文章:白金犬
それは、エルフィーナがリリーナとの関係をずるずると続けてから半年程が経った時だった。
鋼鉄騎士団兵舎内の会議室にて、エルフィーナは団長のウルシマスに犯されていた。
「はぁっ、はぁっ! このクソ生意気な雌ガキがっ! 一丁前に逆らいやがって!」
「や、止めなさい、ウルシマス団長! こ、このような……うううっ、い……痛いっ! 痛いですっ!」
犬猿の仲である聖十字騎士団と鋼鉄騎士団の今後の関係について相談があるということでウルシマスに呼び出されたエルフィーナは、部屋に入るなり襲われたのだった。
高貴なる聖十字騎士団の上級騎士の制服を半脱ぎにされて、エルフィーナは壁に手をついた状態で、後ろからウルシマスに腰を打ち付けられていた。
「てめぇ、うちのアルフレッドとヤッたらしいじゃねえか。聖十字騎士様とあろう方が、女神様の教えを破っちゃあいけねえよなぁ?」
「ど、どうしてそれを……っあく! ら、乱暴にしないで……っあああ!」
ウルシマスはエルフィーナの美しい金髪を乱暴に引っ張り上げると、下卑な笑みを浮かべる。
「これを聖十字騎士団長に報告したらどうなるかなぁ? お前の退団は言うまでもないが、平民のアルフレッドが聖十字騎士ーーしかも、エバグリーン家のご令嬢に手を出したとあったら、極刑は免れないだろうな」
「っ! そ、それは……!」
表面上は焦って見えるエルフィーナだが、実はアルフレッドへの想いはそれ程ではなかった。
さすがに自分のせいで彼が極刑に処されることは避けたいという気持ちはあるが、それ以上にエルフィーナが動じてしまったのは、自分が聖十字騎士を罷免されてリリーナとの関係が終わることの方だった。
「黙っててほしかったら、分かってるよなぁ?」
「う、く……こ、この卑怯者がっ……!」
秘部にねじこまれている肉棒の苦痛に、顔を歪めて憎悪の視線をウルシマスへ向けるエルフィーナ。しかしそんなエルフィーナの反抗的な目つきすら楽しむように、ウルシマスはけらけらと笑っている。
(最悪……アルフ以外に、こんなことされるなんて……!)
悔しいーーしかし、エルフィーナにはどうしようもなかった。
従属の意志を示すように、エルフィーナは目を伏せる。
「さすが頭の良いご令嬢は物分かりが良いなぁ。それじゃ、楽しませてもらうとするか」
そうして、エルフィーナのことなど全く配慮しない、ウルシマスが己の欲望を満たすだけの乱暴な性行為――エルフィーナにとって痛く苦しいだけのその行為は、随分と長い時間続けられた。
□■□■
「うあっ……あああっっ……!」
エルフィーナの艶を帯びた声が、リリーナの寝室に響いていた。
アルフレッドと関係を持ち、ウルシマスから強姦された後も、リリーナとの行為は毎夜のように続いていた。
リリーナの手により、次々と開発されていくエルフィーナの身体と心。既にリリーナへの抵抗感はすっかり失せていた。
2人は生まれた姿のままベッドの中で絡み合っており、リリーナはエルフィーナの美しい乳房を舌で愛撫していた。
「っんん……ふああっ……!」
「可愛いわ、エル。ここが気持ちいいのね? くす……どうして欲しいのかしら?」
ウルシマスとは違い、エルフィーナが興奮して快楽を得られるように、リリーナは官能的な愛撫を施してくる。
「う……ぁ……し、舌で乳首を潰されるのが好き……です……」
瞳をトロンと蕩けさせながら、恥ずかしそうに言葉を紡ぐエルフィーナ。そんな彼女の態度に、リリーナは妖艶な笑みを浮かべると
「こうかしら……れろぉぉ……」
リリーナは舌を伸ばし、固く尖っているエルフィーナの乳首を押しつぶすように押し付けていくと、エルフィーナはビクビクと身体を震わせる。
「っあ……そ、それぇ……すごく、刺激的っ♡ ああっ、もっと……もっと強くっ♡」
エルフィーナが悦びの声を上げると、リリーナは顔を動かしながら舌の動きを激しくして、そのままエルフィーナの乳首を激しく責め立てる。
アルフレッドのように優しいだけではない。優しくて、官能的で、激しい愛撫。
「す、すご……気持ちよくなっちゃう……ああっ……♡」
エルフィーナは感じている時にいつもそうするように親指を噛みながら、甘い声を漏らす。
「どう? 優しいだけで軟弱な男だったり、自分のことしか考えていない男だったりよりも、同じ女の私の方が気持ちいいでしょう?」
乳房を愛撫されて身悶えるエルフィーナの背中を抱き起して、お互いの身体を密着させるリリーナ。
リリーナの柔らかくて暖かい肌の感覚が伝わってくると、エルフィーナは思わず頬が緩んでしまう。
(な、なんで……? アルフの時と全然違うよぉ……!)
