誠一くんを犯し続けた。誠一くんの入り口は緩んでいて、ローションで濡らせばすぐに男根を受け入れられるようになっていた。
けれど、誠一くんの心は壊れなかった。どんなに絶頂を迎えても、嫌だと繰り返し、行為の最後には私に愛してると声を掛けてくれていた。今までの歴代の彼氏たちとは異なる対応に少し戸惑っていた。
「ほら、入れるぜ。」
「う、ああ…っやめ、やめろ…っ。」
誠一くんは四つん這いのポーズでお兄ちゃんの男根をずる、と受け入れた。
「あ…あ、?」
誠一くんの様子がおかしくて、カメラを録画に切り替えた。お兄ちゃんはいつも通り、乱暴に腰を打ち立てる。誠一くんの身体が、ブルブルと震えていた。
「あっ、あ、あああっ?…ふあ、ああ、あーっ。」
ビクン、ビクンと身体が震えて、誠一くんは絶頂を迎えていた。シーツを白濁で汚しながら、誠一くんは大きく仰け反る。
「ああっ、いい、い、…ああ、きもち、きもちいいいっ、ああっ、あう、…っああ!」
自分から腰を揺らしてお兄ちゃんにおねだりする。振り返りながらお兄ちゃんに口付けをねだって、嬉しそうに口づけをしている。
「あんっ、あんっ、…ひあ、きもちい、おしりきもちいよぉ…っ。」
口淫を自分から率先して行ったり、騎乗位をして絶頂を迎える。誠一くんがメスになる瞬間をみながら、私も絶頂を迎えた。
「……やっぱり、ホモは最高ね。」



[ 2022/05/22 13:18 ] 短編 | TB(0) | CM(0)
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