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霧の寝台

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聖十字騎士エルフィーナ ~百合と背徳に溺れていく女騎士~ Part.6

文章:白金犬




 女神ファマロスを祭る大聖堂。

 聖王国に住まう人、特に敬虔なるファマロスの信徒である聖十字騎士は、ここで婚姻の儀を捧げることとなる。

 ステンドグラスから日光が差し込む昼下がりのその時、その聖なる礼拝堂にて、エルフィーナとリリーナは快楽を貪り合っていた。

「あっ、あああっ……ファマロス様の前でお姉様と愛し合えるなんて……ちゅっ……ちゅうう……」

 エルフィーナはウェディングドレス姿ーー但し、ヴェールやグローブやタイツなどのみで、それ以外は全裸に近い衣装だった。並ぶ礼拝堂の机に座るリリーナは、いつもと同じ下級騎士の制服を着崩すようにして乳房などを曝け出しており、そのリリーナの膝の上にエルフィーナは乗っていて、リリーナの首に腕を回しながら唇を貪り合っていた。

「本当に、お姉様のお嫁さんになったみたい♡ この場所で、この衣装でレズセックス出来るなんて……あむ……ちゅば……ああ、好き♡ レズキス、大好き♡ ねえ、お姉様、おっぱいもキスしよ。んっ……んんっ……♡」

 エルフィーナは身体を密着させていくと、リリーナの乳房と自分の乳房を押し付けるようにしながら、その先端部を擦り合わていく。

「ふふっ、エルは本当にこれ好きね」

「だ、だってぇ……男となんかじゃ絶対に出来ないもん☆ っあん……お姉様の乳首、固いっ……♡ エルの乳首も悦んでるの分かりますぅ? えいっ、えいっ……こうやってコリコリして……あああぁ~、きもちいいっ♡ ファマロス様ぁ、レズセックスって最高の気持ちいいですよぉ♪」

 女神像の前で、快楽に溺れるエルフィーナとリリーナ。2人がその行為に夢中になっていると--

 突然、礼拝堂の大扉が開かれる。

「エ、エルっ……? これは……?」

「ア……アルフ?」

 現れたのはエルフィーナの恋人アルフレッドだった。彼をここに呼び寄せた張本人であるリリーナは、2人に知られないように静かに冷たい笑みを浮かべる。

「これが、本当のトドメよ。愛する彼氏の前で、変態レズビアンになったエルの姿を見せてあげなさい」

「っえ……そ、それは……」

 さすがにエルフィーナも、リリーナが作り出した状況に動揺を隠せない。そんな僅かに抵抗の色を見せたエルフィーナだったが、すかさずリリーナがその首筋にキスをしながら、乳房を責め始める。

「んあっ♡ ああぁ~ん♡」

「エ、エルっ……?」

 自分との行為では聞いたことのないような、明らかに艶を帯びた甘い声を漏らすエルフィーナの様子に、アルフレッドは目を剥いて驚く。

「アルフレッド君だったっけ? ごめんなさいねぇ。君の情けない軟弱おちんちんじゃ満足出来ないって言うから、エルのこと私が寝取っちゃった☆」

「は、はぁ? 意味が分からない……! エル、しっかりしてくれっ! 無理やりなんだろ? なあ、エルっ! 聞いてくれよっ!」

「はぁ、はぁ……っう……アルフぅ……」

 こんな痴態を前にしても、アルフレッドは愛するエルフィーナを信じて、真摯で真っすぐな瞳を向けている。そんな一途なアルフレッドの想いに触れて、完全に溺れていたエルフィーナの瞳に正気が戻りかける。

 --が

「今度はエルからも愛して欲しいわ。ほら、いつも貴女を気持ちよくしてる私のお・ま・ん・こ♡ 今日は貴女が好きなようにしていいのよ」

 リリーナは誘惑するようにそう言いながら、スカートの裾をまくって、愛液に塗れた秘裂をエルフィーナに見せつける。

「う、あ……ぁ……オマンコ……お姉様の……好きに……♡」

「しっかりしろ、エル! エルーっ!」

 半裸の花嫁姿のエルフィーナが、発情しきったリリーナの女性器を見て唾液を垂らす。そんな恋人にアルフレッドは必死に声を掛けるが、もはやエルフィーナは聞く耳を持っていなかった。

 エルフィーナはアルフレッドに首を向けると

「ごめんなさい、アルフレッド。私、女の子だぁ~いすきの変態レズビアンになっちゃったんだ♪ もうアルフレッドの痛いだけで気持ち悪いおちんちんなんていらないの。だから、ごめんね。そこで、私の気持ちいいレズセックス見てていいから」