「どう? 女同士のセックス……良いでしょう?」
「わ、私は……それでも女同士は……そもそもこういった肌の重ね合いは、愛する者同士でやるもので……んむ」
身体はすっかりリリーナに溺れている割には、相変わらず心は強く保っている。女性同士の行為を否定しようとするエルフィーナに、それを許さないように、リリーナは唇を塞ぐ。
「女同士のセックス、よ。ちゃんと言葉にして言いなさい」
「ん、む……ちゅ……ちょ、止め……んむ」
リリーナは何度も何度もエルフィーナの唇を啄むようにしてくる。エルフィーナは、そんなリリーナの唇を感じる度に、強く保とうとする心がドロドロに蕩けさせられていく。
「ん……ちゅ……わ、私は……女同士のセックスは……ちゅうううう……」
リリーナの望む言葉を言うと、ご褒美と言わんばかりに、ねっとりとエルフィーナの唇を舐ってくるリリーナ。そのままエルフィーナの瞳をのぞき込むようにして
「もっと……何度も言うのよ。女同士のセックス……女同士のセックス……」
「ぅあ……あぁ……」
まるでエルフィーナの脳に直接刷り込むように、囁きかけるリリーナ。リリーナの首のチョーカーが明滅して、エルフィーナの理性を揺さぶり始める。
「お、女同士のセックス……ちゅば……ちゅ……セックス……れろれろ……女同士のセックス……」
「レズセックス……ちゅ…れろ……れえれろ……気持ちよくて、幸せになるレズセックス……ちゅううっ」
「あむ……んぐ……レ、レズセックス……ちゅば……ちゅうう……幸せになれるの……ちゅば……女の子同士のレズセックスで、気持ちよくなる……ちゅううう」
「そうよ。レズセックス……ちゅば……ちゅっ……レズセックス好きになるの。レズセックスなら、貴女が好きなベロチューもこんなに……ちゅっ、ちゅっ、ぢゅるるるるっ」
「~~っ♡ れろぉぉぉ♡ んふえぇぇぇ……あっ、あっ……♡」
お互いの瞳を見つめ合いながら、リリーナはエルフィーナの舌を吸いだすようにして、音を立てながらしゃぶっていく。
「んっ……んっ……っぷはぁ……ふふ、これが女同士の、と~っても気持ちいいキスよ。レズキスよ」
「ふっ……ふあっ……はぁ……レズキス……はぁぁ♡」
リリーナが顔を離すと、お互いの伸び切った舌が唾液の糸でつながる。
「どうかしら、エル? キスの本当の意味、理解出来た? これでもまだ、恋人と愛を誓い合う神聖な儀式だとでも言える?」
「うあ、あ……」
熱っぽい瞳で見つめられて、両手を握られるエルフィーナ。その妖艶な視線にさらされれば、エルフィーナはもはや逆らうことが出来なかった。
「ち、違います……キスは、女の子同士で気持ちよくなるもの……♡ 愛とか神様とか関係なくて、舌を絡めて、唾液をべとべとに絡めて……お姉様、レズキスでもっと幸せにしてっ♡ んちゅうう……」
そうしてエルフィーナは伸ばした舌をそのままに、自分からリリーナの舌を求めてくる。
(ふふふ、もう少しね……)
エルフィーナからの積極的な舌の動きに合わせて舌を絡めるリリーナは、目を細めながら、エルフィーナが女性同士の快楽に堕ちていくのを楽しんでいた。
□■□■
(この、チョーカーのせいよっ!)
