2ntブログ

霧の寝台

ガチ×ノンケ専門の官能小説 主なジャンル:GL BL NTR 催眠 調教 監禁 男の娘 女装

Part.94 【 手強い女◇◆ 】

ニャーニャー ニャーニャー


早朝、海猫の鳴く声で萌は目を覚ます。

カーテンを開くと、ちょうど朝日が海辺から顔を出すところであった。ソファーに座り、じっと朝日を見つめる。

萌は忍とは別の部屋に泊まっていた。

昨夜、フロントに部屋の変更を申し出たところ、
他の部屋を用意してくれたのだ。

なんとも気前の良いホテルである。

本当は真里の部屋に泊まりたかったのだが、
誠がいるためできなかった。

もう忍にもあの女にも会いたくない。

あの二人の顔を思い出すだけでも、
昨日の出来事が目に浮かぶようだった。

自分には真里だけで良い。
萌は本気でそう感じ始めていた。


(はぁ……寂しい……真里に会いたい……)


まだ朝の6時だ。
連絡するには少し早い気がした。
それでもLINEであれば、あとから読んでくれるだろう。

そう思い、萌はチャットを打つことにした。


MOE:ちょっと早いけどオハヨー!
MOE:昨日、話さなかったけど、実はまた忍と喧嘩しちゃってさ……
MOE:それで○○○号室に移ったから、用があればこっちに来てね♪


チャットを打ち、少し気が楽になった。

真里と何らかの形で繋がっている。

精神的に弱っている今の萌にとって、
真里の存在は、一種の安定剤となっていた。

それから5分ほどして……


ピンポーン♪


部屋の呼び出し音が鳴る。

萌は忍が尋ねて来たのかと思い、
少し警戒したが、モニターで真里の姿を確認すると、
思わず笑みを浮かべて彼女を迎え入れた。


「おはよー萌。チャット貰ったから、すぐに飛んできちゃった」

「おはよーそれは良いんだけど、なんでこんな早くに来たの?」

「だって萌、昨日辛そうにしてたじゃん。
だから連絡来たら、すぐに行こうって決めてたんだ」

「えっ……?」


真里の優しさに、我慢していた気持ちが一気に溢れ出す。
萌は真里に抱きつくと思いっきり泣き始めた。


「まりぃぃーありがとう……うぅぅぅ……ひっぐ……
私……今、すごく嬉しいぃぃぃ…………」

「萌だって私が辛い時、一緒にいてくれたじゃん。
誠くんが恭子さんと付き合ってると勘違いして、
落ち込んでた私を支えてくれたのは、今でも覚えてるよ。
辛い時はお互い様、私で役に立つなら、いつでも傍にいるからね」