「エ、エル……?」

「いただきまぁ~す」

 じゅるりと舌なめずりをしながら、エルフィーナはリリーナの股を開き、自らの秘部を押し付ける。

「っあん! いいわ、エルフィーナ。そのまま動いて……」

「はい、お姉様♡ んっ……んんっ……ああ、やっぱりこのオマンコの感触、最高っ♡」

 女性器がこすれ合う感触に、エルフィーナは唾液を垂らしながら悦ぶ。そして快楽に溺れる表情を見せつけるようにして、アルフレッドの方へ顔を向ける。

「すごいんだよ、女の子同士のセックス♡ オマンコ同士を擦り合わせるだけじゃなくて、こうやってクリトリス……知ってる? 女の子同士のおちんちんを擦り合わせても……あぁぁぁんっ♡ いいっ♡」

「っああ! 気持ちいいわ、エルっ♡ 上手よっ♡ もっと動いて私を気持ちよくして」

 甘い声を上げながら、エルフィーナとリリーナは、やがてアルフレッドのことなど意識の外に置いて、楽しみ始める。

「はぁ、はぁ……好き♡ お姉様、好き♡ 大好き♡ 愛してる♡ ちゅば……ちゅううっ♡」

「私も好きよ、エル♡ 貴女のことを愛しているわ♡ ちゅば……ちゅうう♡」

 恋人のように愛を囁き合い、濃厚に唇を重ね合わせる2人。アルフレッドはもう口を挟む余裕もなく、ただ黙って雌の絡み合いを見続けることしか出来ない。そうしているうちに……

「くすくす。見て、エル。あの男の子、私達のレズセックスを見て、おちんちん勃起させてるわ」

「えっ……? あ、本当だ……きもちわる~い。私とセックスしている時より大きくなってるみたい。ふふ、でもこうなっちゃったお詫びに、私達をオカズにしてオナニーしてもいいよ♪ その代わり、あんまりこっちにその汚いおちんちん見せないでね。気持ち悪いから」

「うあああ……あああああああっ……!」

 愛していた、信じていた恋人に最悪の言葉を投げかけられたアルフレッド。しかし現実は彼女らの言う通りで、アルフレッドはエルフィーナとの行為よりも、その時も快楽に溺れているエルフィーナを見て、激しく勃起させてしまっていたのだった。

 訳が分からなくなったアルフレッドもまた、理性を捨てて雄となり、ズボンを引きずり下ろすと自らの肉棒を扱き始める。

「うわ~、本当に始めっちゃった。気持ちわるぅ~い」

「私達は私達で楽しみましょう、エル♪ さ、今日は貴女が私をイカせて……♡」

 そうして自慰を始めたアルフレッドのことなど無視をして、再び腰を動かし始めるエルフィーナとリリーナ。

「っあん♡ イキそっ♡ お姉様とのラブラブオマンコセックスでイク♡ アルフの軟弱おちんちんよりも、最高の気持ちいオマンコでイクっ♡ イク、イクイクっ♡ レズセックスでイクうううううう♡」

「っうあああっ! エル、エルぅぅ♡ エルぅぅぅぅぅぅ♡」

 リリーナの上で腰を振るエルフィーナが達したのと、肉棒を自分で擦っているアルフレッドが射精をしたのは同時だった。

 圧倒的な興奮と快楽の後ーーエルフィーナとアルフレッドの胸の中には、もう後戻りできない、絶望が残っていた。

「うあ……ああぁ……」

 アルフレッドはその感情に膝を崩して、嗚咽を漏らし

「はぁ、はぁ……お姉様、もう1回しよっ。今度は汚い男なんていないところで、2人きりで愛し合いたいです♪」

 エルフィーナは至福の表情を浮かべていた。


 こうして、エルフィーナは聖十字騎士団に入団してから1年の時をかけて、リリーナの手によって女同士の快楽に完全に溺れていったのだった。








 エルフィーナが聖十字騎士団に入団してから2年が過ぎていた。つまり、エルフィーナがリリーナの手によって女同士の快楽に溺れてから1年の月日が経っていた。

 エルフィーナは、エバグリーン家の人間らしく、聖十字騎士として入団直後から目覚ましい成果を上げ続け、入団3年目にして副団長への就任という、異例の出世を遂げていた。

「おめでとうございます。エルフィーナ副団長」

 就任式を終え後、彼女にそう声を掛けてきたのは鋼鉄騎士団第1師団長アルフレッドだった。

 鋼鉄騎士団は、1年と少し前に当時の団長だったウルシマスが突然失脚したせいで、団内でゴタゴタがあり、その一環でアルフレッドは最近師団長へと昇進していた。こちらも異例の出世といってもいいものだった。