何度も何度もリリーナと身体を求めあった後、冷静に戻って嫌悪感に苛まれていたリリーナは、自室に戻ると、首に装着されたチョーカーを外そうとしていた。
リリーナは、エルフィーナが本気で外そうと思わないと外れない呪いが掛けられているといった。しかし実際にはそんなことはなく、簡単に外すことは出来たのだが、その途端に強烈な空虚感に襲われる。
チョーカーが無くては、リリーナを近くに感じることが出来ない。リリーナのことを忘れてしまいそうになることが怖くて、チョーカーを外しても、それを再び付けたいという強烈な焦燥感に駆られるのだ。
結局、洗濯等で外すことはあっても、その後に再び装着する――それがリリーナの思い通りであると分かりながらも、抗えないでいた。それがリリーナの言う「呪い」の本当の意味なのだろう。
しかし――
「……え?」
今この時、チョーカーを外してみると、その後に襲ってくる空虚感も、再び付けたくなるような焦燥感も無かった。妙な魔力的な圧迫感も無い。
唐突に解放感に包まれるエルフィーナ。
呆気なさ過ぎていまいち実感がわかないが、これでリリーナの呪縛から逃れられたようだ。
「あ、あはは……そ、そうよね。私が女同士になんて……そんな不潔な行為……」
おそらくはこの魔術具に加えて、リリーナからも直接強力な精神魔術を受けていたに違いない。だから、あのリリーナの部屋でのことは、自分の本心ではないのだ。操られていたにすぎない。
--本来の自分の心は、まだこんなにも気高く潔癖を保っていられる。
(アルフ……良かった……♪)
身体は汚れてしまったものの、心はまだ穢れていないことを実感し、エルフィーナは心底安心して深く息を吐いた。まだアルフレッドとはやり直せる。まだ自分はアルフレッドを好きでいられる。
「それと……ウルシマスとリリーナ……ただではおかないわ」
よくよく冷静に考えれば、無理に自分1人で抱え込む必要なんて無いじゃないか。
あれだけ卑劣で最悪な犯罪者には、相応の鉄槌を下さねばならない。個人的な復讐ではなく、きちんと法に則った罰を与えることこそが、女神ファマロスに仕える聖十字騎士として、そしてこの国の支えであるエバグリーン家の人間としての務めのはず。
確かに自分の恥にはなるが、それは自分の弱さが招いたことだ。受け入れて、未来に活かすしかない。それに、アルフレッドだって、それで自分を軽蔑するはずなどないと信じている。
魔術具であるチョーカーの呪いから解放されたことで、それまでの誇り高き清廉なる心を取り戻すことが出来たエルフィーナは、そうやって自分の弱さも恥も受け入れながら、最悪な現実にも真っ直ぐと向き合い始める。
「そうしたら、まずはおじ様に相談しないといけないわね。すぐにでも……」
と、エルフィーナが動き出そうとしたその時、唐突に部屋のドアがノックされる。
不意のノックにエルフィーナは虚を突かれたが、すぐにドアを開けると
「おじ様? 丁度良かった……」
訪ねようと思っていた相手が来てくれたことで意識が一杯になっていたエルフィーナは、明らかにいつも優しい叔父の様子が違うことに気づいていなかった。
「うおおおおおおおっ!」
「っ? お、おじ様っ?」
だから完全に不意を突かれて、エルフィーナはおじーーカイエンに押し倒される。
「はぁっ、はぁっ! ええ……エルフィーナぁぁぁ……」
「お、おじ様っ! どうしたのですかっ! 正気に戻って……おじ様っ!」
唾液をボタボタと零しながらエルフィーナを見下ろす目には、精神魔法の影響を受けた者特有の瞳ーー赤い光が宿っていた。
□■□■
(どうして……どうして、こんな……っ!)