「うんっ……ありがとう……
一緒にいて欲しかった……一人は寂しかったぁ……」


そうして真里は、
萌が泣き止むまで暖かく抱き締めてあげていた。

それから5分ほどして、
ようやく萌は落ち着きをを取り戻した。


「ごめん真里、取り乱しちゃったけど、
まだ何があったか話せない。
落ち着いたら話すから、それまで待って」


忍はともかく、原因が誠にあるとは言えなかった。

誠を恨む気持ちはあったが、
それで真里の休暇を台無しにはしたくない。

せめて帰るまでは、この事は黙っておこうと思った。


「そっか、萌の話したいタイミングで良いよ。
何か協力して欲しいことがあったら、なんでも言ってね」


親友がこれまでになく落ち込んでいる。
真里は萌を全力でサポートするつもりでいた。

それから少しして、萌は朝風呂を浴びに行った。
前日に泣き疲れて、お風呂にも入っていなかったため、
どうしても身体の汚れを洗い落としたかったのだ。

萌がお風呂に入っている間、
真里は誠に電話を掛けることにした。

話すのは、もちろん萌のことだ。


「そんなことがあったんだ……
それなら忍くんとの間で何かあったのかもしれないね」

「そうなんですよ。萌があんなに泣くの初めて見ました……
何があったか分かりませんが、
誠くんも萌が立ち直れるように協力してくれませんか?」

「もちろん協力するよ。とりあえず真里さんは萌さんと一緒にいてあげて。気分転換にどこか遊びに行くのも良いかもね」

「わかりました。じゃあ今日は南の島サファリパークに行くことにします。アニマルセラピーとも言いますし、萌も少しは気が晴れるかもしれません」

「うん、それで良いと思う。
私も忍くんに何があったか聞いてみることにするね」

「お願いします。あっ……でも忍くん、すごいイケメンですから、誘われてもお尻掘られないでくださいよっ!」

「だ……大丈夫だよ……」

「あーでも、誠くんと忍くんのBL良いですね~
やっぱり掘られて来て下さい。ハァハァ♡ ハァハァ♡」

「う……うん……」


真里がいつもの妄想状態に突入したようなので、
とりあえず生返事をする。


「そろそろ萌がお風呂から出てきそうなので切りますね。
何か分かったら連絡ください」

「うん、真里さんも何かあったら連絡してね」


こうして二人は、
忍と萌の仲を取り持つため、動き始めたのであった。



※※※



パオーーン!!


「うわぁ、ゾウでかいー」

「動物園で見るのとは、全然迫力が違うね」


数時間後、真里と萌は南の島サファリパークのバスに乗っていた。ここは人懐こい野生動物と触れ合えることで有名なサファリパークであった。


「えーこちらのサファリパークですが、産まれた時から人間と触れ合い、共に遊び、育ってきた子達が生息しております。なのでサービス精神が旺盛な子達ばかりなんですよ」

「ヘェー」


ガイドの説明に感心する乗客達。


「見て、萌。あそこヘラジカがいるよ!」

「うわっ! リアルもにょにょけだ」

「そうそう、もにょにょけのモデルになった動物だよね」


もにょにょけとは、もにょにょけ姫の略称で、
古代を舞台とした、人間と動物達のスペクタクル映画のタイトルのことである。

その動物達のボスのシシカミのモデルとなったのが、ここにいるヘラジカである。


「お嬢さん達、よくご存じですね。あのヘラジカ、名前をキノウカと言いまして、ちょっとした芸が出来るんですよ」

「ええー!」


ガイドの言葉に乗客達は一斉に驚く。
気分を良くしたガイドは、さっそくキノウカに芸をさせることにした。


「キノウカくーーん!! あれやってー!」


するとキノウカは急に動かなくなり、顔のみを突然こちらに向け、首を伸ばして目をパチクリとさせた。


「おおーー!!」


バスの中から歓声が上がる。
それこそが、まさに、もにょにょけのシシカミの動きであった。


「すごーい、首だけで動きおったー!」

「首だけで動きおったー!」


もにょにょけの名台詞を一斉に口ずさむ。

バスに乗っていた子供達は、
興奮して、しつこいほど、その台詞を連呼していた。


そうして楽しいサファリパークの旅は終わり、真里と萌はサファリパーク内のフードコートでシシカバブを食べていた。


「うーん、野菜がシャキシャキー、
この名物のシシカミシシカバブ美味しいね」


満面の笑顔で真里が言う。


「うん、名前がややこしいけどね。ほら、このグリズビーソースをかけてみなよ。もっと美味しいよ」

「うわ、ワイルドな味だね。野生の熊って感じ」

「サファリパークだからねー」


ここでしか食べられない料理の数々に二人とも大満足なのであった。


「ふぅーでも毎日こんな贅沢してたら太っちゃうね。
萌はダイエットとかしたことある?」

「んー? 特に体重を気にしたことはないかなー?
ダイエットってさ、一日に思いっきりやっても効果がないものだよね? でも逆に、一日にどれだけ食べてもそんなに太らないものなんだよ。
ここ数日食べたところで、
そんなに急激に太るものじゃないから心配しなくていいよ。
あくまで太るのは、継続的にたくさん食べてる人だけ」