「鋼鉄騎士がわざわざ聖十字騎士の副団長を祝いに来るなど、ご苦労なことです」

 エルフィーナは冷たくそう言うだけで、述べられた祝辞の礼すら言わずに、アルフレッドの側を通り過ぎていく。

「あ、あの……エルっ……!」

「私はエルフィーナです。それと、いくら組織は違うとはいえ、私は貴方の上席です。騎士ならば礼儀を逸せずに敬称をつけなさい、アルフレッド師団長」

 その口調は静かだったが、氷を思わせる冷たさと、全てを断じる圧力があった。

「申し訳ありません」

 悲しみを隠せずに、アルフレッドが頭を下げる。それにもやはり見向きもせずに、歩き去っていくエルフィーナだったが、ふと立ち止まって振り返ると

「ごめんなさい。もう私、男には興味無いの。貴方とやり直すなんて、ありえないから」

 それだけ言い残して去って行った。

□■□■

「ぁあんっ! あんっ……リリーナさん止めてっ! 私、女の人は……んあああっ!」

 その日、リリーナは例年のように、新入団員から好みの女性騎士を選び、自室に連れ込んで行為に及んでいた。

「あっ、あっ……気持ちよくなっちゃう! アウグスよりも上手ぅ♪ 気持ちいいよぉ」

(ふふ、たまらないわね)

 普通の性癖の女子を、快楽で同性同士の快楽へと溺れさせていく。理性や良識と欲望や本能の狭間で揺れながら、結局は快楽に溺れて、女性同士の行為にハマっていく過程にたまらなく興奮する。

 相変わらず、そのような歪んだ性癖を持ったリリーナは、また新たなターゲットと身体を重ねていた。しかしその新しい相手も、1度女同士の行為に溺れさせてしまえば、彼女への興味は急速に失われ、リリーナはまた新しい生贄を探すだろう。

 つまり、完全に女同士の行為に堕ちきったエルフィーナは、既にリリーナのターゲットではなくなっていたのだった。

「ほら、どう? ここが気持ちいいんでしょう? 彼氏と比べてどう? 女同士はいいでしょう?」

「ああっ、いいっ! 男の人とのセックスよりも、リリーナお姉様の方が気持ちいいっ♡ もっと、もっとしてぇぇ♡」

 そして今日もリリーナの毒牙にかかった女性騎士がまた一人ーー

□■□■

「ん……ちゅ……ふぁ……ふ、副団長……」

「ここでは、エルお姉様と呼びなさい……ん、ちゅ……」

 一方、エルフィーナは副団長という立場を利用して、好みの女性騎士を自室に連れ込んでいた。

元々、その美しい容姿と清廉な性格で異性同性問わず人気の高かったエルフィーナである。エルフィーナの方からも、それとなくそういった素質のある娘を選び、自室でこのように迫れば、強く抵抗する者はいなかった。

「可愛いわ、エリン……」

「ん……エ、エルお姉様……んんぅっ! わ、私初めてなの……優しくして下さい……」

アルフレッドと決別することとなったあの日から少しして、エルフィーナはリリーナに切り捨てられるようにして、関係が終わった。

 すっかりリリーナに溺れた後に関係が無くなったことは、エルフィーナにとってはあまりに酷い仕打ちであった。

そして、それとは別の話で、開発されたエルフィーナの身体はその解消する先をなくしてしまい、激しく疼いて仕方なかった。だからといって、その火照りを鎮めるためにアルフレッドとよりを戻すーーいや、男と関係を持つこと自体が有り得なかった。

 そんなエルフィーナが、こういった行動に走るのは当然だった。

「んっ……あっ、気持ちいい……エル姉様、愛しています♡」

「私もよ、可愛いエリン……♡」

 こうして、更にこの先聖十字騎士団長となるエルフィーナは、聖王国の栄えある聖十字騎士団を、己のハーレム騎士団として成り立たせていくのだった。

 これが、百合と背徳の快楽に敗北し、溺れていった、とある聖十字騎士の顛末である。


聖十字騎士エルフィーナ ~百合と快楽に溺れていく女騎士~ 了
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