カイエンがエルフィーナの部屋を訪れてから、カイエンはエルフィーナの頭を両手で抑えながら、自分の肉棒を咥えさせていた。
「おおぉぉぉ……エルフィーナの口が、舌がっ……おおおおおっ!」
「ふぐ……んんん……んぐ……」
(に、苦い……臭いし、大きくて、口が裂けそうっ! これが男の人の……き、気持ち悪い……!)
生まれて初めての雄の象徴への口唇奉仕だったが、その悍ましさに吐き気を堪えるのがやっとだった。
口は塞がれて、喉奥まで突っ込まれれば、満足に息も出来ない。そんなエルフィーナの苦痛など全く配慮せず、カイエンはエルフィーナの口をまるで道具のようにして、腰を振って快楽を貪っていた。
(い、いやぁっ……臭くて、汚くて……吐きそう。気持ち悪い……! 男の人って、こんなのばっかりで……!)
アルフレッドも、ウルシマスも、カイエンも、全て自己満足な行為しかしない。
恋人のアルフレッドも、愛など優しさなどといって、エルフィーナに全く快楽を与えない。
ウルシマスやカイエンは、逆に自分の快楽のためだけに、エルフィーナの身体を乱暴に扱う。
その点、リリーナだったら--
「うぐああああああぁぁぁっ!」
「っきゃああ!」
エルフィーナの口に満足したのが、咆哮のような声を上げながら、カイエンは彼女の身体を乱暴にベッドで押し倒した。そしてスカートの中に手を入れると、力任せにショーツをずりおろそうとしてくる。
「や、止めてっ! 止めて下さい、おじさまっ! 正気に戻って……いやぁぁぁぁぁっ!」
普段は姪思いで、冗談を言ったりすることもするあれだけ優しい叔父が、まるで性欲の権化のようにエルフィーナを襲ってくる。この時のエルフィーナは、恐怖と混乱で正常な思考が出来ないーーつまり、リリーナの関与を疑える程の余裕が無かった。
だから、単純に信頼していたおじに裏切られたという絶望感しかなく、ただ必死にもがきながら助けを求める以外のことが出来ない。
「うう……ぐす……おじ様、お願い……痛いのは嫌……嫌なんです……」
もう逃げられない覚悟をしたエルフィーナは、アルフレッドやウルシマスとの行為を思い出す。あの激烈な痛みと壮絶な苦しみしかない挿入行為を思い出すだけでも、身が竦み、気が遠くなるのだった。
「エェェェェルフィイイナァァァ……」
しかし強力な精神作用を受けているカイエンは、今は獣そのものになっている。可愛い姪の許しを乞う声など届くはずが無い。
満足に濡れてもいないエルフィーナの秘裂に、大きく屹立した肉棒を力任せに挿入する。
「んぎぃああああああああっ?」
目を剥きながら、これまで生きてきた中で最大の痛苦に苛まれる声を上げるエルフィーナ。
「い、いやぁぁぁぁっ! 痛い、痛い! おちんちん、痛いの! オマンコ、裂けちゃうっ!」
あまりの苦痛に正気すら奪われたエルフィーナは、リリーナとの行為で刷り込まれた淫語をそのまま叫びながら、必死になって許しを求める。
しかし獣となったカイエンは、ただひたすらに腰を振って自らの欲望を満たすだけだ。
「ふんっ! ふんっ……ふおおおおおおっ!」
「や、やだぁぁぁぁっ! すごく痛いっ! もう嫌っ! おちんちん嫌いっ! 臭くて汚くて、気持ち悪いのっ! 大嫌いっ! 男の人とセックス、もうしたくないよぉぉ!」
「ふおおおおおおおおっ!」
泣き叫ぶエルフィーナの姿が興奮を誘ったのか、カイエンは腰の動きを速めると、射精の瞬間に素早く肉棒を引き抜いて、エルフィーナの腹に白濁液をぶちまけた。
「あっ、あうっ……ひ、ひどい……うう……ぐす……」