「なるほどーそういう考え方もあるのかー。
さすが萌、スタイル良いだけあるね」

「真里だって魅惑的な身体してるよ?」

「そうかなー?」

「真里は昔から自分の魅力に無頓着なところあるよね。
あなたはもっと自信を持って大丈夫」

「そっか、ありがとう、萌」


にっこり微笑む真里を見て、萌はある質問をすることにした。


「ところで真里って、昔から百合もの好きだけど、
リアルの女の子同士ってどう思う?」

「リアルの? 三次元?」

「そそ、三次元」


真里は目を少し上向きにして考えた。
思い出すのは、旅行で見た恭子と直美のレズプレイだ。

初めて生で見た女同士の性行為が、見知った美女二人だったこともあり、そこまで嫌悪感は感じなかった。

むしろそれでオナニーをしていたくらいである。

さらに女装した誠とレズプレイっぽいことをしていたこともあり、真里は一般的な女性と比べ、はるかに良い印象を三次元のレズに持ってしまっていた。


「気持ち悪いってイメージはないな。
むしろ綺麗ってイメージの方が強いかも?」

「そっかー真里って本当にレズっ気があったりして?♡」

「むむむ、私は誠くん一筋だよ」

「じゃあ、誠くんが女の子だったら?」

「うーん、良いかもー♡」

「やっぱレズじゃん」

「あぁぁぁぁぁ!! 今のは違うぅぅぅぅぅ!!」


真里の反応に大笑いの萌。

しかし彼女はその裏で、
真里がリアルの女同士に抵抗がないことを喜んでいた。



※※※



それから数時間後、ホテルの誠と真里の部屋では、小早川達によるセッティングが行われていた。

ベッドの上では、誠と忍が催眠状態で寝かされており、
いつでもホモプレイが出来る状態にされている。


「長かった調教も、ついに今日で終わりネー」


感慨深く小早川が言う。

思い返すと一ノ瀬真里には、何度も苦汁を飲まされてきた。

催眠に掛かりにくい忍と萌と比べると、真里は催眠には掛かりやすかったが、未知の障害を抱える厄介な人物でもあった。

今でも彼女が完全に暗示に掛からない理由は分からなかったが、リアルで浮気の現場を見せつければ、萌のようにイチコロだろう。


「小早川様、真里と萌が戻って来ました」

「クックックッ……ついに来たわネ。じゃあ暗示を掛けるわヨ」


誠と忍に暗示を掛け、昨夜と同じように交わらせた。
あとは真里にこの光景を見せて、絶望させれば終わりである。

小早川は二人が性行為を始めたのを確認すると、足早に控え室へと戻っていった。


「ふんふふんふーん♪ 誠くんに、シシカミシシカバブ買ってきたけど、気に入ってもらえるかな?」


ニコニコ顔で部屋に到着する真里。

今日のサファリパークがよほど面白かったのか、高いテンションのままだ。

そのまま鍵を開けて入室すると、
奥から男女の喘ぎ声が聞こえてくることに気が付いた。


(えっ!? 部屋、間違えたかな?)


驚き外に出て部屋番号を確認する。
間違っていないようだ……。

恐る恐る足を進めると、
そこには裸で抱き合う誠と忍の姿があった。


(えぇぇっ!!)


二人は正常位で交わり、誠のアナルには忍の立派な男根が挿入されていた。昨日と同じように愛を囁き合い、接吻を交わしている。

真里はその光景を見て、
持っているシシカミシシカバブの袋を落としてしまった。
茫然とした表情で二人の性行為を見ている。


「ぁ……あぁ……誠くん…………な、ななな、何してるの?」


声を掛けたが、二人とも真里の方を見ようともしない。

驚き戸惑う真里であったが、
その時、彼女の脳裏に誠との今朝の会話が甦った。


《誠くんと忍くんのBL良いですね~やっぱり掘られて来て下さい》《う……うん……》


真里は目を大きく開き、半開きになった口に両手を添えた。


(本当にしちゃったんですねえええええええぇぇぇ!!)


