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霧の寝台

ガチ×ノンケ専門の官能小説 主なジャンル:GL BL NTR 催眠 調教 監禁 男の娘 女装

part.11 【 クラス替えの危機 】


寒さは次第に緩和し始め、春の気配が訪れていた。
二時限目、恭子達のクラスでは英語の授業が行われていた。
ネイティブな女教師が生徒の机の周りを歩きながら、教科書を読んでいる時のことだった。

今日の授業内容は予習してあるので、突然当てられても対応できる。
恭子は教科書を眺めながら、これから誠と直美にかける催眠術について考えていた。
前の方の席では直美が教科書も見ずにぼーっと前の席の女子のことを見ている。


「…ミスナオミ! 集中しなさい」


女教師がそんな直美の姿に気づいたのか、いきなり直美の机をトン、と指で叩いて注意をした。


「す、すみません」


直美はいきなりのことに驚いたのか、ビクッとしてから頭を少し下げた。
最近の直美は勉強に集中できていないようだった。

原因はただひとつ、恭子の催眠の効果にあった。
恭子の催眠は徐々に効果を増し、直美は女性をより性的な目でみるようになっていた。

おそらく今日も、前の席のポニーテール女子のうなじを見ていたんだろうと想像がつく。
直美の成績は、目に見えて下がっていた。


(このままいったら、大変ね……)


恭子は少なからず責任を感じていた。
直美のことは大好きだ。大好きだからこそ、直美の将来に迷惑はかけたくなかった。
自分の欲求のためだけに直美の進路を変えさせるのは良くない。
恭子はふと思いついた。


(催眠…勉強にも使えないかしら?)


急激に頭がよくなる魔法のようなものはかけられないが、直美が勉強に集中できるようにして、その間私が教えたらどうだろう。
そこまで考えたところで、チャイムが鳴った。
恭子は教科書とノートを机の中にしまうと、新しく数学の教科書を出した。



※※※



一日の最後の授業が終わり、恭子と直美は帰り支度をしていた。


「直美、もうすぐ期末テストだけど、勉強の方大丈夫なの?」

「それがさー、すごくやばいかも? 最近全然集中できないんだよね。
もし次、赤点とったら、来期は一般クラスに落とされちゃうかも…」


恭子たちの学校は、特進・一般・体育推薦クラスに分かれており、1年に一度クラス替えがある学校だった。
一般と特進のクラス替えは、主に特進クラスの成績下位の者と、一般クラスの成績上位者の入れ替えとなる。
恭子も直美も、特進クラスに位置しており、同じ大学を目指していた。


(もし直美が一般クラスに落とされたら、来期は同じ教室で過ごせなくなる。
それだけじゃない、大学だって違うところに通うことになるかもしれない…)


「直美、私に良い考えがあるの。今日これからうちに来て一緒に勉強してみない?」

「えっ良い考え?行くいく! キョウちゃんオリジナルの勉強法でも教えてくれるの?」


親友の恭子の誘いは直美にとって願ってもないものだったらしく、直美は喜んで誘いを受けた。
帰り際に、誠が直美を迎えに来ていた。
二人はドアの付近で少し喋ると、直美だけ恭子の元に戻ってきた。


「どうしたの?」

「いや、誠が勉強教えてくれるって言ってくれたんだけどね、先約がいるからって断ってきちゃった」


恭子はなるほど、と考えた。



※※※



「やっぱりわかんないよ〜」


恭子の部屋で勉強を初めて十五分、早くも直美が根を上げた。


「そういえば、さっき言っていた良い考えって何なの?」

「うん、それはね」


恭子は英語の授業中に思いついたことを提案する。


「催眠状態で勉強してみない? もっとスルって頭に入るかもよ?」

「催眠? おおっ! なるほど! ……それいいかも!」


直美はベッドに横になった。
そしていつもように恭子が暗示をかけ催眠状態にした。

問題集とノートを広げ、直美がわからないところは恭子が教える。
いたって普通の勉強法だが、ひとつだけ違うことがあった。

直美が絨毯に座りテーブルに向かうと、恭子はその後ろから座り、右手で直美の手ごとシャーペンを一緒に握った。
問題集のページをめくるときは、後ろから恭子が左手でめくる。

二人は体を密着させながら勉強をしていた。体に触れられることに慣れさせるためだ。
恭子は時折直美の体を触った。

直美は制服のまま恭子の家に来ていたため、恭子は短いスカートから覗く太ももをそっと撫でた。

最初は何の反応もなかった直美だが、恭子の左手が太ももの内側を撫でると、熱い吐息を吐いた。
恭子はつつつ、と指で直美の脚のラインをなぞってみた。


「…ん…」


直美は少しだけ身をよじる。
恭子は左手を太ももから離し、直美の左胸を触った。
ドキ、ドキ、と服の上からでも鼓動が速くなっていることがわかる。
恭子はこのまま服の下に手を入れたい衝動に駆られたが、ゆっくりと胸を撫でるだけにとどめた。

勉強は一日五ページと決めてできるだけ毎日繰り返した。
催眠も繰り返しかけることで効果が出てくる。

そして勉強の後は、決まってやることがあった。


「だいぶ勉強したね。気晴らしに動画でも見よっか?」


恭子はそう言うと自分のスマホを操作し、ある動画を再生した。
そこにはいやらしい音を立てながら、女性同士がキスをする映像が流れていた。

直接的な動画を見るのは二人とも初めてだったので、スマホから流れてくる音声や映像に、恭子と直美は釘付けになった。


「んぅ…はぁん…っ」


片方の女性がもうひとりに胸を揉まれて、気持ちよさそうにしている。
恭子は直美の顔を見た。
直美はスマホをじっと見ながら、少し顔を赤くしている。
勉強の時と同じように恭子は直美の後ろから手を回してスマホを見ている。

恭子は直美の胸をちら、と見た。首元の空いた隙間から直美の胸の膨らみが見える。
恭子は自分の体が火照っていることを感じていた。同時に下着も少し濡れていた。
直美の方も、濡れた下着が居心地悪いのだろう、何度か体勢を整えていた。

動画も終わり、恭子は催眠を解いてから直美を家に帰らせた。
恭子には一つ気がかりなことがあった。


(直美の下着…きっと濡れてたわよね)


友達の家で勉強をしていただけのはずが、
下着が濡れていたら不審に思われないだろうか?