あまりにもひどい仕打ちにエルフィーナは涙を流しながら、尚も怯えた声を絞り出す。
しかし、カイエンの肉棒は全く萎えることを知らない。
カイエンは、次はエルフィーナの身体を持ち上げて四つん這いにさせると、次は後ろから犯し始める。
「いやあああああっ! もういやっ! 本当に嫌なのぉっ! おちんちん、気持ち悪いっ! 臭い! 汚い! 痛いよぅぅ!」
「おおおおおっ! んおおおおおお~!」
しかし、そんなエルフィーナの悲痛な声がカイエンに届くことなく、その後数時間にわたってエルフィーナはカイエンに犯され続けるのだった。
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カイエンに強姦されたことも、エルフィーナは事実を外に漏らすことが出来なかった。
信頼していた叔父に襲われたことは相当にショックだったが、それでもカイエンが処罰されることは、心優しいリリーナにとっては、充分に躊躇われる理由であった。しかも、当の本人は、それからも今までと変わりなくリリーナと接してくるのだ。まるで、記憶が無いかのように。
(おそらく、本当に記憶が無いのね……)
そこまでして、エルフィーナはようやくリリーナの関与を察することが出来た。
だから、その間にリリーナに呼び出された時に、そのことを問い詰めようとしたが
「あら、せっかくのあのチョーカーを外してしまったの? ふふ、でも私の指、気持ちいいでしょう?」
「き、気持ちいいー! 優しくて、激しくて、愛がこもっていて……気持ちいいです!」
あの魔術具を外してもリリーナは動じることなく、相変わらず--いや、今まで以上に官能的に責められると、エルフィーナは何もかもがどうでも良くなっていく。
時には指で絶頂に達せられ
「はむ……んちゅ……ちゅるるっ……ん……」
「ああんっ……! いいわ、エル。随分上手になったわね。どう、お姉様のオマンコの味は。おちんちんと比べたらどっちが美味しい?」
「ちゅばっ……ちゅううう……お、お姉様のオマンコの方が、エッチで美味しいです……れろれろ……はぁ、好き……♡」
「おちんちんよりも?」
「男の人のおちんちんは、臭いし汚くて、見ているだけでも吐きそうになります。だからオマンコの方が、綺麗で甘くて、すごくエッチです。ちゅ……ちゅううっ……癖になりそぉ、オマンコの味♡ オマンコ、好きぃ♡」
舌での奉仕で、女性器の味を刷り込まれたり
「どう……女同士だと、こんなことも出来るのよ。ぁあ……あんっ……!」
「あんっ……! すごいっ……乳首同士がキスしてるっ! もっと、もっと……あぁんっ! ヌルヌルして、お姉様の乳首と擦れてるっ!」
身体中にローションを塗りたくりながら、互いの乳首同士を擦り合わせたり
「どう? レズセックス、すごいでしょう?」
「す、すごいっ! レズセックスすごい! このままじゃ、レズセックスに溺れちゃう……! レズになっちゃう……!」
ただひたすらに女同士の快楽を刷り込まれ続けるエルフィーナ。
それでも、魔術具を外したせいもあってか、行為が終わった後は、エルフィーナは理性を取り戻すとリリーナをキッとにらみつける。
「はぁ……はぁ……わ、私は貴女を絶対に許しません。こんな姑息な行為などに、絶対に負けないっ! どうせウルシマス団長もおじ様もあなたの仕業でしょう? 必ず貴女を罰してしてみせます」
(へえ、ここまで来て、まだそんなことを言っていられるなんて、正直驚きだわ)
胸中で驚きながらも、リリーナは余裕の笑みを浮かべていた。