冗談で言ったことなのに、まさか本当に忍に掘られてしまうとは……真里は誠がそこまで自分の要望を聞き入れてくれるとは思ってもいなかった。


(た、たしかに、誠くんと忍くんのBL見たかったけど……
まさか本当に美男子同士でこんな…………こんな…………)


なおも男同士で愛し合う二人の姿を見て、
真里の目は潤み始めてしまった。


(うひ……うひひひ……うひひひひひひ……♡♡)


夢にまで見た誠のBLが目の前に転がっている。

真里は二人の元に駆け寄ると、
しっかりとお尻に一物が挿入されているのを確認した。


「はわわ……はわ、はわ、はわわわわ♡
ホントに! ホントに入ってる!!♡ はわわわわ♡♡
忍くんも、そっちの人だったの!?
ちょっと、これヤバイ! ヤバイって! うはーーー眼福♡
はぁはぁ♡ だだだ、だめ男同士で、そんなこと…………
誠くん……気持ちいい……?」

「ぁんっ♡ 気持ちいぃ…………♡」

「やぁーーーーーーーーん♡♡♡♡♡♡♡」

(あっ! そうだ!
忍くんが勃起したこと萌に伝えなきゃ!
でも、これって浮気だよね……?
んーー大丈夫。萌なら喜ぶ……ぜっっっったいに喜ぶ!!
よし、電話しよ♪)


トゥルルルル……電話をかける。
1コールもしないうちに萌は電話を取った。


「もしもし萌! すぐ私の部屋に来て!
なんか、すごいことになってるの!!」

「えっ? わかった。すぐ行く」


真里にためらいはなかった。
最近、萌は忍とのことで揉めていたが、
原因はおそらく忍の勃起不全にあるはずだ。

今、誠と性行為に及んでいる忍は、その一物をギンギンにさせている。忍に男色の気があるのは驚きであったが、これなら萌とのセックスも問題なくできるはずだ。

なんなら二人のために、
誠のお尻を貸し出してあげても良いと真里は考えていた。

もちろん誠の女装を明かさなくてはいけなくなるが、
萌が元の明るい状態に戻れるのなら、
少しくらいレズと思われても構わない。

それに自分以上に腐っている萌なら、二人のホモプレイをきっと喜んでくれるはず。

同じ腐女子ならではの確信が真里にはあった。


そうして5分後、萌が到着する。


「えっ…………なにこれ…………」


彼女は忍と誠の痴態を思いっきり目の当たりにしてしまっていた。それは彼女にとってトラウマとも言えるシーン。

なぜ真里は自分を呼んだのか?
まさかこれを見せるために呼んだというのか?

突然の出来事に理解が追い付かなかった。


「はぁぁぁ!? どういうことぉぉぉぉぉ!?」


怒りが込み上げてきて、振り向いて真里に説明を求めた。

なぜこんな酷いことをするのか?
まさか自分は親友にも裏切られてしまったというのか。
萌の心は怒りと悲しみに包まれようとしていた。

しかしそこで真里の様子がおかしいことに気付く。

なんと真里は椅子に座り、
パンツとショーツを脱いでオナニーをしているのだ。
なんとも色っぽい表情で秘部に手を添えている。

レズっ気が出てきていた萌とって、
その光景はあまりに刺激的なものであった。

子宮がキュン♡となり、
萌の怒りのゲージが大幅にダウンする。


「はぁ……? へ……? 真里……なにしてるの?」

「ハァハァ♡ 萌ぇぇぇ、誠くんと忍くんがすごいのぉ♡」

「誠くん……?」


真里の目線の先には、忍と憎きマコトがいる。

意味は分からなかったが、
とりあえずマコトに抗議することにした。


「この……ドロボウ猫! よくも忍を……」

「違うの、萌! とりあえずマコちゃんの股間を見て!」


怒りの台詞を言っている最中に真里が割って入る。


「はぁ!? 股間んん!???」


感情の制御が難しい。
怒ったり悲しんだり興奮したり驚いたり戸惑ったり、
こんなに短い間に、気持ちがコロコロ変わるのは初めての経験であった。

萌は股間と言われて、マコトの股間に注目した。


「えっ!? ウソっ……!?」


そこには、小さな小さな男性器が生えていた。

毛が一本も生えていない赤ちゃんのようなピンク色のおちんちん。白粉(おしろい)をつけたようなサラサラでプニプニの未熟なペニスがそこにはあった。


「萌、今まで黙っててごめん。
実はマコちゃんって、女装した誠くんなの!」

「えええええええええええええええええええ!!?」


驚きの連続で、訳が分からなくなりそうだった。


(これがあの桐越先輩? そういえば面影あるかも…………
ってことは、これは浮気じゃなくて…………BL!?)