恭子は少し考え、二回目からは新たな催眠をかけた。


「前動画を観たとき、下着が濡れて嫌だったわよね?今回からはナプキンをつけてから観ようか」


恭子は動画を観る前に直美にナプキンをつけさせることを徹底した。
そして鑑賞後は、それを恭子の家で外させてから催眠を解くことを忘れなかった。



※※※



「キョウちゃんありがとう! 期末テスト、すごい成績上がったよ!」


恭子の催眠は、直美の成績に大きな変化をもたらした。
誠や恭子の成績にはまだまだ届かないが、一般クラスに落とされる心配はもうないだろう。



それから一カ月後、クラス分けが実地され、二人は高校3年に進級した。
担任の先生にも進級のことでだいぶ心配されていた直美だったが、一般クラスへの降格はなく、
無事恭子と同じ特進クラスに残ることができた。

単純に直美とまた1年同じ教室で過ごせることになったのも嬉しかったが、直美が以前より自分を頼ってきてくれることが、恭子はなによりも嬉しかった。
直美の方も楽に勉強ができるので、催眠術を勉強に取り入れるやり方に満足していた。



※※※



その日の夜、恭子は何も知らないかのようにラインを送った。

「最近、あんまり桐越くんといるとこ見ないけど、うまくいってるの?」


進級してからというもの、直美は以前よりも誠とデートに行く回数が減っていた。
元々は一般クラスに落とされないように、誠とのデートを自粛して、
恭子との勉強を優先していたのだが、進級してからもその生活はあまり変わらなかった。


「ん、やっぱり受験中は、誠とデートするのは、ほどほどにした方がいいと思うんだよね。今回の件でだいぶ懲りたしさ。でもキョウちゃんとの勉強はこれからも続けるよ! 成績も上がるしキョウちゃんとも遊べるし、まさに一石二鳥って感じ♪」


直美はそうラインを返したが、実際は恭子から受ける催眠が心地良いというのも理由の一つであった。



※※※



それから数ヶ月、恭子の計画は順調に進んでいた。
それは直美に対してもそうだったが、同時に誠に対しても催眠計画を進めていた。

「女性の裸は好きよね?」


ゆっくりと頷く誠。
誠は今日も一人で恭子の家を訪れ、催眠をかけられていた。
あれから恭子は、誠に直美や恭子以外の女性のことも魅力的と思えるように催眠深化を進めていた。

直美に見せたように女性の裸の写真を見せ興奮するように暗示をかけ、
催眠中に興奮することに慣れさせたのだ。


「さあ、目を開けて」


恭子はゆっくりと目を開ける誠の前にノートパソコンを置く。
その画面には、女性同士がキスをする画像が表示されていた。


「どう?『興奮』するわよね?」


最初はぼんやりと画像を眺めていた誠だったが、だんだんと顔が赤くなっていくのがわかる。
恭子は画面を変えて、今度は女性同士が喘ぎながら性器を擦り付けている動画を流した。


『ぁあんっ気持ちいい…っ』


パソコンからは女性の官能的な声が流れてくる。
恭子は誠のズボンの一部が盛り上がっていることを確認してから言った。


「どう? 興奮してきたでしょ、だんだん、股間のそれ、いじりたくなってきたわよね…?」


恭子は誠の右手を取り、誠自身の性器へと誘導する。
誠は荒い息を吐きながら、自分の性器を撫で始めた。


「直に触ってもいいのよ? ここでは誰にも見られないわ。オナニーしたいでしょ?」

なろう挿絵-黒百合


誠は我慢できないのか、興奮で震える手でチャックを下ろすと、硬くなった性器を取り出して、扱き始めた。

恭子は、誠の性器が小さいため最初はそれを眺めることができたが、しばらくするとトラウマから嫌悪を感じ、目を逸らした。

誠の手の動きは次第に速くなり、「うっ」と声を漏らすと同時に射精した。

さいわい誠は自分の左手を使い精子を受け止めたため、恭子の部屋が汚れることはなかったが、その匂いに吐き気を催した恭子は急いで窓を開けた。

誠は催眠中に自慰をしても覚醒することはなかった。

これは恭子の計画にとって、大きな一歩だった。
そして恭子はこれからの計画のため、誠の家での行動にも催眠をかけることにした。


「あなたはこれから、毎日家に帰る度に自慰がしたくなります。それも、女の子同士がエッチしている姿を想像してね。男の子なら、普通のことよね?」


誠は目を閉じながら頷いていた。

それ以降、恭子は誠に自慰をさせる時はコンドームを使わせるようにした。
出した精子が辺りに散らばるのを恐れたのと、誠の手に付着した精子の匂いを消臭するのに困ったからだ。

また、自宅できちんと自慰をしているか確認も怠らなかった。
誠はいつの間にか恭子のことを「恭子さん」と名前で呼ぶようになり、二人の距離は徐々に近づいていった。
[ 2017/09/01 00:05 ] 一章【黒百合】 | TB(-) | CM(0)
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