BLであっても浮気は浮気である。
しかしここで萌の腐女子の心に火がついた。


「それならそうと早く言ってよーー真里!!♡」


誠が男であれば何も問題はない。
美男子同士、好きなだけ愛し合ってくださいといった感じだ。

忍が誠との関係を黙っていたことには腹が立ったが、
もしかしたら自分の誕生日の下準備をしてくれていたのかもしれない。

以前、忍の誕生日にレズセックスをしたが、その後、萌はお返しにホモセックスを見せて欲しいと要求していた。

忍は難色を示していたが、自分だけ良いものを見て、
自分は見せないなど通るはずもない。

そしてその期限である萌の誕生日は来月にまで迫っていた。

おそらく忍は誠が男であることに気付き、
その気がないか確認していたのだろう。

中性的な誠であれば嫌悪感も少ない。
なかなか考えたものだ。

そして説得するうちに成り行きでエッチをしてしまった。
自分にそのことを隠していたのは、誕生日にサプライズをするため。

途端に萌は明るい表情へと変わり、スマホを取りだし写真を撮り始めた。

ついでに真里のオナニー写真も撮影する。


「ちょっと! 何、私の写真も撮ってるの? すぐ消してよー」

「めんごめんご、手が滑っちゃった。すぐ消すね」


テヘペロと舌を出し、謝る萌。

(どっちもヤバイ……シークレットフォルダに入れて後で使おっと……)


萌の前には、ホモセックスに没頭する彼氏の姿と、
それを見てオナニーに耽る親友の姿があった。

どっちで気持ちよくなるか迷ったが、
忍のホモプレイは、どっちみち来月見ることができるので、
親友のオナニー姿で抜くことを決めた。

萌は椅子をもう1つ持ってきて真里の隣に座ると、
同じように下半身の衣類を全て脱ぎオナニーを始めた。


「ハァハァ♡ 真里……生BLやばいね……」

「でしょー♡ 誠くん、私が言ったこと、
本気にしちゃって、こうなっちゃったのぉ♡」

「あんっ♡ なにそれー意味わかんないよぉ♡♡」


意味は分からなかったが、真里のしなやかな指が、
彼女の大事な部分を弄っている姿は実に官能的であった。

萌は忍と誠のBLを見るふりをして、
真里のオナニー姿を見てオナニーを始めた。


(あぁっ♡ 真里……そんなに厭らしくおまんこ弄ったりして♡ あ、すごい……エッチな液でヌメヌメじゃん♡
ハァハァ♡ 真里のそこ……さわりたい……♡)

「ねぇ、萌。誠くんと忍くんってカルテトの関係に似てると思わない? 忍くんがカールで、誠くんがテトなのぉ♡」

「ハァハァ♡ そうだね……カルテトだね……♡
ゴクリ……真里ぃ……もっと気持ちよくなりたいでしょ……?♡
私が……ハァハァ……オナニー手伝ってあげるね♡」


萌はそう言うと、真里の座る椅子にひざまつき、
彼女のヴァギナに顔を寄せた。


「えっ!? なに、なに? どうしたの、萌?」

「これは……真里が私のこと慰めてくれたお礼だよ♡
真里は二人のBLを見てて♡
私が……あなたのここ……気持ちよくしてあげるから……♡」


そう言うと、萌は手淫に耽る真里の手を押し退け、彼女の女の園に唇を付けた。


「ええええ!? 萌、そんなとこ……あひぃぃぃぃ♡♡」


ちゅぷちゅぷ、レロレロレロレロ、あむぅ、ちゅううぅぅ♡


(はぁ……真里のおまんこ美味しい♡)


萌は真里にクンニを続けながらも、
自らのクリトリスに刺激を与え始めた。


(あはぁぁぁ♡ すっごい気持ちいい……♡)


これまで溜まっていた真里への欲情を一気に発散させる。
かつて持っていた女同士への嫌悪感も忘れ、ひたすら真里へのレズ責めに没頭する。

そこにノンケだった頃の萌の面影はなかった。

代わりに彼女特有の小悪魔的な表情は、女を性的に嬲(なぶ)るレズサキュバスの様相を見せ始めようとしていた。


「萌……それダメぇ!♡ あうぅんっ!♡」

「ほら、真里は二人の行為に集中して、私がここまでしてあげてるんだから、素直に受け取りなさい」

「は……はいぃぃぃぃ♡♡」


真里は言われた通りに誠と忍のBLを見ることにした。

官能的なカルテトの交わり。
それに加え、同性から大事な部分を舐められているという事実が、真里の背徳感を刺激していた。


(あっ! あっ! こんな……こんなっ!
いけないことなのにぃぃぃぃ♡♡
私、萌にあそこ舐められて、気持ちよくなっちゃってる!♡)

「もぉダメぇ!♡ イッちゃう!! イッちゃうの!!♡」

「イッて……私の口で絶頂して、真里♡」


かつては忍に掛けていた猫なで声を、今は親友の真里に使っている。初めて聞いた親友のそんな声色に、真里の背筋はゾクゾクと震えてしまっていた。


「はぁん!♡ 気持ちいいっ! あっ!♡ あぁっ!!♡
イッ…………グぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅ!!♡♡」

ぷしゅ……プシュウゥゥゥゥ!!


あまりの気持ちよさに、真里は潮を噴き絶頂する。
萌は真里のおまんこに唇をぴったり付けると、それを吸い込んだ。


(ゴクゴク……あはぁ♡ 真里の愛液……おいし……♡ あぁ……真里……すきぃ……私もイクっ……♡)

「んんんっっ!!♡♡ んっ♡ んんっ!♡♡」


ビクビク、ビクッ!!

大好きな女性の愛液でお腹を満たされた萌は、
あまりの幸福感と女淫への刺激で絶頂した。

長い間、ご無沙汰だった萌の身体は、忍ではなく、女性である真里とのレズセックスで満たされてしまったのだ。


「あ……あひぃ♡ あ……ぁ……ぁ……♡」

「はぁはぁ♡ 真里……生BL最高だったね……♡」

「う…………うん…………♡ さいこ…………んんっ!?」


真里の惚けた表情に我慢できなくなった萌はキスをした。
彼女を思いっきり抱き締め、恋人同士がするようにキスをする。


「んちゅ……♡ あはぁ……♡
真里、これは誠くんのキスの代わりだよ♡
二人とも男同士でエッチしてて忙しいでしょ?♡
二人がしてる間は、私が代わりにしてあ・げ・る♡」

「ふうぅぅぅぅん!♡♡♡♡♡」


そのあと真里は萌のレズキスの嵐に見舞われた。



※※※



「…………」


その様子を小早川は無言で見つめていた。

真里は誠に幻滅するどころか、
二人の行為を見て喜んでしまっていた。

おそらく催眠が効き過ぎて、
それが彼女の中で当たり前となってしまったのだろう。

元々は誠と別れさせた後、金蔓とするため掛けた暗示であったが、それにより、萌のように別れさせることができなくなってしまったというわけだ。


「ちっ……あいかわらず運の良い女ネ……」


BL物を好む暗示を解くこともできるが、もう一度掛け直すのも面倒だった。それより気になったのが萌の挙動だ。

彼女は忍には目もくれず、
ひたすら真里へのレズ行為に没頭していた。

忍と別れさせたのが良かったのか、
凄まじい変貌ぶりである。

真里を攻めるのなら、
やはり彼女を活用するのが一番だ。


「BL好きにさせ過ぎて、この方法じゃいくら攻めても無駄みたいネ。やっぱり真里をレズにして、誠ちゃんと別れさせることにするワ。萌がさっき写真撮ってたみたいだから、それはキチンと削除しておきなさい」

「かしこまりました!」


小早川は黒服達にそう指示を出すと、
真里達の記憶を消すため彼らの部屋に向かうのであった。

しかしこの時、小早川は気付いていなかった。

すでに萌が写真をシークレットフォルダに移し終えていたことを…………。
コメントの投稿












管理者にだけ表示を許可する
トラックバック:
この記事のトラックバック URL